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外資系企業で学んだ「何が起こりますか?対象者は誰ですか?何をしなければなりませんか?」スタイルのアナウンスメール

はじめに

僕の前職は外資系企業でした。
その当時、アメリカ本社からときどき送られてきた社内アナウンスメールのフォーマットがなかなか良かったので、今でもときどき使っています。
特に、このフォーマットは何かをお知らせするだけでなく、社員に何かしらのアクションをお願いするときに有用です。

というわけで、このエントリではこのメールフォーマット(記述スタイル)を紹介します。

「何が起こりますか?対象者は誰ですか?何をしなければなりませんか?」スタイルのアナウンスメールの記述例

どんなフォーマットなのかというと、「何が起こりますか?対象者は誰ですか?何をしなければなりませんか?」を見出しに書いて、本文を埋めていくフォーマットです。
たとえばこんな感じです。

社員各位

○○○○○の計画メンテナンスについてお知らせします。
以下の内容を確認してください。

何が起こりますか?

2020年1月11日(土)15:00-21:00の間、○○○○○というメール送信サービスの計画メンテナンスが行われます。
メンテナンス中はメール送信機能が利用できなくなります。

対象者は誰ですか?

○○○○○を利用しているアプリケーションの運用担当者が対象になります。

何をしなければなりませんか?

対象者は担当しているアプリケーションが、メンテナンスの時間帯にメール送信を行う必要があるか、運用内容を確認してください。
メール送信が運用上不可欠であれば、一時的に△△△△△というメール送信サービスに移行することを検討してください。

いつまでにしなければなりませんか?

計画メンテナンスの開始時刻より前、つまり2020年1月11日(土)15:00までに対応を完了させてください。


何かご不明な点があれば、お気軽に○○○チームまでお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
 
○○○チーム

なお、「何が起こりますか?」「対象者は誰ですか?」「何をしなければなりませんか?」がベーシックな3点セットですが、アナウンスの内容によってはこれ以外の「〜ですか?」を見出しに追加しても構いません。
(上の例では「いつまでにしなければなりませんか?」の項目を追加しました)

このフォーマットのメリット

このフォーマットは読み手にとっても、書き手にとっても、どちらにもメリットがあると考えています。

読み手にとってのメリット
  • 何が起きるのか、自分が対象者に含まれるのかどうか、対象者であれば何をしなければいけないのか、が見出しを読むことで明確になる
  • 見出しの書き方が「読み手視点」になっているので、アナウンスを自分事として捉えやすい
  • その結果、要求されているアクションを行動に移しやすくなる
書き手にとってのメリット
  • 読み手視点の見出しを付けることで、書き手としても自然と読み手視点で文面を考えられるようになる
  • その結果、説明文をわかりやすく書けたり、他にも「こういう情報も伝えておいた方が良さそう」という新しい観点に気づきやすくなったりする

まとめ

というわけで、今回のエントリでは僕が今でも活用している「何が起こりますか?対象者は誰ですか?何をしなければなりませんか?」スタイルのアナウンスメールについて紹介してみました。

今回は社内向けメールを例に挙げましたが、社内だけでなく、社外の人たち(自社サービスの利用者など)に何かお願いをするときにも有用だと思います。
何かしらの告知をしてメールの受信者にアクションをお願いしたいときに、一度このフォーマットを利用してみてください。

Ruby 2.7関連の解説記事や情報源のまとめ

はじめに

Rubyは毎年12月25日に新バージョンがリリースされます。
今年も12月25日にRuby 2.7.0がリリースされました。

ちなみに、なぜ12月25日なのかというと、Matzサンタからのプレゼントという意味があるからだそうです(という話を以前どこかで読んだ気がするのですが、要出典・・・)。

このエントリではRuby 2.7のリリースを記念して、Ruby 2.7関連の信頼できそうな解説記事や情報源をあれこれまとめておきます。
Ruby 2.7について詳しく知りたい、という方はここに載せたページを参考にしてみてください。

【もくじ】

主要な変更点や新機能を知りたい(またはチェリー本の読者です)

隅から隅までチェックするのは時間がかかるので、主要な変更点や新機能を知りたいという方は僕が書いたこちらのQiita記事をどうぞ。

qiita.com

上の記事は、拙著「プロを目指す人のためのRuby入門(チェリー本)」に書いた内容との差異を説明したものですが、チェリー本自体がRuby初心者向けの本なので、Ruby 2.7の変更点や新機能がいい感じに浅く・広くピックアップされていると思います。

また、「はじめに」の項でも紹介した、ruby-lang.orgのリリースノートの説明にも主要な変更点や新機能がまとめられています。

Ruby 2.7の新機能や変更点を一通り知りたい

いや、概要だけじゃなくて、どんな新機能や変更点が入ったのが全部知りたいんだ!という方は、僕が書いたこちらのQiita記事をどうぞ。
サンプルコードと僕独自の視点を交えながら、Ruby 2.7の新機能や変更点を一通り説明しています。

qiita.com

また、Rubyコミッタの笹田さんと遠藤さんが書かれたこちらの記事でも同じようにRuby 2.7の変更点を詳細に説明されています。
こちらはRubyコミッタから見た、開発の裏話や設計の意図が豊富に含まれているのが特徴です。

techlife.cookpad.com

こちらはRuby 2.7の新機能や変更点を毎日紹介していくアドベントカレンダーです。(執筆者は、とみたまさひろさん)
上の2つの情報源にはない新機能の解説も載っていたりするので、こちらもチェックしておくとさらに網羅性が向上します。

qiita.com

最後に、Rubyの開発リポジトリにあるNEWSページを紹介しておきます。
英語の情報源かつ、説明も比較的シンプルですが、公式の情報源なので信頼性はほぼ100%です。

