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GitHubのサポートに「2段階認証のSMSが届かない」と伝える場合の英文例

はじめに

今朝、ちょっとした用事で手元のiPhoneからGitHubにログインしようとしました。
僕は2段階認証の設定をしているので、IDとパスワードを入力すると2段階認証の画面が表示されます。

f:id:JunichiIto:20170317083245p:plain:w270

いつもだったら数秒後に認証コードが載ったSMSが届くのですが・・・あれ?いつまで経っても届かない。
"Re-send the code"ボタンをクリックしても届かない。

なんでだ~、おかしいぞ~!
というわけでGitHubのサポートに「なんかおかしいんだけど」とメッセージを送りました。

GitHubのサポート連絡用フォームはこちらにあります。

Contact GitHub · GitHub

送信した内容はこんな感じです。

Subject: Cannot receive SMS for two-factor authentication


I input email and password from sign-in page and two-factor authentication page is shown, but I cannot receive SMS. I am clicking "Re-send the code" button, but nothing happens.


In my mailbox I received it on 16th Jan. Why can't I receive it today?

20分ほどすると、GitHubから返信が返ってきました。

Hey Junichi,


Sorry to hear about the trouble receiving those messages. It sounds as though there may be an issue with our primary SMS provider's ability to communicate with your mobile network.


I've just switched you to a backup provider now, which may have better luck getting those authentication codes to you. Can you try requesting another code now and letting me know if you still have trouble receiving it?


Best,
Justin

どうやらちょっとしたトラブルが起きていたっぽいです。
このメッセージを受け取った前後に再ログインしてみるとちゃんとSMSが届いたので、今回SMSが届かなかったのはGitHub側の問題だった、ということで良さそうです。
あ~、よかったよかった。

・・・で終わってもいいのですが、せっかくなので、今回送信した英文の内容を少し詳しく説明してみます。

送信した英文メッセージのポイント

僕が送信したのはごくごく単純な中学校レベルの英文です。
しかし、中学校レベルとはいえ、ちゃんとした内容を書けば十分相手に伝わります。

ざっくりと内容を確認してみましょう。

件名

Cannot receive SMS for two-factor authentication

件名では主語の"I"を省略していますが、別に入れても構いません。
「(私は)2段階認証用のSMSを受信できません」というのが今回の件名です。

本文その1

I input email and password from sign-in page and two-factor authentication page is shown, but I cannot receive SMS.

ここは以下の3つの英文でできています。

  • I input email and password from sign-in page
  • two-factor authentication page is shown
  • I cannot receive SMS

それぞれの英文はごくごくシンプルですよね。

  • 私はサインインページからメールアドレスとパスワードを入力した
  • 2段階認証ページが表示された
  • SMSが届かない(私はSMSを受信できない)

それらを接続詞でつなげると、冒頭の一文が完成します。

  • 私はサインインページからメールアドレスとパスワードを入力した
  • すると(and)
  • 2段階認証ページが表示された
  • しかし(but)
  • SMSが届かない(私はSMSを受信できない)
本文その2

I am clicking "Re-send the code" button, but nothing happens.

ここは2つの英文でできています。

  • I am clicking "Re-send the code" button
  • nothing happens.

日本語に訳すと、こうなります。

  • 私は"Re-send the code"ボタンをクリックしています
  • 何も起きません

"nothing happens"の"nothing"は、「何もない」「何でもない」という否定の意味を持った無生物主語ですね。
直訳すると「何でもないことが発生します」という意味になりますが、自然な訳にすると「何も起きない」という意味になります。

あとは前後関係を逆接の接続詞butでつなげば完成です。

  • 私は"Re-send the code"ボタンをクリックしています
  • しかし(but)
  • 何も起きません
本文その3

In my mailbox I received it on 16th Jan.

「過去にはちゃんと届いてたんですが」ということも伝えておきましょう。
内容は以下のとおりです。

  • メールボックスを見ると(In my mailbox)
  • 1月16日にSMSを受信しています(I received it on 16th Jan.)

日付を表すときは前置詞のonを使います。
あとアメリカ英語は日付、月名の順で書くことが多いですね。
確信がなければ、日本人がよく使うフォーマットの"2017/01/16"と書いても伝わると思います。

本文その4

Why can't I receive it today?

