give IT a try

プログラミング、リモートワーク、田舎暮らし、音楽、etc.

家族でバーベキューパーティを開きました

寒さの厳しかった冬もようやく終わり、ぽかぽか陽気になってきたので、家族でバーベキューパーティを開きました。

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いやあ、自宅の庭でバーベキューできるなんてすごく贅沢だわ-。
と、大阪出身で「自宅の庭」なんてものとはまったく無縁の人生を送ってきた僕はしみじみ思います。

家の近くに立っている桜の木も満開で、まさに春!という感じです。

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一年中こんな気候だったら最高なんですけどね~。

・・・という、普通の日記を書きました。
おしまい!

好意的・否定的を問わず「プロを目指す人のためのRuby入門」の感想を集めてみました

はじめに

僕が執筆したRubyプログラミングの入門書「プロを目指す人のためのRuby入門」(通称チェリー本)は2017年11月に発売されたので、かれこれ4ヶ月ぐらい経ちました。

ネットを見ていると、ときどき本書の感想を見かけます。
実際に本書を読んだ方の率直な感想はありがたいもので、筆者として励みになったり、勉強になったりします。

というわけで、今回はネット上で見つけた読者のみなさんの「プロを目指す人のためのRuby入門」に関する感想をあれこれ載せていこうと思います。
まだ「プロを目指す人のためのRuby入門」を読んでいない方は、ここに載せた感想を購入の参考情報にしてみてください。

掲載している感想について

掲載している感想は主に「プロを目指す人のためのRuby入門」や「チェリー本」といったキーワードで、GoogleやTwitterを検索して見つかったものです。
また、Amazonのカスタマーレビューの情報もあわせて掲載しています。

好意的な感想だけでなく、やや否定的な感想も一緒に載せています。
割合としては好意的な感想が多いですが、これは意図的に好意的な感想だけを取捨選択しているわけではなく、(僕が調べた限り)実際に否定的な感想の割合が少なかったためにこうなっています。

感想を掲載させてもらった方へ

本書の感想を書いていただき、どうもありがとうございました。
好意的な感想だけでなく、否定的な感想であっても「何かしらの反応がある」というのは本の著者として大変ありがたいことです(まったく反応がないのが一番辛いので・・・)。

もし「自分の感想を勝手に載せないでほしい」という方がいらっしゃれば、すぐに削除しますので、Twitterやこのブログのコメント欄等からその旨ご連絡ください。

本エントリの目次は以下のとおりです。

それでは以下が本編です!

「プロを目指す人のためのRuby入門」の感想

「なんとなく」で読み書きしていたコードの謎が解けた

「プロを目指す人のためのRuby入門」一周した…!!今まで感覚で書いてたところがどんどん紐解かれていって鮮明になっていったので読んで良かった。。今後もこれ参考にしつつコード読んだり書こう

https://twitter.com/anzu_mmm/status/967105566890893312

分かったようで分かってなかったところの理解が進んで良い本。Railsでの開発にも役立つ

https://twitter.com/junichi_develop/status/948099538824216576

業務でRails触るために必要なRubyの基礎を高速に概観出来た。普段触っていたコードの謎が色々解けてきて楽しい。助かってます。

https://twitter.com/sourmilk/status/972115446844436480

業務でRubyを書いているので、最低限使えているつもりでしたが、一通り写経して解説を読み、例題としてプログラムを書いていると今までのコードの反省点がいくつも浮かんできました。

特にたくさんのページが割かれていた配列やクラス等、使用頻度が高いオブジェクトに関する体系的な知識は実際のコーディングにすぐに反映されるのではないかなと思います。

「プロを目指す人のためのRuby入門」を読み終わった。 - エンジニア生活のログ

6ヶ月もRubyを触っていると、Rubyの基本的な機能の大半については「聞いたことはある」「見たことはある」レベルにはなります。そういうレベルの自分にとって、本書の包括的かつ丁寧な解説は大変ありがたいものでした。

