お知らせ
僕が翻訳者の一人としてかかわった「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」を本日から2016年5月31日まで、最低購入価格を16ドルから9ドルに値下げします。
さらに、この期間に発生した収益はすべて熊本地震の災害支援のために募金します。
Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門
今回のチャリティセールはRSpecを使ったRailsのテストの書き方を学びつつ、同時に熊本地震の災害支援にも貢献できるので、プログラマのみなさんにはぜひ購入を検討してもらえると嬉しいです。
以下でこのチャリティセールに関するさらに詳しい内容を書いていきますので、興味がある方は続きを読んでいってください。
募金金額の計算ルール
「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」(以下Everyday Rails)はLeanpubという電子書籍プラットフォームを利用しています。
Leanpubでは以下のような計算ルールで著者や翻訳者に収益が計上されます。
(購入金額) x 90% - 0.5ドル
たとえば、みなさんが9ドルで購入してくれた場合の収益は
9ドル x 90% - 0.5ドル = 7.6ドル
になります。
この記事を書いている時点の為替レートは 1ドル=111.6円なので、日本円に換算すると
7.6ドル x 111.6円/ドル = 848.1円
になり、これが全額寄付されます。
日本円両替時の為替レートと募金のタイミングについて
Leanpubは返品の可能性を考慮して、売上げが発生してから 45日後 にその売上げが確定します。
なので、セール期間最終日の5月31日の売上げは、7月15日に確定します。
また、報酬の受け取りは翌月の2日~3日頃になるので、5月末の売上げ報酬を僕らが受け取るのは8月2日~3日頃になります。
さらに、Leanpubの報酬はPaypal経由で送金されるので、両替するタイミングと両替に使う為替レートは、8月2日~3日ごろにPaypalが提示した為替レートを使う、ということになります。
募金するタイミングについては報酬を受け取った後、速やかに(遅くとも8月中には)募金する予定です。(募金先はまだ検討中です)
募金するのはちょっと先になってしまいますが、「8月だと遅くて無意味」ということにはならないと思うので、このスケジュールで実施しようと思います。
購入金額はみなさんが自由に変更できます!
Leanpubのユニークなところは購入金額を購入者が変更できる点です。
トップページにあるスライダーを左右に移動させると、購入金額を変更できます。
なので、最低購入金額は9ドルですが、「もっと貢献したい!」と思う人は最大40ドルまで購入金額を上げることができます。
目標募金額は500ドル!
このチャリティセールでどれくらいの収益が上がるのかは全く未知数ですが、とりあえず目標募金額を500ドル(約5万6000円)に設定しようと思います。
たとえば、全員が9ドル(=収益は7.6ドル)で購入したとすると、
500ドル ÷ 7.6ドル/人 = 66人
となり、66人の人が購入してくれれば目標を達成できます。
前述のとおり、Leanpubでは購入金額を変更できるので、購入金額を高くしてもらえれば高くしてもらえるほど、少ない人数で目標達成できます。
以下は購入金額と目標達成までの人数をまとめた表です。
購入金額(ドル) | 募金額(ドル) | 目標購入者数 |
---|---|---|
9 | 7.6 | 66 |
16 | 13.9 | 36 |
20 | 17.5 | 29 |
30 | 26.5 | 19 |
40 | 35.5 | 15 |
ご覧のとおり、もし全員が最大の40ドルで購入してくれれば、たった15人で目標達成できます!!
・・・というのは半分冗談ですが、この表を購入金額決定の参考にしてもらえればと思います。
ちなみに、通常時の最低購入価格は16ドルです。(上の表の太字部分)
「セール中だけど通常時の価格で購入してやるぜっ!」という熱いハートで購入してくれる人がたくさん出てきてくれると嬉しいですね。(もちろん強制はしませんが)
そもそもEveryday Railsってどんな本?
さて、ここまでは募金額に関する話ばかりをしてきましたが、「そもそもEveryday Railsってどんな本なのよ?」と思っている人も多いかもしれません。
そこで、Everyday Railsの内容や提供形態を以下にまとめます。
内容について
- RSpecでRailsアプリケーションをテストする方法を詳しく解説している技術書です。
- 内容は初心者~中級者向けです。「RSpecを全く知らない」「テストコードなんて一度も書いたことがない」という人が読んでも理解できる内容になっています。
- 内容はRails 4、RSpec 3に対応しているので、「今ドキのRSpecの書き方」をマスターできます。
- 日本語版だけの特典として「RSpecユーザのためのMinitestチュートリアル」というMinitestの副読本も付いてきます。
提供形態について
- 紙の本ではなく電子書籍として提供されます。
- PDF版、EPUB版、Kindle(MOBI)版の3フォーマットで提供されます。
- DRMフリーなので、PCやスマートフォン、タブレットに好きなだけコピーして自由に読むことができます。
- 購入できるサイトはLeanpubのみです。Amazonやその他の電子書籍ストアでは購入できません。
内容の更新について
- 一度購入してもらうと、内容が更新された際に無料で最新版をダウンロードすることができます。(更新時はメールでお知らせします)
- 具体的なスケジュールは未定ですが、Rails 5版にアップデートする計画もあります。
その他の参考情報
過去の記事でも何度かEveryday Railsを紹介してきているので、もっと詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
また、ネットを探すと書評もたくさん見つかると思います。
たとえば、以下のページではモリジュンさん(@zyunnosuke)が書いてくださったEveryday Railsの書評を読むことができます。
Everyday Railsの購入手順
Everyday Railsは以下の手順で購入できます。
1. https://leanpub.com/everydayrailsrspec-jp にアクセスする
2. スライダーで購入金額(支払額)を決定し、Add Ebook to Cart ボタンをクリックする
3. Continueボタンをクリックする
4. 氏名、カード情報、メールアドレスを入力してPurchaseボタンをクリックする
(支払い方法はVISA、MasterCard、またはPaypalが選択できます。また、RESIDING COUNTRYは自分が住んでいる国を選択します)
5. Leanpubにログインするためのパスワードを設定し、Updateボタンをクリックする
6. ダウンロード画面から電子書籍ファイルをダウンロードする
(画面下のZIPファイルは副読本の「RSpecユーザのためのMinitestチュートリアル」の電子書籍ファイルです)
あとはファイルをPCやスマートフォンといった端末にコピーして、お好きなビューアー(iBooksやKindle、汎用的なPDFビューアー等)で開けば、いつでもどこでもEveryday Railsを読むことができます!
