今週のお題「今年買って良かったモノ」
はじめに
昨日は「2015年版・伊藤さんちの買って良かったモノ10選」という記事を公開しました。
2015年版・伊藤さんちの買って良かったモノ10選 - give IT a try
上のエントリでは日用品を中心に紹介したので、僕の仕事道具はあえて外していました。
そこでこのエントリでは反対に僕の仕事道具を紹介します。
いくつかお気に入りの仕事道具はあるんですが、今回はキーボードに焦点を当ててみます。
今使ってるのはHHKB Professional2 Type-S
今使ってるキーボードはHappy Hacking Keyboard(HHKB)です。
その中でも一番高級なHHKB Professional2 Type-S(英語配列)というモデルを使っています。
しかし、今ではHHKBを愛用していますが、もともと「HHKBだけは使うことはないだろうな~」と思っていました。
そんな僕がなぜHHKBを使ってるのでしょうか?
そこで、僕がHHKBに至るまでの過程を書いてみようと思います。
僕のキーボード遍歴
最初はMacbook Proのキーボード
ここ4~5年僕はRuby開発をやっているのでMacbook Proを使って開発しています。
Rubyの開発を始めた当初は特に何も考えずMacbook Proのキーボードを使っていました。
しかし、だんだん「このぺらっぺらのキーボードはプログラマにとってベストなんだろうか?」と疑問を感じてきました。
プログラマは毎日キーボードを使って大量にコードを打ち込む仕事です。
どう考えてもキーボードは重要な仕事道具なので、もう少しキーボードにこだわってもいいんじゃないか?と考えるようになりました。
RealForce 87UB(SE170S)を購入
で、いろいろ検討した結果、最初に購入したのが RealForce 87UB(SE170S) です。
最初は「お~、快適快適!」と思っていたのですが、しばらくして「ん~?」と思うことが増えてきました。
この黒いキーボード、見た目はカッコいいのですが、部屋が暗くなってくるとキーの文字が非常に見づらくなってくるのです。
英数字は暗記しているので問題ないですが、記号関係は完全に覚えきれてないのでキーの文字が見えないのは辛いです。
RealForceの白バージョンに機種変更
そこで同じモデルの白バージョンに買い直しました。
(最初から白モデルが欲しかったんですが、在庫がなくてやむを得ず黒モデルを購入していました)
「これならばっちりキーの文字も見えるので全く問題なしだ!」と思っていたのですが・・・。
う~ん、なんだかしっくりこない。
Macbookのペラペラキーボードよりははるかに良いのですが、でもなんか違う気がする。
キーを押し込んだときの「シュコッ、シュコッ」というフィーリングがなんか違う気がする。
それにキーボードが全体的にフラットで、なんとなく自分の手のひらとキーボードがかみ合ってない気がする。
というわけで半年ぐらい経つとまた新しいキーボードを検討し始めていました・・・。
Happy Hacking Keyboardにした理由
先ほど書いたとおり、僕はもともとHappy Hacking Keyboardを敬遠していました。
なんかマニアックすぎるというか、「キーボードにこだわりすぎて、行き着くところまで行き着いちゃった人向け」なイメージだったんですよね~。(おっと失礼)
あと、独立した矢印キーがないとか(付いてるモデルもあるけど)、ファンクションキー(F1, F2, etc)がないとか、「それ、絶対不便やろ!」みたいな仕様も実用性が無さそうでイヤでした。
が、ネットの評判を見てると「キーを押し込んだときのフィーリングはすごくいい」と絶賛されています。
あと、側面図もキーボードが曲線を描いていて、とても手に馴染みやすそうに見えます。
http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/leaflet/keyspec.html
そんなネットの情報を見ていると、「マニアっぽくて実用性も低そうだけど、打っててそんなに気持ちいいなら検討してみてもいいかな・・・」と、だんだんHHKBに気持ちが傾いていきました。
迷っていたら、偶然実機に触ることができた!
