give IT a try

プログラミング、リモートワーク、田舎暮らし、音楽、etc.

プログラマ人生・社内SE編が完結しました


えっと、実は昨日が今の会社の最終出勤日でした。
退職日はもうちょっと先なのでこれからしばらく有給休暇に入ります。


昨日の昼過ぎまで社内ERPシステムの入れ替えプロジェクトにどっぷりと携わっていたので、「自分が今日で退社する」という実感をほとんど味わうこともなく、会社を後にした気がします。
最後まで「あれ?これでホントに終わり??」みたいな感覚でした。


家に帰ると6歳の息子と4歳の娘がメッセージを書いてくれていました。
妻も昨夜は素敵なディナーを作ってくれました。
そんな優しい家族にも感謝です。


ちなみに次の会社はもう決まっています。
無事に入社日を迎えられたら、またこのブログで報告したいと思います。

ふりかえり

この会社で印象に残っていることをつらつらとふりかえってみます。

英語

今の会社は外資系なので、入社当時から社内では英語がバリバリ使われていました。
おかげで英語の読み書きにはほとんど抵抗がないレベルになりました。
一方で海外出張は一度もありませんでしたし、海外の人と話す機会もそれほど多くなかったので、話す/聴くのレベルはぼちぼちです。それでも「当たって砕けろ」的なブロークンイングリッシュなら、まずまず話せるかもです。
でも、海外出張は一回行ってみたかったな〜。ちょっと残念です。

システム開発

入社当初は既存システムの保守やプラットホームのバージョンアップ等が中心で、「新規開発がしたい〜!」と嘆いてたんですが、最後の2〜3年は新規システム開発も結構担当しました。
その時々で「これがベストなんじゃないか」と思うアプローチを色々試行錯誤していたので、システム毎にアーキテクチャが微妙に違っていたりします。
「あ〜、こんなことやってたんや〜。変なことやっててごめん!」と謝りながら、最後の引き継ぎをしていました(^_^;)

社内イベント等の開催

それからプログラミングコンテストをはじめ、社内で色々と技術的なイベントを開催したりもしました。
このブログでも何度か(許可なくww)発表させてもらったりしました。
上司や同僚には好き勝手やらせてもらって感謝しています。

会社の人たち

その上司や同僚、他部署のみなさんにも恵まれて本当に感謝しています。
仲良く和気あいあいと仕事ができました。
会社を辞めると決めたのは自分ですが、それでもみなさんとお別れするのは本当に名残惜しいです。

失敗談

会社では常にベストを尽くしてきたつもりですし、それなりに成果を上げてきたと自負していますが、一点だけ、社内の開発プロセス作成については失敗したなあと思っています。


入社当初、「前の会社と比べて社内システムの品質のバラつきが大きすぎる」と感じたので、一定以上の品質を保てるよう、良い開発のガイドラインとなるような開発プロセスを自ら率先して作成しました。
ただし、最初から「One size fits all」なプロセスは狙わない、つまり案件の特性によってプロセスは柔軟に変更しても良い、と強調しているつもりでした。
ところが、しばらく経つと、いつのまにか「プロセスは絶対遵守」「ドキュメントも必須」みたいな状況(まさにOne size fits all...)になってしまいました。


また、プロセスの進め方もUP/RUPを参考にしたスパイラルな開発モデルを推奨していたのですが、「スパイラル」の部分が抜け落ちて「純粋なウォーターフォール」として捉えられてしまうという問題もありました。
さらに、実際に自分で実践してみて、「うわあ、こりゃ思ってた以上に大変だ」と思う部分も多々あったりしました。
それでいて、システムの品質維持・向上についてはプロセスだけで個人のスキル差を埋めることは難しく、結果として社内の開発が堅苦しくなってしまっただけ、みたいな結果に陥りました。


というわけで、開発プロセスについてはもしかするとみなさんには迷惑をかけただけかもしれません・・・。
ぶっちゃけますが、あのプロセスはもう捨てちゃっていいです。
システムにかかわるステークホルダー全員が納得するシステムを構築できれば、手段は何でもいいです。
手段と目的をはき違えて、プロセスを守ったり、ドキュメントを書いたりすることを目的にしないでください。
いや、ホントごめんね。あんなの作っちゃって(><)

おわりに

なんか他にも色々書けそうな気もしますが、とりとめのない話が続いていきそうなので、いったんここで終わります。


昨日、お別れの挨拶をして回っているときに「将来、伊藤さんがIT業界の有名人になっているのを期待しています」というようなメッセージを何人かの方からいただきました。
そこまで有名になれるかどうかはわかりませんが、できるだけご期待に応えられるよう、僕も頑張っていきます。


みなさん、どうもありがとうございました!!