例えば、

  • ハッシュ / シンボル / クラス / 繰り返し処理 など、普段当たり前のように使っているがちゃんと理解できているかは怪しいもの
  • yield, Procなど、聞いたことはあるが使い方がよくわからないもの
  • &. %q === || など、会社のプロダクトのコードでよく見るけど理解できていなかったもの

など、基本的な概念からtips的なコードまで、幅広くカバーされています。

【書評】Ruby 1年目の初心者が、『プロを目指す人のためのRuby入門』をやってみた - 朝からスコーン

Amazonの商品説明にも書いたとおり、「今まで呪文のようにしか見えなかった不思議な構文」や「実はあまりよくわからないまま、見よう見まねで書いているコード」も自信をもって読み書きできるようになる、というのが本書の大きなゴールのひとつでした。その狙い通りにRubyプログラミングを習得してもらえたのであれば、大変嬉しいです。

とにかく分かりやすい(リンク先の記事も含めて)

良かった点
・とにかく分かりやすい
・例題が豊富 ほぼ各章に一題
・テスト駆動開発を実践できる
・つまづきそうなところを先回りして説明してくれている
・付録としてRuby以外にRailsアプリケーション開発に必要な知識をまとめてくれている

Ruby初心者におすすめの学習方法「プロを目指す人のためのRuby入門」 - 新米パパの育児留学

とても解説が分かりやすく、読みやすく、理解の為に順を追うことの労力を惜しんでいないです。
通常の入門書は、相手が初心者の可能性もある事を分かっていない事が多いのですが、この本は相手の目線に立って書かれていて素敵だと感じました。

短いコード主体で、解説を挟み、コードの変化や結果を見せてまた解説を入れる。
全てにおいて問題点をシンプルにした状態で見せてくれるので、とても理解しやすいです。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1OLUH6MK890IF

伊藤さんのプロを目指す人のためのRuby入門読んでるけどすごくわかりやすい。普通に読み進めるのも良いし、Railsでわからないとこある時に逆引きでも使える感。

https://twitter.com/tak_wak_dev/status/946568570103672832

いとじゅんさんが出してるrubyの本、正規表現は自分のQiitaの記事のリンクを紹介して基礎を抑えてから戻ってくるように促しててその記事もたまらなく分かりやすい。
すげー良著だ。

https://twitter.com/necchi_pe/status/956213678885539840

入門書なので「分かりやすいのが当たり前」なのですが、執筆時はそれをどうやって実現するのか、いろいろと試行錯誤しました。こうやって実際に「分かりやすい」という声をいただけると非常に嬉しいです。

章の構成や説明の順番がよく考えられているので、理解しやすい

前の章で説明のあったものが後の章で使われるような構成になっているため復習になり、知識が定着しやすいことを実感しています。

「プロを目指す人のためのRuby入門」でRubyの勉強をしています | REFLECTION.

伊藤さんの本は上記のようなサンプルコードが豊富で、まず何が問題かを提示してくれるので頭に入りやすいと思いました。

『プロを目指す人のためのRuby入門』が良すぎたので全力でオススメしたい - 模索中

Ruby が関わることに限りませんが、仕組みが分かっても「それがあると何が嬉しいの?」と思ってしまう事柄が多々あります。そのような事柄について、例題や具体例を出して説明してくれているのがありがたかったです。

特に第10章の「yield と Proc を理解する」の章ですね。

「プロを目指す人のためのRuby入門」を読みました - 約束の地

章の構成や説明の順番もかなりこだわった部分のひとつです。どういう順番で説明すれば、新しい知識を無理なくスムーズに習得してもらえるか、何度も繰り返し検討しました。

読者の視点に立って説明している

本書は読者を大変意識して書かれているため、読んでいてカンファレンスで説明を受けているような錯覚になります。
また、読んでいて気になる点があれば「こちらについては、後で説明するよ」「こんな書き方もできるけど一般的じゃないよ」等、必ずといっていいほどフォローや著者の意見が文章の中に混ぜ込まれています。なので、読者としては常に安心して読むことができるそんな本になっています。

