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最新のレスポールは想像以上に良かった!(Gibson Custom Shop 1958 Les Paul Standard 購入レビュー)

はじめに

なんか定期的に「ギター買いました」っていうブログを書いてる気がしますが、今回もギター購入ブログです。はい。

買っちゃいました。これ。じゃーん。

Gibson Custom Shop 1958 Les Paul Standard。いわゆるヒスコレ(Historic Collection)。2021年製の新品です。
高かった……。レスポールの中では安い方だけど、それでも高かった💸

でも非常に満足しております。買って良かったです。(←これも毎回言ってる気がする)
今回のエントリではこのレスポールの良かったところを書いてみようと思います。

【もくじ】

その前に:僕のレスポール遍歴

これで僕が買ったレスポールは4本目になります。

最初に買ったのはこれ。2014年製のレスポールカスタム。

2本目はこれ。1999年製の1956 Les Paul Reissue。
ちなみにこれは今でも持ってます。

3本目はこれ。2006年製の1960 Les Paul Reissue Tom Murphy aged

で、今回買った1958 Les Paul Standardが4本目になります。

あと、レスポールに近いギターとして2020年製のPRS McCarty 594(シングルカットモデル)も追加しておきます。

これらのギターと今回買った1958レスポールを比較して、「1958レスポールのここが良かった」というポイントをいろいろ挙げていきます。

1958 Les Paul Standardの良かったところ

もともとは「とりあえず試奏してみよう。たぶん、買うかどうか迷うんだろうな〜」と思いながら楽器屋さんに行ったのですが、予想の何倍も良くて「これは絶対買いなのでは!?」という気持ちになり、そのまま買って帰ってしまいました😅

具体的にどのへんが良かったのかを書いてみます。

思った以上に弾きやすかった

僕が今まで買ったギターの中ではダントツでPRS McCarty 594が弾きやすく、「これを超えるギターはたぶん現れないだろう」と思っていました。
僕のイメージ的に「レスポールは音はいいけど、弾きやすさに関しては星3つから4つぐらい」だと思ってたのですが、このレスポールは弾きやすさも抜群に良かったです。
弾きやすいだけでなく、ネックが手のひらに触れる感触や握り心地も非常に良いです。

思ったほどネックが太くなかった

僕は基本的に細い・薄いネックよりも太くてガッチリしたネックの方が最近は好みです。
2本目に買った1956レスポールはかなり太めのネックです。最初は太すぎるような気がしましたが、最近は慣れて「これぐらいがいいかも」と思っています。

ちょっと前に楽器屋さんで2020年製の1958レスポールを弾いたことがあるのですが、それは1956レスポール以上にネックが太い印象でした。
とはいえ、そこまで弾きにくいわけではなく、音はすごく良かったので、「音がいいならこれぐらいのネックの太さもありかもしれん」と思った記憶があります。

同じ1958レスポールなので、このレスポールもめっちゃネックが太いんだろう、と想像していましたが、そこまでの太さではなかったです。
1956レスポールの方がちょっと太いぐらい。

前々から「1956レスポールのネックより、ちょっと薄いぐらいが最高」と思っていたので、この1958レスポールはちょうどいい太さでした。

ネックの仕上げが良いせいか、太めのネックなのにネックを握りこんで親指で6弦を抑えるようなスタイルでも全然苦にならないのが素晴らしいです。

思った以上にチューニングが狂いにくかった

僕が今まで買ったギターの中で最もチューニングが狂いにくかったギターは、これまたPRS McCarty 594です。
PRSは本当に狂わない。チョーキングをガンガンやっても狂わない。数日弾かない日があっても、ほとんどチューニングが狂わない。
本当に驚異的。

反対に、チューニングが狂いまくったのが最初に買ったレスポールカスタムです。
特に3弦の狂いやすさが致命的で、ちょっとチョーキングしただけで完全に別の音程になってました。
なので、僕の中で「レスポールは高くてもチューニングが狂いやすいものがあるので要注意」という認識でした。

で、今回の1958レスポールはどうだったのかというと・・・PRS並みでした!!
PRSと同じぐらいチューニングが安定しています。すごい。ギブソンもやればできるやん!

