はじめに
僕はMacユーザーです。さらにUSキーボードユーザーです。
MacのJISキーボードではスペースバーの左右に「英数」キーと「かな」キーがあり、これでIMEを切り替えることができます(英数でIME-オフ、かなでIME-オン)。
しかし、USキーボードの場合、スペースバーの左右にはコマンドキーが配置されており、「英数」と「かな」はありません。
そこで僕はKarabiner-Elementsを使って左右のコマンドキーにそれぞれ「英数」と「かな」を割り当てています。
さらに、頻度はそこまで多くありませんが、たまにMac上でWindowsを使う場合があります。
Windowsを起動するのはBoot CampでOSごと切り替えてしまう場合と、VirtualBoxを使ってmacOS内でWindowsを立ち上げる場合の2パターンがあります。
Mac環境と同じように、Windowsでも左右のコマンドキーでIMEを切り替えたいな〜と思ったので方法を調べてみました。
左右コマンドキーでWindows IMEを切り替える方法
PowerToysの設定
Windows上でPowerToysというツールをインストールします。
PowerToysを起動し、左サイドメニューの「Keyboard Manager」を選択、それから「キーの再マップ」を選択します。
プラス(+)ボタンをクリックし、以下の設定を追加します(VirtualBoxの場合は注意点があるので後述します)。
- Win (Left) → IME Non-Convert
- Win (Right) → IME Convert
- Caps Lock → Win (Left)
設定が完了すると次のようになります。
なお、「Caps Lock → Win (Left)」はWindowsキーに相当するものがなくなってしまうので、ふだん使わないCaps LockキーにWindowsキーを割り当てただけです。この設定は任意です。
Windows IMEの設定
次に、画面右下のIMEアイコンを右クリックし、設定を開きます(注:僕が使っているIMEはWindows標準のIMEです。Google 日本語入力ではありません)。
「キーとタッチのカスタマイズ」をクリックします。
「キーの割り当て」で以下のように設定します。
- 各キーに好みの機能を割り当てる = オン
- 無変換キー = IME-オフ
- 変換キー = IME-オン
これでWindows環境でも左右コマンドキーを使ってIMEが切り替えられるようになるはずです。
VirtualBoxの場合の注意点
VirtualBox上でWindowsを動かしている場合は、デフォルトで左コマンドキーがHost Keyに割り当てられていると思います。
そのため、左コマンドキーを押してもIMEが切り替わりません。
そこで(ふだんHost Keyを使っていないことが前提ですが)左コマンドキーのHost Key設定を解除します。
Virtual Boxの画面左下にある⬇️ボタンをクリックします。
Host Key Combination欄にある消しゴムマーク(?)をクリックします。
"None"に変わったらOKボタンをクリックして変更を確定します。
これでVirtualBox上でも左コマンドキーでIME-オフが実現できます。
確認環境(Boot Camp)
- MacBook Pro 13-inch, 2017
- Windows 10 Home
- バージョン 22H2
- OS ビルド 19045.2311
- エクスペリエンス Windows Feature Experience Pack 120.2212.4190.0
- PowerToys v0.65.0
確認環境(VirtuaBox)
- MacBook Pro 13-inch, 2017
- macOS Ventura 13.0.1
- VirtualBox 7.0.4 r154605 (Qt5.15.2)
- Windows 10 Home
- バージョン 21H2
- OS ビルド 19044.1645
- エクスペリエンス Windows Feature Experience Pack 120.2212.4170.0
- PowerToys v0.65.0