プロを目指す人のためのRuby入門を読んでみて - Try T.M Engineer Blog

また、少し小道に逸れた説明に入る際は必ず「ちょっと難しい内容で混乱するかもしれませんが」のような注釈がついて、ここから説明する内容が前提知識や目的に沿っていない可能性があることを教えてくれるのも、本書の親切なところです。

「プロを目指す人のためのRuby入門」から学ぶ「分かりやすい入門書」 - c5n's i18n

表紙のまつもとゆきひろさんの言葉通りで、読み手への気遣いが多数です。
よくある技術書は(著者が意識してわかりやすく書いてくれてはいるけど)読み手が書いてあることを「理解する」という形式が多いですが、著者の「僕はこう思う」といった考えが載っていたり、「今こう思ったでしょ?」みたいな感じで、読んでいて側で「教えてくれる」ような感覚の本です。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1OWFXF6E31KDS

「読者の視点に立つ」というのは、物書きをするときの僕の基本原則です(物書きだけでなく、コードを書くときもそうですが)。それがちゃんと伝わっていたのであれば嬉しいですね。

内容が実践的で、業務でRubyを扱う人に最適

結論からいってしまうと個人、というよりは業務でRubyを扱うことがあるなら1冊教育用途で置いていてよい書籍だ。
(中略)
もしあなたが他言語のプログラミング経験はあるが、Railsを覚えたいと思うのなら最初に手にとって読む1冊として最適だろう。

プロを目指す人のためのRuby入門 - おうさまのみみはロバのみみ

最後に本書はプロとしての立ち振る舞いまで教えてくれる1冊です。「エラーメッセージはきちんと読む」「英語にひるまない」「Dont't Repeat Yourselfを忘れない」などなど、プログラマであれば当然知っておくべき原理原則や心構えを本書は随所で訴えており、タイトルにわざわざ「プロを目指す人のための」という文言を冠した筆者のメッセージが伝わってきます。

伊藤淳一『プロを目指す人のためのRuby入門:言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで』(技術評論社) - nekoTheShadow’s diary

初心者と中級者は悩む必要なく買って良いと思います。 将来、プロとして Ruby のプログラミング書くなら、これだけ実践的で分かりやすい本を買っておくのは良い投資です。

「プロを目指す人のためのRuby入門」を読んだ感想 - アジャイルSEの憂鬱

『プロを目指す人のためのRuby入門』を1週間で全部読んだ。この本は超勉強になった。普通技術書って途中で怠くなって最後まで読めないけれど、この本は実際の開発でどう活用するかみたいな視点を常に説明してくれるから、最後まで学習のモチベーションを維持できた。

https://twitter.com/fuyu77/status/959765008166002688

とりわけプロを目指すに、独学で覚えてきたという人には価値観を是正するのに打ってつけの内容です。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2RT8V15298P5B

「プロを目指す人のための」本なので、開発の現場で必要とされる知識をできる限り網羅するようにしました!

プログラミング経験がほとんどない人でも理解できそう

Ruby合宿の参加者さんでプログラミングあんまりやったことないという方が @jnchito さんの「プロになるためのRuby入門」が「目的やできることが分かり易くて読みやすい」と言ってて伊藤さんさすがっすって思った。

https://twitter.com/igaiga555/status/971982478746337280

初心者向けではないと記述されていますが、初心者でも読めるのではないかと感じました。超初心者の方はProgateなどでRubyを学んでから読むとよいかと思います。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RK8CZ2J459D9U