テクニックはないくせにチューニングがちょっとでも狂うとすごく気持ち悪く感じる人なので、これだけチューニングが安定しているとすごく気持ちが良いです。

チューニングするときにペグをわずかに動かすと、そのわずかな動きに連動して音程もわずかに変わってくれるところも良いですね。
ギターによってはペグを回してもなかなか音程が変わらず、あるポイントから突然ぐわっと音程が変わるものもあるので。

思った以上に音がブライトだった

レスポールというと「音がモコモコしがち」という印象があります。
少なくとも、何年か前に楽器屋さんで3本ぐらいレスポールを弾き比べしたときは「どれも音がこもってるなー」という印象がありました。
(今思えばアンプの設定とかがイマイチだったのかもしれませんが)

なので、「温かみはあるけど、必要以上に音がこもらないこと」というのが、僕がレスポールに求める条件のひとつなのですが、この1958レスポールはめっちゃ音がブライトです。
シングルコイルピックアップじゃないか?って疑ってしまうぐらいブライトです(ちょっと言い過ぎ?)。

PRS McCarty 594とも弾き比べたんですが、PRS以上にブライトかも。
ブライト過ぎてちょっと困るぐらいですが、「レスポールはモコモコしがち」という僕の先入観をいい意味で裏切ってくれました。

思った以上にピックアップの出力が弱め

レスポールのハムバッカーピックアップはすごくハイパワーなイメージです。
最初に買ったレスポールカスタムは超ハイパワーで、「これはメタル用ではないか?」と思ってました(メタルなんて弾かないのに)。

3本目に買った1960レスポールもかなりハイパワーで、いつもボリュームを3から5ぐらいに絞って弾いてました。

それに比べるとPRS McCarty 594はハムバッカーにしては出力が弱めで、「そうそう、これぐらいでちょうどいいんだよ〜」と思っていました。

で、今回の1958レスポールはどうだったのかというと、PRSよりもさらに出力が弱い印象です。
PRSのボリューム5が、1958レスポールのボリューム8ぐらいのイメージです。

ネットの情報などで最近のレスポールに載っているカスタムバッカーは出力が弱め、とは聞いていましたが、ここまでだと思いませんでした。
音色も含めてそうですが、1958レスポールのピックアップはハムバッカーだけどシングルコイルっぽい感じです。
ハムバッカーにしてはノイズがちょっと大きい気がするのもシングルピックアップっぽさを感じる原因のひとつかもしれません。

ピックアップの出力が弱めだと、ピッキングの強弱が付けやすくて良い感じです。

思った以上に軽い

レスポールはエレキギターの中でも重い部類に入ると思います。
今まで買ったレスポールも4kg越えで、どれも「ズッシリしてるな」という印象でした。
でも、PRS McCarty 594はレスポールによく似たシングルカットモデルでありながら、「レスポールよりちょっと軽いな」と思っていました。

では、1958レスポールはどうだったのかというと・・・PRSよりも軽かった!!
劇的に違うわけではないけど、両手に持つと「1958レスポールの方が軽いね」と分かる感じです。

1958レスポールは1959レスポールよりも重いものが多い、と聞いていたので、あんまり軽くないんだろうなーと思ってたんですが、PRSよりも軽いのには驚きました。

4kg越えでもいい音がするなら全然OKですが、どちらもいい音がするという条件下で軽いギターと重いギターのどっちを取るか、と言われたら軽いギターです。
なので、この1958レスポールは重量的にもすごくいい感じです!