これは「なんで今日は届かないんでしょうか?」という英文です。
"can't I ~?" なので否定の疑問文(~できないのか?)になっています。

おさらい

全部つなげるとこんな意味になります。

Subject: Cannot receive SMS for two-factor authentication
(2段階認証用のSMSを受信できません)


I input email and password from sign-in page and two-factor authentication page is shown, but I cannot receive SMS.
(メールアドレスとパスワードを入力したあと、2段階認証ページが表示されましたが、SMSが届きません。)


I am clicking "Re-send the code" button, but nothing happens.
("Re-send the code"ボタンをクリックしていますが、何も起きません。)


In my mailbox I received it on 16th Jan.
(メールボックスを見ると、1月16日にSMSを受信しています。)


Why can't I receive it today?
(なぜ今日は受信できないのでしょうか。)

ネイティブの人が見ると、多少不自然な点が残っているかもしれませんが、こちらの状況や要望を伝えるだけであれば、このレベルの英文でも十分であることがわかると思います。

おまけ:その他のトラブルシューティング方法あれこれ

GitHubのサポートに連絡する以外にも、原因が他にないか調べていました。
以下は今回調べた内容です。

Twitterで検索する

他にも困っている人がいたら「SMSが届かない!」という叫び声がTwitter上にあふれかえっているはずです。
というわけで、"github sms"というキーワードでTwitterを検索してみました。

f:id:JunichiIto:20170317090619p:plain

ちらほらとお困りのツイートが見えますが、大混乱という様相ではないので、大規模な障害が発生しているわけではなさそうです。

GitHubのステータスを確認する

GitHubで障害が発生している際は以下のサイトで状況が報告されます。

GitHub System Status

また、ステータスを報告するTwitterアカウントもあります。

GitHub Status (@githubstatus) | Twitter

ですが、今回は特に障害報告はありませんでした。

SMSの受信フィルタの設定を確認する

もしかすると、SMSの受信フィルタが悪さをしているのかも?とも思いました。
僕はauを使っているので、以下のページを参考にして受信フィルタの設定を確認してみました。

迷惑SMS(Cメール)防止方法 | トラブルを未然に防ぐ | au

ですが、特に受信フィルタの設定はしていませんでした。
そもそも1月にはSMSが届いていて、この2ヶ月の間に何か設定を変えた記憶はないので、その可能性はもともと低いはずです。

GitHubがSMS認証をサポートしている国を確認する

GitHubがSMS認証をサポートしている国は以下のページで確認できます。
もちろん、日本も含まれています。

Countries where SMS authentication is supported - User Documentation

ネットを検索していると、ときどき「GitHubは日本にSMSを送信できない」と書いてあるようなページがあったのですが、僕はこのあいだまで受信できていたので、これも可能性は低いと思っていました。
もし突然サポートから外れていたら、きっと日本中の開発者が大騒ぎしていたはずだと思います。

しばらく間を空けて試してみる

実はこのブログを書いてる最中にもう一度ログインを試したら、またSMSが届かなくなっていました。
「え~、またサポートに連絡するの~!?」と思いつつ、2~3分ほど時間を空けて試したら、今度はSMSが届きました。

サポートに連絡を入れたときは2~3分待ってもダメだったんですが、状況によっては一時的に受信できないケースがあるのかもしれません。
(それでもすぐに届いてもらわないと困るけど・・・)

まとめ

というわけでこのエントリでは、GitHubのサポートに「2段階認証のSMSが届かない」と伝える場合の英文例を紹介しました。

日本人はよく英語が苦手だと言われますが、日本人に一番足りないのは勇気や度胸だと思います。
とりあえず当たって砕けろの精神で英文を書けば、あとは相手ががんばってこちらの意図をくみ取ってくれます。
遠慮せず相手の努力に頼りましょう。
向こうのサポートの人も、へたくそな英文メールはたくさん読んできているはずです。

その次に足りないのは「自分が英語で書けるレベルにまで、頭の中の日本語を単純にする」というステップでしょうか。
頭の中に浮かんだ日本語をそのままきれいに英訳しようとすると、たいていの場合、ハードルが高すぎて死にます。
なので、自分が持っている英語のボキャブラリーの範囲内で表現できるように、日本語を単純化することが重要です。

このあたりの話は過去のエントリでも書いたので、こちらも読んでみてください。

プログラミングと一緒で、英語も書いたり読んだりする機会を増やすほど、どんどん表現力(と勇気や度胸)が増えていきます。
「英語か・・・書けねえ。やーめた」ではなく、へたくそでもかまわないのでどんどん英語を書いて海外の人とコミュニケーションしていきましょう!