チェリー本のすごいところは、本当にわたしのような入門者でも理解できるように解説をしてくれているところ。

他のテキストで「???」となった部分(クラスインスタンス変数やモジュールを利用した名前空間などなど…)も、ほとんどつまずかずに進めることができています。

https://twitter.com/coe401_/status/939705903846080512

これはちょっと予想外の反応でしたね。というか、僕自身が「プログラミング初心者の気持ち」を忘れかけているので、そういう人も理解できるかどうか確信がありませんでした。結果として、プログラミング初心者さんでも理解できる本になっているのであれば、とても嬉しいです。

Railsチュートリアルを終えたあとに読むのが良さそう

Railsチュートリアルの前に読むことを勧めたいと思いましたが、むしろ、Railsチュートリアルを一度はやろうとして苦労したり挫折したような人にこそ、この本のありがたみが身に染みると思います。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2VKFOWPWY9ERK

たぶん、Railsチュートリアル2周した後でプロRubyやるのが個人的には最高だったと思う。

https://twitter.com/tech0x0/status/978617074393038849

本書のキャッチコピーは「Railsをやる前に、Rubyを知ろう」ですが、もしかすると「Railsチュートリアルをやる → 本書を読む → 本格的にRailsアプリを作り始める」という順番で勉強するのがベストなのかもしれません。

もっと早く読みたかった!

伊藤淳一さん(@jnchito)の書かれたこの本素晴らしいな…

☑︎Railsで何となくはアプリを作れる。
☑︎就職前に何を身につければいいかわからない。

て人に超おすすめ。
職場でやっていく上で絶対に必要なRubyの知識が詰め込まれている。

初心者の頃に出会えてたら嬉しかった本No1だ。

https://twitter.com/nacchamu0804/status/969885802904764417

2年前のRuby勉強し始めたころにこの本があれば〜〜〜!!と何度も思った。SIerからRuby使うようなWeb系への転職を考えている人とかには最適の1冊になるのでは。

「プロを目指す人のためのRuby入門」が躊躇なくオススメできる完成度だった - memo.md

いま👇の本、5分の1読み終わったけど、めっちゃ勉強になる。2〜3週間くらい早く読めば良かった…!

https://twitter.com/tech0x0/status/976362374817988609

ですよね~。だってこの本、何より僕自身がRubyを始めた頃に読みたかったので(笑)。

例題が章の真ん中にあるのが良い

でも、本書は章の真ん中に演習問題があります。著者の本書の紹介記事でも「章の真ん中に演習問題を持ってきた」と書かれていましたが、効果あるのかなぁなんて思ってました。でも読み進めると、これがめちゃくちゃイイんです。

『プロを目指す人のためのRuby入門 言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで』(チェリー本)を読んだ感想 | WEB屋の読書日記

ご本人のこだわりポイントとして挙げているように、章中に例題があるのが特徴的です。
例題が軸となって学習が進められるので、覚えるべきことが明確になって進めやすかったです。

「プロを目指す人のためのRuby入門」は他言語経験者に最適の本 - nesheep5's blog

「あえて章の真ん中に例題を置く」というのはかなり大きな冒険だったのですが、ちゃんと効果があったようでほっとしました。

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目次を見ると章末ではなく、章中に例題が載ってます。

他の言語との違いを意識しながら学習できる

文法を疎かにしていた自分を殴りたい。
returnは極力使わない、メソッド名はスネークケース、falseとnilは偽、それ以外は真とか全然意識したことなかった...
Javaではありえないから、考えたこともなかった...!
メンターの方勧めてくださってありがとうございます!
@プロを目指す人のためのRuby入門

https://twitter.com/rails_java_like/status/960499963246424064

業務でのプログラミング歴といえば、1年半程度PHPとJavaScriptで仕事をしてきて今度Rubyを使って開発する予定の僕にはピッタリの本ではないかと思いました。
実際、各章の例題を写経したり、いたるところに出てくるサンプルコードをirbで実際に動かしたりすることで、これまでに学んできた言語との書き方の違いを意識しつつ学習をするめることができました。