思った以上に生音で鳴る

エレキギターはアンプでつないだときの音色が一番大事ですが、生音で鳴らしたときも気持ちいい音で鳴ってくれるに越したことはありません。
これまで僕が買ったギターはなんとなく半年から1年ぐらい弾いてるとだんだん生音が良くなってくる気がします(ちゃんと比較できないので単なる思い込みかも知れませんが)。

今回買った1958レスポールは最初からバランスが良く、気持ちいい生音が鳴っているように思います。
ネックやボディがニカワで接着されてる影響なんでしょうか?それとも純粋に作りが良いだけ?

思った以上に質感が高く、所有満足度が高い

僕がギターに求める三大要素は以下の通りです。

  • 音色(太くて温かい音が出るギターが好み)
  • 弾きやすさ
  • チューニングの安定性

見た目も大事ではあるのですが、上の3つに比べると優先度は低くなります。

最近のレスポールはビンテージスペックの再現性にめちゃくちゃこだわってるようで、「そこまでこだわる必要ってある?」みたいに思っていたのですが、実際に手にしてみると「うん・・・ええやん」って思ってしまいました(笑)

VOS仕上げなのでAgedモデルではないですし、プレーントップなので杢目もあまり出てはいないのですが、それでも実物を手にするとギターから雰囲気やオーラがすごく出ています。



ちなみに、杢目はボリュームノブの周辺にうっすら出ているんですが、この写真でわかりますかね?

PRS McCarty 594もすごくきれいなギターではあったのですが、PRSとは異なり、レスポールは渋さや威厳をまとった美しさがあるように思います。
というわけで、見るだけでも美しく、楽しめるギターです。

思った以上に?いや、想像通り弾いていて楽しい

1958レスポールは弾きやすいし、音色にも味や深みがあるし、弾いていてめちゃくちゃ楽しいです!
こういうのを倍音が豊かっていうんですかね?なんか音をひとつ鳴らしただけでも複雑で奥行きのある響きを感じます。
延々と弾き続けたくなってしまうので、ある意味時間泥棒ですね(苦笑)。

音色の味や深みという面では以前持っていた1960レスポールもすごく良かったのですが、1960レスポールはネックが薄めで、ややこしいコードを押さえるときに指がつりそうになるときがありました。
今回の1958レスポールは音色だけでなくネックの太さや弾きやすさも自分的にベストなので最高です!

結論:最近のギブソンを侮ってました。ふつうにハイエンドギターじゃん!

PRSもレスポールも最近は新品で買うと50万円以上します。
PRSを手にしたときはクオリティがめちゃくちゃ高かったので、「50万という価格は高いけど、このクオリティなら全然許せる」と思っていました。

それに対してレスポールは同じ50万でもなんとなく、「ブランド代の占める割合が大きくて、クオリティはPRSとかにはかなわないんでしょ?」と思ったりしていました。

すいません、最近のレスポールはふつうにPRSばりのクオリティを持ったハイエンドギターでした🙇🏻‍♂️

もちろん、個体差はあるのかもしれませんが、少なくとも僕が今回購入した1958レスポールは弾きやすさやチューニングの安定性もPRSと同等かそれ以上だったので、「ギブソンすげー!」と見直しました(上から目線)。

最初に買った2014年製レスポールカスタムが自分の中でちょっとハズレだったため、「最近のレスポールは品質がイマイチ。買うなら1999年から2006年ぐらいの中古でしょ」と思い込んでいましたが、最新のレスポールなら新品で買うのも全然アリだと思います。

かなりお高いギターなので気軽に買えるものではありませんが、頑張って買えば払ったお金と同じかそれ以上の満足感が得られると思うので、ギター好きの人(特にレスポールが好きな方)は楽器屋さんで新品のレスポールを弾いてみてください🎵

妻のパン屋のGmailが突然使えなくなった話

先日、妻のパン屋で使っているGmailにアクセスできなくなって焦ったので、そのときの対応を残しておきます。
最後まで読んでもらうとわかると思いますが、予想外のところに根本原因があって完全復旧するまでなかなか大変でした😭

ん、メールが届いてない?