パターンマッチ構文について詳しく知りたい

Ruby 2.7で新たに導入されたパターンマッチ構文についても、僕独自の視点で書いた解説記事があります。
「プロを目指す人のためのRuby入門」と同様に、簡単な内容から徐々に高度な内容に発展させていくスタイルで執筆しています。(前編、後編の2部構成)

qiita.com
qiita.com

Rubyにおけるパターンマッチ構文の提唱者および開発者である辻本さんによる資料や動画もあります。
正式リリース版とは一部内容が異なる点もありますが、大半の内容は正式リリース版でも有効です。

[RubyConf2019]Pattern matching - New feature in Ruby 2.7 - Speaker Deck

[JA] Pattern matching - New feature in Ruby 2.7 / Kazuki Tsujimoto @k_tsj

また、有料の情報源になりますが、「n月刊ラムダノート Vol.1, No.3(2019)」という技術雑誌に載っている辻本さん解説も、パターンマッチ構文を理解するのに非常に役立ちます。

キーワード引数の仕様変更について知りたい

Ruby 2.7ではRuby 3で実施されるキーワード引数の仕様変更に向けて、特定の条件で警告が発生するようになっています。
この仕様変更についても僕が書いたまとめ記事があります。

qiita.com

このほかにもRubyコミッタの遠藤さんが執筆された記事や資料があります。
コミッタの視点から見た、より詳細な背景や意図についてはこれらの資料を確認することをお勧めします。


techlife.cookpad.com

また、既存のコードの修正方法に迷った場合は、公式の移行ガイド(英語)を参照すると解決するかもしれません。

番号指定パラメータについて詳しく知りたい

Ruby 2.7で導入された番号指定パラメータ(Numbered parameter)について詳しく知りたい方は、僕が書いたこちらの記事をどうぞ。

qiita.com

Rubyコミッタさんの開発裏話も聞きたい

新機能の話ばかりでなく、コミッタさんたちが何を考え、どう開発してきたのか、といった点も気になる!という方は、こちらの2つの記事が参考になると思います。

techlife.cookpad.com
employment.en-japan.com

まとめ

というわけで、このエントリでは先日リリースされたRuby 2.7関連の解説記事や情報源をあれこれまとめてみました。
Ruby 2.7は「今までこんなに大量の新機能や変更点が入ったことってないんじゃないの!?」と思うぐらい、たくさんの見どころがあります。
巷では「Rubyは死んだ」みたいな噂が定期的に上がってきますが、まだまだ開発は活発なようで安心しました。

また、来年はRuby 2.8ではなく、いよいよRuby 3.0がリリースされるようです(参考)。
こちらも非常に楽しみですね!
Ruby 3.0でのさらに大きな進化を期待しつつ、それまではRuby 2.7でプログラミングを楽しみましょう😄

TokyoGirls.rb Meetup vol.2 スライドまとめ #tokyogirlsrb

はじめに

2019年12月22日にTokyoGirls.rb Meetup vol.2という、「女性も参加しやすい(でも女性限定ではない)Ruby勉強会」を開催しました。

techplay.jp

この勉強会について書きたいことは山ほどあるのですが、時間がかかりそうなのでいったん登壇者のみなさんのスライドをこのエントリにまとめておきます。
当日イベントに参加できなかった人もここに載せたスライドをぜひチェックしてみてください!

【もくじ】

Ruby on Rails 最初の一歩(ただあき)

Ruby on Rails 最初の一歩 - Speaker Deck


事業知識を深掘りし、より人の役に立つサービスに改善する(Kubota Nao)

事業知識を深掘りし、より人の役に立つサービスに改善する - Speaker Deck

note版

note.com


Rackミドルウェア入門のためのRackミドルウェア(塩井美咲 / しおい)

Rackミドルウェア入門のためのRackミドルウェア - Speaker Deck


エンジニアとチームを組んで見えないものをデザインする(羽野めぐみ)

エンジニアとチームを組んで見えないものをデザインする / team-building-with-engineer - Speaker Deck


プロジェクトマネジメント沼にようこそ!(浪川舞 / まいどる)

20191221_TokyoGirlsrb - Speaker Deck


いつもの開発のようにOSS開発をしよう(makicamel)

OSS is great but not special - Speaker Deck


時短勤務ママエンジニアの要件ヒアリング力(ちょうかおり)

時短勤務ママエンジニアの要件ヒアリング力/mamahearing - Speaker Deck

登壇レポート

note.com


強いエンジニアという灯(大場寧子)

強いエンジニアという灯 - Speaker Deck


当日のツイート

togetter.com

まとめ

登壇者のみなさん、とても素晴らしい発表をどうもありがとうございました!

イベントそのものに対するブログはまた後日執筆予定ですので、もうしばらくお待ちください🙏