「プロを目指す人のためのRuby入門」を読んでRubyに入門した - zuckey blog

Rubyには「他の言語でもだいたい同じ」というところもあれば、「Ruby独特のルール」も結構あります。重要なのは後者の知識なので、そうした知識はできるだけ強調して説明しています。

テストコードの書き方やリファクタリングの勘所も学習できる

テストの書き方書いてあってめちゃわかりやすい。まだ半分もいってないけどこれからも続けよう。

https://twitter.com/akiakiakirin424/status/971968427001696257

プロを目指す人のためのRuby入門読んで勉強してるんですけど、すごいんですこの本。

この本、何がすごいって第3章でテストについて書かれてるんですよ。

テストについて勉強したかった自分にとって簡単なコードが例に出されたテストの解説はありがたい...!!!

https://twitter.com/kazuki_9106/status/979000653644115968

本書はほとんどの章に例題があり,実際に写経しながら進めることができる.さらに,テスト駆動開発で進めるようになっていて,テストコードを先に書いたり,テストを通しながらリファクタリングをする.この体験は素晴らしかった.

特に第4章にある「RGB 変換プログラム」のリファクタリングは良かった.最初,固定値でテストを通しつつ,DRY にリファクタリングをしながら変更し,最終的に1行になる.是非写経して欲しい.

「プロを目指す人のための Ruby 入門」を読んで Ruby を学び直した - kakakakakku blog

僕個人は「動作確認するならputsやprintよりも、テストコードを書いた方が速くて確実」と思う人なので、例題では躊躇なくテストコードを使いました。それに、テストコードがないとリファクタリングもしづらい(思いがけず壊れることがある)んですよねえ。

開いたままになる紙質のおかげで写経しやすい

なんとなくRubyをおさらいしたくて買ってみたんだけど、写経するのに本を開いたままに出来るような紙質とサイズなのがマジ神。
技術書はみんなこれ真似して欲しい。

https://twitter.com/oppaoppa/status/951073667781308416

チェリー本マジで開きやすいから、写経しやすいな!

https://twitter.com/homkon6263/status/943728590696222721

ここもこだわりポイントのひとつですね。本を見ながらコードを打ちたいのに、本が勝手にパタン!と閉じてしまうことほど鬱陶しいものはないので。

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こんなふうに開いたままにしやすい本になってます。

ところで、ここまではポジティブなフィードバックばかり載せてきました。
好意的な意見ばかり並んでいると「なんか胡散くさい」と思われそうなので、ややネガティブな意見も載せておきます。

リファレンスを読める人には不要?

個人的にはこれくらいの知識なら自分で調べて実装したほうがいいのかなという感じがしました。
他のRuby本も見たことがありますが、それよりも簡素な印象もあり好みではなかったです。

初学者ならともかく、他の言語のプロであればそこまで高い評価にはならないと思います。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RL16WL4CTEH82

結論からいうと、自分にはあまり得るところは多くなかったですね。プログラミング初心者では読めないでしょうが、本当に Ruby 初心者向きですね。Ruby を使いこなすにはリファレンス・マニュアル(日本語です)を読むのがいちばんですが、これが読める人なら本書は必要ないかも知れません。

けれども、本書がいい本でないというのではまったくありません。基本的に Ruby が使えるようになる(Ruby minimum)という目的のためなら、これはいい本だと思います。

『プロを目指す人のための Ruby 入門』を読んでみた - Camera Obscura

上のように、「期待したほど目新しい内容はなかった」「これぐらいなら独学でなんとかなりそう」という意見がちらほらありました。たしかに、リファレンスだけで何とかできる強者であれば、本書は必要ないかもしれません。

とはいえ、2番目の感想では「(目的によっては)これはいい本だと思います」とフォローしてもらっているので良かったです。

さて、次のネガティブな感想は・・・と言いたいのですが、実はこれ以上ネタがありません(いや、本当に!)。
というわけで、再びポジティブな感想に戻します(よけいに胡散くさくなってしまったかも?)。

塗りつぶしがあるのでサンプルコードの変更箇所がわかりやすい

例題をやる上で変更箇所がわかりやすく塗りつぶされているので,適度な速度を保ちつつコードを書くことができました.