9月の終わり頃、たまたま妻のパン屋で使っているメールアドレスにメールが届くかテストする必要があったのですが、いつもだったらすぐにメールが届くのに、いくら待っても、何度送ってもメール受信の通知が来ず、「あれれ?」と思いました。

妻のパン屋で使っているメールアドレスは(旧)G Suiteで、独自ドメインを割り当てていました。
ここでは仮に、そのメールアドレスを "bread@coupe-baguette.com" とします。

え、Gmailにアクセスできない?

なんかおかしいな、と思い、Gmailにアクセスしようと思ったところ、

Gmail へのアクセス権がありません。管理コンソールにログインし、Gmail を有効にしてください。

というメッセージが表示されました。

えー、ちょっと待って!聞いてない、聞いてない!!と思いましたが、「管理コンソールにログインしろ」と書いてあるので、とりあえず管理コンソールにログインしようと思いました。

管理コンソールにもアクセスできない!

が、管理コンソールにもログインできません。
なぜか「管理者アカウントでログインしてください」と怒られます。

妻のパン屋で使っているメアドは前述の "bread@coupe-baguette.com" だけなので、このアカウントが管理者アカウントのはずです。*1

Gmailにも管理コンソールにもログインできず、これでにっちもさっちもいかなくなりました。これは困ったぞ??

そもそもなんで使えなくなったの??

しかし、なんで突然Gmailが使えなくなったんでしょうか?
何か利用規約に違反したとか?アカウントを乗っ取られたとか?
いろいろ想像してみましたが、思い当たる節はありません。

が、いろいろネットを調べてたところ、「もしかしてこれ?」と思う情報にたどり着きました。
それは無償版G Suite終了のニュースです。

Googleは、2012年12月5日まで提供し、これまで継続的にサービスを続けてきた無償版のG Suiteを2022年7月1日終了すると発表した。7月1日以降は利用できなくなり、引き続き利用するためには有料のGoogle Workspaceサブスクリプションにアップグレードする必要がある。

無償版G Suiteがサービス終了。7月1日に有料版移行 - PC Watch

たしかに妻のパン屋で使っていたのは無償版のG Suiteです。Gmailが利用できなくなったのはこれが原因である可能性が高いです。

しかし、僕に言わせると、以下の2点が腑に落ちません。

  • "bread@coupe-baguette.com" 宛に届くメールはすべて僕の個人用メールアドレスにも転送されるようにしていたので、有償版への移行が必要であれば何かしらの通知メールが僕にも届いていたはずだが、そうしたメールが見当たらない
  • 「2022年7月1日終了する」とあるのに、9月の終わりまで使えていたのはなぜ?

実は届いていた通知メール

が、あれこれ調べているうちに新しい事実に気付きました。
実は「有償版に移行しろ」の通知メールが、なぜか妻の個人用メールアドレスに転送されていたのです。

上記メールには「2022/09/20を過ぎるとサブスクリプションが停止される」という話が書いてあります。

なぜ僕の個人用メールアドレスではなく、妻の個人用メールアドレスに転送されていたのかは謎です。*2

それはともかく、この通知メールに気づけなかった理由は以下のとおりです。

「妻の個人用メールアドレスには毎日の山のようにネットショッピングサイトのDMが届くため、妻は個人用メアドに届いたメールをちゃんとチェックする習慣がなかった」

妻は僕みたいにITの専門家ではないので、この点を責めるのはちょっと酷ですね……。

原因はわかったけど、さあどうする?

