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【寄付に関するマメ知識付き】熊本と大分にEveryday Railsチャリティセールの収益を寄付しました

はじめに

このブログを以前からご覧になっている方はご存知かもしれませんが、2016年4月25日から2016年5月31日まで僕が翻訳者として携わった電子書籍「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」のチャリティセールを実施していました。
このチャリティセールは熊本地震の災害支援のために実施したものです。

おかげさまでたくさんの方にご購入いただき、期間中の収益は1,436.98ドルになりました。
詳しくはこちらのエントリで説明しています。

ただ、Everyday Railsを販売しているLeanpubというセルフパブリッシングサービスは、売上げ発生から90日経つまでその売上げが確定しません。
なので、寄付はすぐに実行できず、先日ようやく寄付することができました。

というわけで、このエントリではチャリティセール活動の締めくくりとして、具体的な寄付内容をご報告します。

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熊本県、熊本市、大分県への寄付の振込票です。

収益は14万3146円で確定しました

まず、Leanpubでの売上げは「ドル」なので「円」に両替しなければなりません。
両替はPaypalの変換レートを使います。
Paypalから出金を実行した際の変換レートは1ドル=99.616206円でした。

その結果、日本円での収益は「1,436.98ドル × 99.616206円」で 14万3146円 に確定しました。

最近はちょっと円高なので、少し収益が減ってしまいましたね。
(たとえば、もし1ドル = 110円なら15万8067円でした)

熊本県、熊本市、大分県の3ヶ所に寄付させてもらいました

寄付の送り先はかなり悩んだんですが、翻訳者チームで話し合った結果、以下の3ヶ所に収益を3分割して寄付することにしました。
具体的な内訳は以下の通りです。

  • 熊本県義援金 = 4万7715円(4万7283円+振込手数料432円)
  • 熊本市寄付金 = 4万7715円(同上)
  • 大分県義援金 = 4万7715円(同上)

「安心してください。着服していませんよ!」ということで、オンライン振込の明細書を貼り付けておきます。

熊本県義援金
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熊本市寄付金
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大分県義援金
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ところで、今回の寄付を通じて、これまであまりよく理解していなかった寄付に関する知識をいろいろ得ることができました。
後半ではその内容を紹介していきます。

義援金と寄付金と支援金って何が違うの?

寄付にもいろいろ種類があります。
大きく分けて義援金、寄付金、支援金の3種類です。

義援金
被災された方に直接お金が渡される。ただし渡されるまでに時間がかかる。
寄付金
災害復旧や復興事業全般に使われる。
支援金
特定の事業や特定の団体・機関に渡される。迅速に使われやすい。

熊本県、熊本市、大分県ともに義援金や寄付金、支援金を受付けています。
(ただし、支援金の受付は熊本市の熊本城災害復旧支援金、くまもとエンタメ支援金のみ)

ちなみに支援物資は十分確保できているようなので、今回は不要と判断しました。
平成28年熊本地震災害に伴う支援物資のお申し出について / 熊本県

どれが必要とされているか直接聞いてみました

とはいえ、この情報だけでは「じゃあ、義援金に!」とか「今回は寄付金で!」となかなか決めにくいです。
もしかすると、現地では「こっちの財源よりもあっちの財源の方が不足している」というような状況があったりするかもしれません。

というわけで、「思い切って直接状況を聞いてみよう」と電話で確認してみました。
2016年7月末時点の回答はこんな感じでした。

熊本県
県から特にどちらをお願いします、ということはできないのでお任せします。
熊本市
どの財源も不足がちなので、特にひとつを選ぶことはできません。寄付される方にお任せします。
大分県
義援金を求める声が多いので、義援金でお願いします。

というわけで、大分県からは「義援金でお願いします」との回答をもらいましたが、熊本県と熊本市は「お任せします」とのことでした。

熊本県と熊本市についてはどうするか悩んだのですが、片方を義援金で、もう片方を寄付金で、と半分ずつ寄付することにしました。

支援金は今回はあえてパスしました

もう一つの選択肢として支援金がありますが、支援金は「迅速に使われやすい」というメリットがあるものの、寄付先が「特定の事業や特定の団体・機関」に限定されます。
よほど思い入れがある事業や団体がない限り、「ここ」という寄付先を選ぶのは難しいです。

また、今回は僕個人のお金ではなく、Everyday Railsの読者のみなさんから集めたお金なので、あまり特定の用途に偏らない方がいいだろうと思い、支援金は選択しませんでした。

寄付は寄附金控除の対象になります

寄付は確定申告時に寄附金控除として申請することができます。
寄附金控除として申請するためには以下の2つがあればいいようです。

  • 金融機関で支払った場合の振込票等の控え
  • 各自治体の義援金・寄付金説明ページを印刷したもの

要するに、「この振込先はたしかに寄付のための口座ですよ」ということが証明できればよい、という感じです。
寄附金控除を詳しく知りたい方は各自治体のWebサイトをご覧ください。

震災支援の寄付は期間限定です

震災支援の寄付は受付期間が決まっています。
2016年7月末時点では以下のようになっています。

熊本県
2017年3月31日まで
熊本市
義援金のみ2017年3月31日まで(寄付金・支援金は終了日未定)
大分県
2016年9月30日まで
日本赤十字社(参考)
2017年3月31日まで

ただし、受付期間は短縮されたり、延長されたりする場合があります。
もし個人的に寄付したいと考えている人がいたら、受付期間にも注意してください。

とはいえ、自治体への「ふるさと納税」は寄付金と同じように扱われるみたいなので、受付期間が過ぎた場合は「ふるさと納税」の利用を検討してみると良いかもしれません。

詳細は各自治体のWebサイトをご覧ください

いろいろ書きましたが、震災支援に関する詳細は各自治体のWebサイトを見てもらうのが一番よいと思います。
熊本県、熊本市、大分県の説明ページは以下の通りです。

また、上記以外の自治体や団体・機関でも義援金や寄付金の受付をしているので、ネット等の情報を参考にしてみてください。

まとめ

というわけで今回はEveryday Railsチャリティセールの締めくくりとして、寄付内容の報告をさせてもらいました。

災害全体の被害規模から考えると今回の寄付は決して大きな額ではありません。
ですが、それでも14万3146円という額は個人で気軽に寄付できる額ではないと思います。
多くのプログラマ・エンジニアのみなさんと協力し、熊本地震の災害支援に貢献できたことを大変嬉しく思っています。

ご協力してくださったみなさん、どうもありがとうございました!

「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」について

「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」はRailsアプリケーションのテストコードをRSpecで書く方法を解説した電子書籍です。
内容は初心者~中級者向けで、「テストコードを全く書いたことがない」「RSpecを一度も使ったことがない」という人でも理解しやすい内容になっています。

チャリティセールは終わりましたが、引き続き販売中ですのでよろしくお願いします。

Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門
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