プロを目指す人のためのRuby入門を読みました - ミツバブログ

最初は塗りつぶしてなかったのですが、校正の段階で「なんか分かりづらいな」と思い、変更箇所を塗りつぶしてもらうことにしました。気づいてくれた人がいて嬉しいです。

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こんな感じでサンプルコードの一部が塗りつぶされています。

Rubyプログラミングの準備から説明してくれているのが良い

今のところProgateの知識で理解出来てるし、本当に、Rubyとは…から始まり環境構築とか、エディタでこういう機能揃えて使い方知ってた方がいいとか準備のところから書いてあって嬉しい!

https://twitter.com/hak_chami/status/974433383173337088

いきなり文法の説明に入ったりせず、まずはちゃんと「道具」を揃えるところから説明しています。ここを押さえないまま、コーディングがずっと非効率なままになっている初心者さんって、意外と多いんですよね。

読んでいて楽しい、面白い!

あー、Ruby おもしれー!
てか、チェリー本おもしれー!

https://twitter.com/toshieeeeeee/status/939731748224503808

プロを目指す人のためのRuby入門、読み始めた。まえがきから分かりやすい。入門書の例題がテスト自動化してるってやばくないすか。めっちゃ楽しい。

https://twitter.com/naichilab/status/936072532179927040

自分の本を出すまで分からなかったのですが、シンプルに「楽しい」「面白い」と読者のみなさんに喜んでもらうのが、なぜか筆者として一番幸せな気分になったりします。

まとめ

というわけで、このエントリでは「プロを目指す人のためのRuby入門」に関するネット上の感想をあれこれ掲載させてもらいました。
感想を書いてくださったみなさんに改めて感謝します。どうもありがとうございました!

僕が調べた範囲では好意的な反応が圧倒的に多かったので、本当に嬉しいです。
本を執筆しているときは「頑張って書いてるけど、本当にこの内容で大丈夫かな?」と不安になることもときどきあったので。

もちろん、感想はこれぐらいで十分というわけではなく、新しい感想も引き続き募集中です。
「すでに他の人が同じようなことを書いているから」みたいな心配はせずに、率直な感想をどんどんアウトプットしてもらえるとありがたいです。
(ちなみに、アウトプット先はTwitterでもいいのですが、Twitterだとすぐに流れてしまいがちなので、記録として残りやすいブログやAmazonカスタマーレビューの方が嬉しいです。)
みなさんの感想をお待ちしています!

「プロを目指す人のためのRuby入門」をまだ読まれていない方は、お近くの書店でぜひ一度手に取ってみてください。
電子版もありますので、紙の本よりも電子書籍がいいという方はAmazonや技術評論社のサイトへどうぞ!


あわせて読みたい

僕自身が考える「プロを目指す人のためのRuby入門」のこだわりと見どころを紹介したエントリです。

技術評論社の電子版や、学校や法人経由の一括購入などを利用すると、書店の定価よりも若干安く買える場合があります。

ブログに書くか、Qiitaに書くか(技術系のネタを)

はじめに

ITエンジニアのみなさんは「常日頃からアウトプットすることが大事」という話をよく耳にすると思います。
僕自身もそういう話をよく言っていますし、実際にたくさんアウトプットしている方だと思います。

このとき、アウトプットするメディアは大きく分けて「自分のブログ」か「それ以外」になると思います。
日本に住むITエンジニアであれば、自分のブログ以外のメディアとしてQiitaを使うことが多いでしょう。
このとき、選択肢は以下の3つになります。