Gmailが使えなくなったのは有償版のGoogle Workspaceに移行しなかったため、ということはわかりましたが、なぜか管理コンソールにログインできないので、有償版に移行したくても手も足も出ません。

困った。これは困った。

とはいえ、復旧させないと妻もビジネス的にいろいろ困るので、なんとかできないかネットで調べていたところ、なんとかできそうな方法を見つけました。

それはアカウント復元フォームを使うことです。

アカウントを復元するには、こちらのアカウント復元フォームにご記入ください。

Upgrade from G Suite legacy free edition - Google Workspace Admin Help

アカウント復元フォームは画面が全部英語だったり、ドメインの所有権を証明するためにDNSレコードの設定が必要になったり、ちょっと専門的な知識が要求されますが、なんとかこのフォームを通じて「"bread@coupe-baguette.com" を復元して!!」という依頼を投げることができました。


その3日後、ようやくアカウントが復元された

依頼を投げた3日後に「"bread@coupe-baguette.com"を管理者にしたよ」という連絡が来ました。
(アカウント復元フォームで僕の個人用メアドを連絡先に設定してたので、連絡は僕宛てのメールとして届きました)

これでようやく "bread@coupe-baguette.com" でGmailにアクセスできるようになりました。

厳密にはGmailにログインするタイミングで、「まず有償版Google Workspaceに申し込んでくれ」という画面が出てくるので、そこで支払情報を入力してから、Gmailにアクセスできるようになりました。

いやあー、ここまでめちゃくちゃ長かった!!
でも無事にメールが使えるようになって良かったです!😭

そしてわかった衝撃の事実!?

"bread@coupe-baguette.com" で管理コンソールにログインした際、新しい事実に気付きました。
それは「"master@coupe-baguette.com"という別の管理者アカウントが存在していた」ということです。

coupe-baguette.comを開設したのがかれこれ10年近く前なので、記憶がおぼろげなのですが、「そういえば・・・」というレベルで当時の操作をなんとなく思い出してきました。

  • 最初に "master@coupe-baguette.com" という管理者アカウントを作った
  • しかし、「masterってなんか偉そうだからイヤ」という妻のリクエストにより、"bread@coupe-baguette.com" という別のアカウント(非管理者アカウント)を作り、このアカウントを日常的に使うようになった
  • "master@coupe-baguette.com" は妻の個人用メアドをサブメールアドレスに設定していた
  • この10年間、coupe-baguette.comの管理コンソールにアクセスする機会はほぼゼロで、"master@coupe-baguette.com" の存在を完全に忘れていた

こうした事情により、「有償版に移行しろ」の通知メールは "master@coupe-baguette.com" と、そのサブメールアドレスである妻の個人用メアドにしか届いておらず、どちらのメールも見事に無視されて最終的にGmailへのアクセスが停止されてしまった、というのが事の真相なのでした。

ちゃんちゃん。

補足:サポートチャットを使うのもアリ(Google Workspaceの契約がもう一つあれば)

Gmailにアクセスできなくなった場合はGoogleのサポートチャットに相談することもできます。

Google Workspace サポートへのお問い合わせ - Google Workspace 管理者 ヘルプ

ただし、チャットを使うためには有償版Google Workspaceの契約が必要です。
今回のように「そもそもGoogle Workspaceが使えないんですけど!!」という場合にはチャットが利用できません。

僕は妻のパン屋とは別に、個人用ドメインで有償版のGoogle Workspaceに申し込んでいたため、このアカウントを使ってサポートチャットに相談することができました。
サポート担当の人いわく、「アカウント復元フォームを使ってください」という話だったので、アカウント復旧までの流れは結局一緒だったのですが、それでも担当の人から「アカウント復元フォームを使えば大丈夫です」と断言してもらえたときは、ほっとしました。

「Google Workspaceが使えないことを相談するためにサポートチャットを利用したい」という場合は、チャットをするために一時的に有償版のGoogle Workspaceを新規に申し込む、という方法もアリかもしれません。

まとめ

というわけで、このエントリでは先日突然、妻のパン屋のGmailが使えなくなって焦った話を書いてみました。
いやあ、普段当たり前に使えているサービスが突然使えなくなるとさすがにちょっと焦りますね……。

ほとんどの人は無償版G Suite終了のお知らせをちゃんと受け取って適切に対処していると思いますが、弊社(弊パン屋)の場合は「管理者アカウントの存在を完全に忘れていた」という失態により、通知メールを無視し続けてアカウントを停止されてしまった、というお恥ずかしいトラブルを招いてしまいました😓

