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技術書にありがちな「IT技術は変化するけど、紙の本は更新できない問題」について僕なりの創意工夫を話してきました #DevReljp

先日のブログでもお伝えしたとおり、「DevRel Meetup in Tokyo #78 〜商業技術書出版を学ぼう〜」という勉強会で「出版したら終わり、にしない技術書執筆」という発表をしてきました。

devrel.connpass.com

当日使ったスライドはこちらです。


どんなことをしゃべったの?

発表の概要はこんな感じです。

  • 内容を随時更新できない紙の本と変化の速いIT技術はどうしても相性が悪い
  • 相性の悪さは受け入れた上で、筆者が積極的に読者をサポートする
  • 変化の速い技術は紙の本ではなく、電子書籍のみとするのも一手

拙著「プロを目指す人のためのRuby入門」の話題を中心に話しつつ、僕がなぜRailsの本ではなくRubyの本を書いたのかとか、電子書籍オンリーで販売している「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」と紙の本の棲み分けについてどう考えているのか、みたいな話をさせてもらいました。

leanpub.com

高座がある勉強会!?

当日は僕のほかに「達人が教えるWebパフォーマンスチューニング 〜ISUCONから学ぶ高速化の実践 」のようなサーバ・インフラ関連の技術書を多数執筆されている馬場俊彰さんや、翔泳社の山本智史さんも登壇されていました。

会場は「落語サロン あじゃらか」という落語向けの施設で、山本さんは高座で発表されていました(笑)。

ちなみに僕と馬場さんはオンライン登壇でした。

オンライン登壇をオフラインで聞く、というのがなんとも斬新な勉強会でしたw

当日のツイートまとめ

ツイートのまとめはこちらにあります。

togetter.com

オンライン再放送があります!

2022年9月16日(金)にこの勉強会のオンライン再放送があります。
昨日の勉強会に参加できなかった方はこちらにぜひ!

devrel.connpass.com

まとめ

技術書を書いているエンジニアの方はたくさんいますが、商業出版をメインテーマした勉強会っていうのはこれまであまりなかったように思います。
テーマ設定が面白いな〜と感じるのとともに、技術書の商業出版についていろいろな角度から興味深いお話が聞けて、非常にためになる勉強会でした。

参加してくれたみなさん、登壇者のみなさん、そして運営スタッフのみなさん、どうもありがとうございました!

おまけ

翔泳社の山本さんいわく、「改訂版を出せる本は超優秀!」だそうです😄(わーい!)

クリック数を10倍にする記事タイトルの付け方

はじめに:クリックしたくなるのはどっち?

ブログやQiitaに何か記事を書く場合、記事のタイトルはとても重要です。
内容がいくら素晴らしくてもタイトル付けに失敗するとほとんど誰にも読まれない、ということが起こりえます。

たとえば、みなさんは以下の2つの記事があった場合、どっちをクリックしたくなりますか?

「本日の学び」
「秒速で100億稼ぐ方法がわかった」

たぶん後者ですよね。

前者はクリックするまで内容が想像できないし、クリックしても自分に役立つ情報が載っている保証がありません。なので、ほとんどの人はクリックしてくれません。

一方、後者はクリックしなくても「秒速で100億稼ぐ方法が載ってるんだろうな」というのがわかりますし、「秒速で100億稼ぐ方法」は多くの人に取って役立つはずです(僕も知りたい)。

読者が得られる明らかなメリットをタイトルに含めよう

というわけで、自分の記事を客観的に読んでみて、自分以外の人が一番知りたいであろう(役立つであろう)情報は何かを見つけ出し、それをタイトルに含めましょう。

多少長くなっても大丈夫です。
誰からも読まれないシンプルすぎるタイトルより、多少長くても読者にとってメリットが明らかなタイトルの方が、その記事にとって価値があります。

伝えたいことはなるべく手前に持ってくる

細かいことをいうと、長いタイトルは途中でカットされて表示される可能性があるので、なるべく伝えたい内容を手前に持ってくる方が良いでしょう

長いタイトルが途中でカットされる例

でも「釣りタイトル」はダメよ

ただし、嘘はいけません。
「記事を読んだけど、そんな情報、どこにも載ってないじゃないか!!」と読者に思われると、「釣り認定」されて炎上します。
ちゃんと記事に載っている情報を記事タイトルにしてください。

え?「じゃあ、この記事のタイトルはどうやねん!?」ですって?
クリック数が10倍になるかどうか、信じるか信じないかはあなた次第です・・・😎

技術書執筆について勉強会でお話しします(DevRel Meetup in Tokyo #78 〜商業技術書出版を学ぼう〜)

お知らせ

告知がちょっと遅くなりましたが、2022年9月7日(水)に開催される「DevRel Meetup in Tokyo #78 〜商業技術書出版を学ぼう〜」という勉強会で発表します。

devrel.connpass.com

ふだん僕は開発者向けの勉強会やイベントでお話しすることが多いですが、今回のこの勉強会は「商業技術書出版」という、ちょっと珍しいテーマの勉強会になります。

僕は「出版したら終わり、にしない技術書執筆」というタイトルで、どういうことを考えながら、そして、どういうことを実践しながら「プロを目指す人のためのRuby入門」を執筆し、そこからさらに改訂版の出版につなげたのか、というお話をする予定です。

作成中のスライドの表紙です

この勉強会に関する注意点

ただし、この勉強会は珍しくオフラインのみの開催になります。
つまり、参加したい人は会場である東京東上野の「落語サロン あじゃらか」に当日足を運ぶ必要がある、ということです。

「じゃあ、伊藤さんももしかして東京に来るの!?」と思われるかもしれませんが、僕は自宅からリモート登壇します😅
なので、僕はリモートで発表するけど、僕の発表を聞く人は全員会場に集まって聞いているという、一風変わったスタイルになります。

というわけで、技術書執筆に興味がある&東上野まで当日足を運べる、という方はこちらの勉強会にぜひ!

オンライン版を後日開催?

「勉強会のテーマには興味があるけど、足を運ぶのはちょっと無理😣」という人は、当日の発表動画をパブリックビューイング的に視聴するオンラインイベントが後日開催されるそうなので、そちらに期待してください。

勉強会の告知ページに書いてある「録画後、オンラインを別日程にて開催する予定です」というのがそれです。

2022.9.8追記
オンライン版は2022年9月16日(金)に開催されるようです!

devrel.connpass.com

まとめ

というわけで、今回は2022年9月7日(水)に開催される「DevRel Meetup in Tokyo #78 〜商業技術書出版を学ぼう〜」という勉強会で発表します、というお話を書いてみました。

技術書典で技術系同人誌を書いたりする人なんかにも役に立ちそうな勉強会なので、「技術に関して何か書く」ということに興味がある人は告知ページをぜひチェックしてみてください!

devrel.connpass.com