  1. 自分のブログにだけ記事を書く
  2. 自分のブログとQiitaを使い分ける
  3. Qiitaにだけ記事を書く

僕は2のパターンですが、人によっては1か3の場合もあると思います。

僕のおすすめは1か2です。
3の「Qiitaだけ」という選択肢もアリと言えばアリなのですが、気を付けてアウトプットする必要があると思います。

というわけで、このエントリでは技術ネタのアウトプット先について議論してみたいと思います。

僕の使い分け

先ほども述べたとおり、僕はブログ(このブログです)に書くこともあれば、Qiitaに書くこともあります。
ブログとQiitaの使い分けには自分の中である程度ルール・観点があります。

ブログに書く内容

  • まったく技術系でない話(子育ての話とか音楽の話とか)
  • 技術系だけどコードの割合が少ない話(いわゆるポエム系)
  • ブログは「自分の庭」なので、主役は僕自身
  • PV(閲覧数)の面では若干不利(めちゃくちゃ有名なブロガーでない限り)

Qiitaに書く内容

  • 技術系オンリー
  • コードの割合が多い技術ネタ
  • Qiitaは「みんなの公園」で、主役は技術
  • いろんな人の目に止まるので、PVは稼ぎやすい。うまく波に乗れば一気にバズる。

上の観点で一番重要なのは「自分の庭」vs「みんなの公園」という考え方かもしれません。

Qiitaは「みんなの公園」なので、ルールやマナーに従ってみんなが気持ちよく使えるようにしなければなりません。

Qiitaのルールやマナーについては以下のページに詳しく書いてあります。
最低限、ここに書いてあるガイドラインは守るべきです。

コミュニティガイドライン - Qiita:Support
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上のガイドラインでは明示的に書かれていませんが、僕はこのガイドラインに加えて、「必ず他の人の役に立ちそうな記事」かつ「オリジナリティのあるコンテンツ」を書くことも心がけています。

「必ず他の人の役に立ちそうな記事」とは?

自分が書いた記事が役に立つかどうかは、客観的に判断するのは難しいですね。
なぜなら「役に立った」と考えるのは自分以外の第三者だからです。

とはいえ、以下のような質問を自問自答することである程度客観的に判断はできると思います。

  • その技術を知らなかった頃の自分がその記事を読んで嬉しい、ありがたいと思うか?
  • 文章やコードをバランス良く配分し(理想は50:50)、読者の立場に立って説明ができているか?
  • 本文の内容にふさわしい、適切なタイトルを付けているか?

上の問いに対して全部YESと答えられれば、人の役に立つ可能性が高いです。

「オリジナリティのあるコンテンツ」とは?

こちらの基準は比較的明確です。
オリジナリティがあるかどうかは、自分が書こうとしている記事に関連しそうな検索キーワードを自分でググればチェックできます。
もし、検索結果の上位に自分が書こうとしている内容と同じような内容が上がってきた場合は、あまりオリジナリティはありません。

たとえばあなたがもし「Rubyのライブラリであるfactory_girlが、factory_botに名前が変わっていることを記事に書きたい!」と思ったとします。
このとき、"factory_girl factory_bot"というキーワードでググると以下のような結果が表示されます。

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見たところ、どうやらすでに誰かが同じような記事を書いているようです(ちなみに一番上の記事を書いたのは僕ですw)。
この記事を読んで、自分の書きたい内容とほぼかぶっているようであれば、わざわざ同じ記事を書く価値は少ないでしょう。
逆に「一見同じように見えるが、自分の書きたい内容にはほとんどかぶっていない」という場合は、書く価値はあると思います。

タイトルをよく考えよう

あと、Qiitaの新着記事を眺めていてよく思うのが、「タイトル付けが雑な記事が多いな~」ということです。
よくあるのが、「〇〇〇まとめ」「〇〇〇基礎」みたいなタイトルを付けながら、中を覗くと「わずか3行」だったりするケースです。

例を挙げるとすればこんな感じです。

タイトル「Railsまとめ」


モデルの中に validates :hoge, presence: true と書くと、必須チェックができる。

(おわり)