とはいえ、アカウント復元フォームを使えばとりあえずなんとかなる、ということは学べたので、そこは良かったかなーと思います。

同じようなトラブルに遭遇する人は珍しいと思いますが、もしいたらこのエントリを参考にしてみてください。

PR:妻のパン屋はこちらです

一時的にメールが使えなくなりましたが、今は大丈夫です!
そもそもメインの商品であるパンのクオリティにはメールの件は何も関係がないので、安心して弊パン屋のパンをお楽しみください🍞

coupe-baguette.com
www.instagram.com

*1:これがあとで勘違いだったと判明するのですが、この時点ではまったく想像していませんでした……。

*2:これもあとで原因がわかります……。

Herokuの新しい有料プランのまとめと、無料プラン終了後の個人的な移行方針について

はじめに

2022年8月25日に、Herokuが無料プランを終了することを発表しました。

blog.heroku.com

また、9月26日には前回のアナウンス時にはなかった、低コストプランが発表されました。

blog.heroku.com

いずれの内容も英語なので、日本語で要点をまとめてみます。
また、エントリの後半では無料プラン終了後の個人的な移行方針についても書いてみます。

おことわり

このページの情報は2022年10月4日時点の情報です。時間が経つと情報が古くなっている可能性があります。
また、内容の正確性は保証しないので、正確な情報を知りたい場合は上記ページを参照してください。

8月25日に発表された無料プラン終了のまとめ

  • 2022/10/26から1年以上活動のないアカウントとそのストレージを削除する
  • 2022/11/28から無料プランの提供を停止し、無料Dynoと無料DBの稼働を停止していく
  • 影響を受けるユーザーにはメールで通知する
  • Dynoは$7/月〜、Postgresは$9/月〜、Redisは$15/月〜

9月26日に発表された低コストプランのまとめ

  • $5/月で1000時間(約41.6日)使えるEco Dynoプランを用意する
  • 使用時間は自分が立てた全Eco Dynoで共有される
  • 30分リクエストがなければスリープする
  • PostgresのMiniプランは1万レコードの制限付きで$5/月
  • RedisのMiniプランは25MBの制限付きで$3/月
  • 2022/11/28に無料プランが終わるが、Eco/Miniプランはそれまでに用意される
  • アップグレード手順は11月上旬にお知らせする

なお、「使用時間は自分が立てた全Eco Dynoで共有される」というのは以下の文面を翻訳したものです。

With that in mind, we’re thrilled to announce our new Eco Dynos plan, which will cost $5 for 1,000 compute hours a month, shared across all of your eco dynos.

Introducing Our New Low-Cost Plans | Heroku

"shared across all of your eco dynos."というのは、アプリA、アプリBというEco Dynoを使う別々のアプリがあって、アプリAとアプリBの稼働時間の合計が1000時間以下なら、2つ合わせて5ドルで済む、というふうに解釈しているのですが、本当に合っているかどうかは確信がありません……。

(追記)
無料プランにも1000時間制限があることに気付きました。Eco Dynoがこれと同じルールだとすると、上記の認識は間違ってなさそうです。

個人のアカウントには、月ごとに 550 時間の基本の Free dyno 時間が割り当てられています。この基本の時間のほかに、クレジットカードで認証を行っている​アカウントには、月単位の​ Free dyno 割り当てに 450 時間が追加されます。 つまり、アカウントをクレジットカードで認証しているユーザーには、月ごとに合計で 1000 Free dyno 時間が割り当てられます。