以下の画像はMacのiBooksでファイルを開いたときのスクリーンショットです。
FAQ
Everyday Railsの購入に関して、よくある質問を挙げます。
Q. 自分がいくらで購入したのかバレると恥ずかしいです・・・
大丈夫です!誰がいくらで購入したのかはわからないようになっています!
安心して自分の購入金額を決めてください(笑)
Q. 購入前に立ち読みしたいです
以下のページを開くと第1章(イントロダクション)と第3章(モデルスペック)のサンプルを読むことができます。
Q. 以前購入したけど、募金になるならもう1冊購入したいです
ありがとうございます!
購入回数に制限はないので、2冊目を購入してもらえればそれで募金したことになります。
1冊目は知り合いのプログラマに無償提供する、というのもありかもしれません。
(1冊=1ライセンスなので、1人だけに譲るのであればライセンス上問題ありません)
Q. 会社でまとめて購入したいです
複数人分のライセンスをまとめて購入したい場合は、スモールチームパッケージ(3コピーライセンス)、またはラージチームパッケージ(10コピーライセンス)を利用すると便利です。
こちらを購入してもらうとそれぞれ3人分、10人分のライセンスを購入したことになります。
また、チームパッケージの最低購入金額もチャリティセールに合わせて、42ドル → 27ドル(3コピーライセンス)、120ドル → 90ドル(10コピーライセンス)に変更しています。
チームパッケージの詳しい利用方法やライセンスに関する考え方については、以下の記事を参照してください。
その他、何か不明な点があればこの記事のコメントやTwitter等でお気軽に質問してください。
このチャリティセールを実施しようとしたきっかけ
最後に、そもそもなんでこんなことをやろうとしたのか、というきっかけを書いておきます。
先日の熊本の地震は阪神大震災や東日本大震災に肩を並べるぐらいの大地震でした。
僕も高校生の頃に阪神大震災で非常に大きな揺れを経験したので、今回のような大地震は他人事とは思えません。(当時は大阪の豊中市に住んでいました)
また、僕の母の実家は鹿児島県の薩摩川内市にありますし、母の妹さんも熊本県に住んでます。(幸いみんな無事だったようですが)
小さい頃は家族みんなで帰省したりしていたこともあって、九州は僕にとって馴染みの深い土地でもあります。
ネットやテレビのニュースで被災地の状況を見ていると、「プログラマとして何かできることはないか?」と思ったりするんですが、時間もスキルもアイデアも大してないので結局何も行動に移せないまま時間が過ぎていきました。
そんな中、ふと「あ、Everyday Railsの収益を募金すればいいんじゃないか?」と思いつきました。
Leanpubは購入金額を自由に変えられるので募金に向いていますし、単に「募金して終わり」ではなく、購入した人は募金した見返りに本を読んでRSpecの勉強ができます。
なので、「スキルを上げたい & 熊本の人たちに貢献したい」と考えている人たちにはベストマッチするんじゃないか?と思いました。
僕としてもこれなら手軽に行動に移せますし、他の技術者の人も電子書籍を購入するだけで災害支援に貢献できます。
他の翻訳者チームメンバーや著者のAaronさんにこのアイデアを話したところ、全員から快くオーケーをもらったのでこうやってチャリティセールを実施する運びになりました。
ただし、まだ迷っているのは集まった収益をどこに募金するかです。
募金先によってはせっかくの募金を有効に使ってもらえない場合がある、とか、熊本だけじゃなく大分の人たちも困っている、なんていう話を聞いたりすると、どういったところに募金するのがいいのかな~?と悩んでしまいます。
何かいい情報を知っている人は教えてもらえると嬉しいです。
まとめ
というわけで、今回はEveryday Railsのチャリティセールのお知らせを書きました。
収益の途中経過や最終金額は随時こちらのブログで報告していこうと考えています。
目標の500ドルに到達できるよう、みなさんの温かい支援をお待ちしています!!