ちなみにこういう記事だと、先ほど上げた「必ず他の人の役に立ちそうな記事」「オリジナリティのあるコンテンツ」という観点から見ても微妙です。

「〇〇〇まとめ」「〇〇〇基礎」の〇〇〇の中に入るキーワードは、RailsやSQL、正規表現など、「おいおい、それをまとめようと思ったら、めっちゃ大変やで!?」と心配するような巨大な技術であることが多いです。

プログラミングの世界では「名前重要」とよく言われます。
変数の名前やメソッドの名前は、実体を表す分かりやすい名前を付けることが推奨されます。

記事のタイトルも同じです。
プログラマであれば変数やメソッドに名前を付けるぐらいの慎重さで、記事のタイトルを考えましょう。

なので、いったんQiitaを離れてみる(案)

はい、Qiitaの中の人でもないのに、面倒くさいことをいろいろと書いてしまいました。
そうなんです。
Qiitaは「あなただけの場所ではない」ので、こんなふうに誰かからイチャモンを付けられる可能性が高いのです。

そこで上がってくるのが、Qiita以外の選択肢です。
どうでしょう?今書こうとしているそのネタ、自信がないなら自分のブログに書いてみませんか?

もちろん、自分のブログに書いてもイチャモンを付けられる可能性はありますが、「自分の庭(=ブログ)」vs「みんなの公園(=Qiita)」という観点に立つと、Qiitaよりはそのリスクは低くなると思います。

技術的に価値のある内容であれば、ブログでも十分ヒットする可能性はあります。
ヒットした記事を厳選してQiitaに転載する、という方法もとれますし、自分のブログで執筆スキルを磨いてからQiitaにチャレンジする、という作戦もアリだと思います。

Qiitaに依存せず、セルフブランディングを確立する

「Qiitaに書くと叩かれやすいから、ブログに逃げる」というのはちょっとネガティブな動機になってしまいますが、一方で「自分のブログで記事をヒットさせてセルフブランディングを確立する」ということも大事だと思います。

たしかに、Qiitaでもヒット記事を連発すれば有名にはなれます。
ですが、Qiitaよりもブログの方が「あなたという個人」が強調されます。
そして、もし将来何らかの理由でQiitaというサイトがなくなっても、あなたのブログは残り続けます。
(僕のこのブログのように、独自ドメインを持っておくとさらに安心です。)

あなたの評価をQiitaという外部のサイトに一極集中させず、うまく分散させることも大事なキャリア戦略の一つです。

2018.3.26追記:丸パクリはQiitaでもブログでもNGです+参考文献を明記しよう

あえて言うまでもありませんが、他の記事を丸パクリする(もしくは他の記事の一部を削っただけの記事を書く)のはQiitaでもブログでもNGです。
自分の記事として公開するのであれば、何かしらのオリジナリティを加えるべきです。

また、多少なりとも参考にした記事が他にあるのであれば、最低限、参考文献としてその記事のリンクを載せるようにしましょう。

まとめ

というわけで、このエントリでは技術系のネタをブログに書くか、Qiitaに書くか、そして、それぞれついてどういった内容が向いているのか、といった話を書いてみました。

僕はQiita黎明期から使用し続けている長老ユーザー(?)ですが、昔に比べると最近はQiitaも有名になりすぎて玉石混交の感が強くなってきているなーと感じています。

「技術ネタでアウトプット=とりあえずQiitaへ」という考え方が一般化しつつありますが、そんな状況だからこそ、ちょっと一呼吸置いて「ブログか、Qiitaか」をよく考えてみることも大事なんじゃないでしょうか。

何かしらのアウトプットをしようと考えているITエンジニアのみなさんにとって、この記事が参考になれば幸いです。

あわせて読みたい

技術記事執筆に関する過去のスライドです。
こちらもあわせてどうぞ。