あわせて読みたい

英語力の向上については、こちらのエントリも参考になると思います。
よかったらこちらもどうぞ。

WindowsマシンでもRubyをやりたい!という人のためのQiita記事を書きました

お知らせ

QiitaにWindowsユーザー向けの記事を2本書きました。
どちらもWindows環境におけるRubyの開発環境構築に関する記事です。

WindowsにおけるRubyやRailsの環境構築方法をいろいろ調べてみた(2017年3月版)

RubyInstaller2でWindows環境にRuby 2.4 + Rails 5.0.2をインストールする

Rubyをやってみたい、でもWindowsマシンしか持っていない、巷の噂ではMacやLinuxじゃないと無理、ってよく聞くけど、実際どうなんだろう??

・・・と思っている人にオススメです!

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執筆のきっかけ

ちょっとした用事でWindowsマシンでのRubyの動きを確認する必要が出てきたのですが、これまでずっとMacで開発してきたので、「はて、Windowsではどうやって環境構築するのがスタンダードなんだろう?」と思い、いろいろ調べだしました。
これがこの記事を書くことになったきっかけです。

記事を読んでもらうとわかると思いますが、どれも一長一短なところがあり、Windowsにおいては「これがベスト!」と断言できる方法は無いような気がします。

本格的にWindows上で開発をしたわけではないので、絶対とは言えませんが、個人的にオススメするなら、

  • RubyやRailsを軽く学習する程度であれば、RubyInstallerまたはRubyInstaller2
  • 本格的なRailsアプリケーションを作っていきたいのであれば、Bash on Ubuntu on WindowsまたはDocker/Vagrant

になるかな~と思います。

まとめ

というわけで、Windowsユーザーの方はぜひ今回書いたQiita記事を参考にしてみてください。
また、Windowsユーザーじゃない方も「へ~、Windowsだとこんな方法になるのか」と雑学的に読んでみると、なかなか面白いと思います。
みなさん、よろしくお願いします~!

WindowsにおけるRubyやRailsの環境構築方法をいろいろ調べてみた(2017年3月版)

RubyInstaller2でWindows環境にRuby 2.4 + Rails 5.0.2をインストールする

あわせて読みたい

僕はMacのVirtualBox上にWindows環境を作っています。

入社試験や新人研修にピッタリ?(旧)国民の祝日.csvを変換するRubyプログラムを解説しました

お知らせ(と執筆のきっかけ)

Qiitaに「【短命に終わった】国民の祝日.csvをパースして変換するRubyプログラムとコード解説動画」という記事を書きました。

「国民の祝日.csv」って何?という方はこちらをご覧ください。

このCSVファイル、プログラマにとっては非常に扱いづらい形式のため、あちこちから「ひどい」「最悪」と非難を受けていたかわいそうなCSVファイルです。

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僕は直接仕事で使ったりする要件はなかったのですが、単純に「このファイルをプログラム内できれいに読み込む処理を書いたら面白そう」と思い、Rubyでそんなプログラムを書きました。


ところがその数時間後、突然何の前触れもなく「国民の祝日.csv」の形式が変わりました。
生まれ変わったCSVファイルは何の変哲も無い普通のCSVファイルになっています。。。


なので、僕が書いた「国民の祝日.csvをパースするプログラム」は実用性の面では価値ゼロになってしまいました😂

とはいえ、純粋なプログラミング問題として見れば、これはなかなか面白い問題です。
というわけで、Qiitaで僕の書いたコードを紹介することにしたのでした。

Qiita記事のポイント

このQiita記事は「コードを見せておしまい」ではなく、「プログラムを設計する際の考え方」や「テスト駆動開発(TDD)の方法」等も含めて解説しています。
また、コードのロジックについては文章でなく、動画を使って説明しています。


【短命に終わった】国民の祝日.csvをパースして変換するRubyプログラムとコード解説

プログラミング初心者の方や、Rubyを初めて間もない人にとっては「なるほど、そんな考え方やテクニックがあるのか」といろいろ参考になるところがあると思います。

また、プログラミング問題の難易度としても「簡単な方だが、簡単すぎるわけでもないレベル」なので、プログラマの入社試験や新人研修のプログラミング課題として使うとなかなかいいんじゃないかな~と思います。

余談:リツイート数が1000を超えると通知欄はこうなる

「形式が変わってる!!」とツイートしたら、どんどん拡散されて1日で1000を超えました。

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ツイッターの通知欄もなかなか激しいことになっています。

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長年ツイッターをやってきましたが、リツイート数が1000を超えたのは初めてです。
普段は伸びてもせいぜい数十ぐらいなので、興味深い体験ができました。

まとめ

というわけで、このエントリではQiitaに書いた「【短命に終わった】国民の祝日.csvをパースして変換するRubyプログラムとコード解説動画」という記事を紹介しました。
みなさんも興味があればぜひ「自分なりの変換プログラム」にチャレンジしてみてください!