『SEのための 29歳からのキャリア向上計画』と『SEのための 「どこでもやれる力」の付け方』という本があるみたいです。
http://gihyo.jp/book/2010/978-4-7741-4322-4
http://gihyo.jp/book/2008/978-4-7741-3366-9
目次を読んでたら「全然技術力の話が出てないじゃないか!」と思ったのですが、概要のページをよく読むと「ヒューマンスキルに関する本です」「技術力だけではないその種のスキルは〜不可欠です。」と書いてありました。
う〜ん、なんて紛らわしいタイトル。
フォーカスを絞り込んでいるなら、そうとわかるタイトルを付けてほしいもんですが・・・。
SEっていうと、ガンガンプログラムを書く人ではなくて、お客さんと打ち合わせをしたり、開発プロジェクトやチームメンバーをリードしていく人、っていうイメージなんでしょうね。
まあ確かにそういうことをするのであれば、ヒューマンスキルが必要なのは間違いありません。
しかし、一方で技術力を鍛えることも忘れてほしくないですね。
技術力がないと「時間とお金的に実現不能な夢物語システム」とか「もっと違うやり方があったでしょシステム」なんかを提案したり、お客さんの意見ばっかりを尊重して、開発現場の悲鳴を聞き入れないようなSEさんになってしまう気がします。
ここでいう技術力っていうのは、主にプログラミング力とか、ソフトウェア工学や最新の技術動向に関する知識なんかを指します。
あとPMBOKみたいな体系的なプロジェクト管理手法もここでは技術力に加えておきたいですね。
こういうスキルや経験を十分に身につけていないまま、プログラマがSEになり、マネージャーに昇格していくから、いわゆる「話の分からない上司」が増えるんじゃないかと思います。
ありがちな発言
「もっと速く作れないの?」
話を本に戻しますが、同じ技術評論社の本でも昔読んだ『SEが28歳までに身につける28の力』の方が、おいらは内容的にバランスが取れている気がします。
SEが28歳までに身につける28の力 【第二版】 (技評SE選書)
- 作者: 中尾真二,今井孝,石川説明堂,伊藤直也,山内美香,南方司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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スキル的に中途半端なSEはいらないから、技術力にもヒューマンスキルにも長けたSE/マネージャーと、とことんギークなプログラマがもっと増えてほしいなあ。