Free dyno 時間 | Heroku Dev Center

ちなみに、1000時間を超えると強制的にスリープさせられるようですね。

その月の Free dyno 時間を使い切ると、そのアカウントの無料のアプリはその月が終わるまで強制的に休眠状態になります。

Free dyno 時間 | Heroku Dev Center

(追記:2022-11-8)
低コストプランが公開されたので実際に移行してみました!
blog.jnito.com

無料プラン終了後の有料プラン一覧

上記の話をまとめて新しい有料プランを一覧化すると次のようになります。

プラン コスト 制限等
Eco Dyno $5/月 1000時間(約41.6日)まで、スリープあり。
使用時間は全Eco Dynoで共有
Basic Dyno $7/月 時間制限やスリープなし
Mini Postgres $5/月 1万レコード、1GBまで
Basic Postgres $9/月 1000万レコード、10GBまで
Mini Redis $3/月 メモリ = 25MB
Premium 0 Redis $15/月 メモリ = 50MB

で、結局有料プランになるとどれくらいお金がかかるの?

有料化によってどれくらいお金がかかるのかは状況によって変わってきますが、いくつかシミュレーションしてみます。

単純なRailsアプリを1つだけ運用していた場合

Dynoがスリープしても構わない、データベースも1万レコードもあれば十分、という場合は、

  • Eco Dyno = $5/月
  • Mini Postgres = $5/月

で、合計すると毎月$10の支払いが発生します。

1ドル=144円だとすると、日本円にして毎月1,440円の支払いが発生します。
1年運用すると17,280円になります。

単純なRailsアプリを3つ運用していた場合

Dynoがスリープしても構わない、データベースも1万レコードもあれば十分、というRailsアプリを3つ運用していた場合は

  • Eco Dyno = $5/月(3つのRailsアプリで1000時間ぶんを共有)
  • Mini Postgres x 3 = $15/月

で、合計すると毎月$20の支払いが発生します。

1ドル=144円だとすると、日本円にして毎月2,880円の支払いが発生します。
1年運用すると34,560円になります。

個人的な所感

何の収益も発生しない個人的な趣味サイトの場合、最低でも毎月1,440円というのはなんとも微妙なラインですね。。
最近は円安が進んでいるのも悩みの種です。
運用しているサービスに愛着があれば払える金額かもしれませんが、そうでなければやむを得ずクローズ、という選択肢も出てくるかもしれません。

Heroku以外のサービスはどうなの?

Herokuの有料化が発表されてから、「Herokuの代わりになるサービスがあるよ」という情報もよく見かけるようになりました。
たとえば、うなすけさんのブログ記事では以下の3サービスが紹介されています。

blog.unasuke.com

僕自身はこれらのサービスを試してはいないのですが、移行を試みた会社の同僚いわく、「無料であってもデプロイが面倒だったり、すごく時間がかかったりして、Herokuの方が圧倒的に開発体験が良かった」とのことです。

なので、僕が考えるに、Heroku以外のサービスへの移行を検討する場合は、

  • 多少開発体験が悪くなっても無料であることを重視する
  • 多少お金を払っても開発体験が良いことを重視する

のどちらを自分が重視するのかを考えて、前者であればHeroku以外のサービスへ、後者であればHerokuのままにして毎月課金する、というのが正解なのかもしれません(あくまで個人の意見です)。

で、伊藤さんはどうするの?

僕が運用している趣味サイトの移行方針は、今のところこんなふうに考えています。

  1. データベースを使っていない、完全に静的なサイト
    ➡️ JekyllとGitHub Pagesに移行する
  2. データベースは使っているが、単純なデータの入れ物としてしか使っていないサイト
    ➡️ DBをFirestoreに移行する。DynoはEco Dynoを使う
  3. テーブル同士の複雑な関連や複雑な検索クエリを多用しているサイト
    ➡️ Eco DynoとMini Postgresを使う(が、そんな趣味サイトはない)

ちなみに、上のリストにはありませんが、「移行するための工数も運用のためのお金もかけられない」と判断したサイトに関してはクローズします。

ケース1の場合

ケース1は「最初からそうしておけよ」っていう感じですね。
RailsとHerokuを使い慣れているので、つい無駄な構成を選択していました😅

ケース2の場合

ケース2は本当に単純なデータのCRUDをするだけのようなサイトです。
ここでいう単純なデータとはたとえば下記のフォームで入力している「サイト管理者からのお知らせ」みたいなデータを指します。

FirestoreはNoSQLなのでPostgreSQLのようなRDBMSとはだいぶん使い勝手が違いますし、ActiveRecordも使えないので自前でデータを出し入れする処理を書く必要はありますが、単純なCRUD処理であればちょっと頑張れば置き換えられます。
(実際にコードを書き始めているので、Firestoreに完全移行したらコード例を紹介するかも?)