しかし、実際に触ってみないと購入には踏み切られません。
僕が狙っていたHHKB Professional2 Type-Sは3万円ぐらいするシロモノです。
(もっと安いモデルもありますが、僕は自宅で仕事をしているので、どうしても静粛性の高いキーボードが欲しかったんです)
試し打ちをせずに購入するのは、あまりにも冒険がすぎます。
とはいえ、僕の家は兵庫県西脇市という田舎にあるので、どこか遠くの大きな店に行かないと実際に触ることができません。
「う~ん、実際に触ってみたいんだけど、なかなかそんな機会はないよな~」と悩んでいたところ、偶然西脇.rb&神戸.rbの勉強会で「そのキーボード持ってるんで、持っていきますよ!」という人が現れました。
やった、ラッキー!!ということで、運良く実機に触ることができました。
カチャカチャカチャッ・・・おお、これはなかなかいいんじゃない?
期待してた通りのフィーリングで打ち込めたので、「よし、これにしよう!」という決心が付きました。
(@elgoog5さん、その節はどうもありがとうございました)
実際に仕事で使ってみた感想
というわけで、僕はかれこれ1年以上HHKBで仕事をしています。
いやあ、やっぱり非常に気持ちがいいですね。
とてもいいフィーリングでキーを押し込めるので、キーボードを使うのがとても楽しくなります。
打面が曲線を描いているせいか、手のひらで包み込むような感じでキーボードが打てるのも、また気持ちがいいです。
それから、とてもコンパクトで軽いので、デスク上の場所を取りません。
単純でささいなことに思えますが、これが意外なほど便利なんです!
本や資料を開きながら仕事をするときもキーボードが邪魔になりません。
デスクが広く使えるので、こんな感じで手前に3時のおやつを置いたりすることもできます(笑)。
また、そのコンパクトさと軽さゆえに、外出するときも気軽に持ち運べます。
Realforceは結構大きくて重かったので、あまり外に持ち出す気になりませんでしたが、HHKBは躊躇なく鞄に放り込めます。
外出先でもお気に入りのキーボードで仕事ができるのは嬉しいですね。
矢印キーが無いのはどう?
購入前の一番の懸念だった、矢印キーが無い点は「意外と何とかなる」という感じです。
慣れるまでもっと四苦八苦するんじゃないかと思っていましたが、すぐにfnキー + [ ' / ; で操作できるようになりました。
とはいえ、独立した矢印キーはやっぱり欲しいです・・・!
矢印キー単体で押すときはまだいいんですが、他のキーと組み合わせて矢印キーを使いたい場合は指がつりそうになります。
たとえば、スプレッドシートで最終行まで選択するために「Command + Shift + ↓」を押す場合等です。
この場合、HHKBだと「Command + Shift + fn + /」を同時に押さえなければいけないので、頭の中がかなり混乱しそうになります。
あと、ぼけーっとインターネットを見たりするときは、片手でひょいひょいっと矢印キーを使いたくなるんですが、そのときも必ずfnキーを押さえなければいけないのが面倒です。
のんびりパソコンを使うときは指一本で操作したいなあ。
Liteシリーズ(下図)には矢印キーが付いてるので、HHKB Professional2 Type-Sにも矢印キーを付けて!!と個人的には強く願っております。
(硬派なHHKBユーザーは「いらない!」って思うんでしょうが・・・)
ファンクションキーが無いのはどう?
一方、独立したファンクションキー(F1, F2等)が無い点は矢印キーほど困る機会はないです。
矢印キーほど頻繁には使わないので、F1キーの代わりに「fnキー + 1キー」でもだいたい事足ります。
ただ、RubyMineのようなIDEだとファンクションキーを使ってステップ実行、みたいなこともよくやるので、そういうときは独立したファンクションキーがちょっと恋しくなります。
(片手でひょいひょいステップ実行したいけど、両手を使わないとできない)
とはいえ、全体的に見ればHHKBはとてもいいキーボードだと思います。
今のところ他のキーボードに乗り換える予定はありません。
まとめ
というわけで、このエントリでは僕が愛用しているHHKBの紹介をしてみました。
いやあ、最初は「あんなマニアックなキーボード、僕には絶対ムリ!!」と思っていたのに、いつの間にか「HHKB、めっちゃいいやん!」になってしまいました。
人間って変わるもんですね~w
そうそう、僕はプログラマであると同時に、よくブログを書く人でもあるので、キーボードは常に重要な仕事道具になります。
打ってて気持ちいいキーボードを使っていると、仕事をしたり、ブログを書いたりするのも楽しくなります。
HHKB、ちょっとお値段は張りますが、こだわりの仕事道具として導入するのであれば、決して損はないと思います。
プログラムやブログをたくさん書く人は、一度実機を触って試してみてください!

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