また、Firestoreの場合、アクセス数の少ない小規模なサイトであれば無料枠内で十分カバーできそうなので、最初にコードを書き替える努力さえすれば、あとは無料のまま使い続けられそうです。

firebase.google.com

なお、Eco Dynoの$5/月は他のEco Dynoと共有できるっぽいので、これは必要なコストとして受け入れることにします。

ケース3の場合

ケース3はFirestore(NoSQL)に移行しようとすると、根本的にアプリケーションの設計を考え直さないといけないようなケースです。
こういう場合はアプリケーションを作り直す工数的なコストと、PostgreSQLを使い続ける金銭的なコストを天秤にかけて、後者を取る、という判断をするのがいいのかな〜と考えています。
ただし、僕が運用している趣味サイトではこういうケースはないので、これはあくまで「もしそんなサイトを作っていたら」という想像です。

参考:Supabaseっていうサービスもあるって聞いたんだけど?

Firebase(Firestore)のような感覚でPostgreSQLを無料で使えるSupabaseというサービスもあるようです。
もしかするとHerokuのPostgreSQLからSupabaseのPostgreSQLにがんばって移行すれば、FirestoreのようなNoSQLではなく、使い慣れたRDBMSを無料で使い続けることができるかもしれません。

supabase.com

ただ、これはあくまでネット上の情報を見ただけの感想ですが、Supabaseの無料枠はあくまでお試し用っぽい位置づけに見えるのと、SQLを直接書けない(PostgRESTというREST APIを使ってデータを読み書きする必要がある)、Ruby用の便利なクライアントライブラリも見当たらない、といった点が少し引っかかったので、僕自身は採用を見送ることにしました。

内容修正&Supabase、触ってみました
「Supabaseは蓋を開ければただのPostgresデータベースなので、普通に接続していただいてSQLでデータのやり取りを行うことも可能ですよ!」とのコメントをいただいたので実際にやってみました。

Supabase上でデータベースを作成し、PostgreSQLの接続情報をRailsのconfig/database.ymlに書き込んだら、普通にRailsからデータを読み書きすることができました!東京リージョンを選択できるのも嬉しいですね。

接続情報の取得については下記ページで説明されています。

Database Connections | Supabase

Supabaseの無料プランには以下のような特徴があります。

  • ストレージはプロジェクトごとに500MBまで
  • 自動バックアップ機能はなし
  • 1週間使用されないと自動停止(停止したらダッシュボードから再起動が必要)
  • ダウンロード操作の上限は2GB(2GBを超えると使えなくなってしまう?)

詳しくは下記ページを参照してください。

Pricing & fees | Supabase

使われないと自動停止したり(再起動は手動)、長年使用しているといつか2GBの上限に達して使えなくなってしまったりする点が制約として気になるところですが、うまく付き合えばHeroku Postgresの代替サービスとして利用できそうです。

2022.10.12追記
Heroku PostgresからSupabaseに移行したい場合は、以下の記事が参考になります。
シロさん、情報ありがとうございます!)
zenn.dev

2022.11.14追記
停止したSupabaseを再開する方法をQiitaにまとめました。
qiita.com

まとめ

というわけで、今回のエントリではHerokuの新しい有料プランのまとめと、無料プラン終了後の個人的な移行方針を書いてみました。
Heroku環境に無料で動かしているWebサービスがあってこれからどうしようか迷っている方は、このエントリの内容を参考にしてみてください。