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Software Design 2018年7月号にVimプラグインの記事を寄稿しました

お知らせ

Software Design 2018年7月号(6月18日発売)にVimプラグインの記事を寄稿しました。

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僕が執筆したのは「第1特集 Vim絶対主義」の「第4章 Vimプラグインの使い方」です。

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どんな内容なの?

「第4章 Vimプラグインの使い方」では、Vimをまったく触ったことがない初心者さん向けに、

  • Vimプラグインを使う理由
  • Vimプラグインの簡単な導入方法
  • 初心者さんでも扱いやすいオススメのVimプラグイン

といった情報を紹介しています。

ただし、あくまで初心者さん向けの内容なので、すでにVimプラグインをバリバリ使いこなしている人にとってはおそらく知っている内容ばかりだと思います😅

なんで執筆することになったの?

編集者さんが昔僕が書いたVimプラグインに関するQiita記事を読んでくださり、それがきっかけで声をかけてもらいました。

いやあ、たくさんアウトプットしてると、突然こんなことも起きたりしてラッキーですね。

ちなみに、Software Design誌に寄稿した内容は上のQiita記事の焼き直しではなく、完全にゼロから書いた内容です。

まとめ

Software Design 2018年7月号のVim特集では、ほかにも「Vim界のすごい方たち」が初心者エンジニアさん、新人エンジニアさんたちに向けて、Vimの使い方をやさしく、詳しく教えてくれる魅力的な内容になっています。

Vimが前から気になっている人、これからVimを始めようと思っている人はぜひ一度本屋さんで手に取ってみてください!😄

ソフトウェアデザイン 2018年7月号

ソフトウェアデザイン 2018年7月号

謝辞

原稿のレビューをしてくれたmattnさん(@mattn_jp)、および株式会社ソニックガーデンの同僚たちに感謝します。
ちなみに、mattnさんは本特集でも記事を書いておられます。

現時点の最新版であるVim 8でプラグインを管理する方法については、id:tyruさんの以下の記事を参考にさせてもらいました。
どうもありがとうございました。

あわせて読みたい

Software Design誌といえば、先日発売された「総集編」もすごくオススメです!
詳しくはこちらのエントリをご覧ください👇

MacBook ProをUSB-C / Display Portケーブルで外部ディスプレイに繋いだときに黒い帯が表示される場合の対処法

発生した問題

MacBook ProをUSB-C(Thunderbolt 3) / Display Portケーブルで外部ディスプレイに繋いだら、以下の画像のようにディスプレイの四辺に黒い帯(黒帯、黒い枠、黒枠)が表示され、表示サイズが小さくなってしまう問題が発生しました。

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解決方法

MacBook Proを一度セーフモードで起動すると、この問題が解消しました。

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セーフモードで起動するには次のような手順でMacを起動します。

  1. Macの電源を落とす
  2. 電源ボタンを押したら、シフトキー(左右どちらでも良い)を押し続ける
  3. リンゴマークが表示されたらシフトキーから手を離す

正常に表示されることを確認したら、Macを通常モードで起動してください。
おそらくディスプレイは正常に表示されたままになっているはずです。

セーフモードについて詳しく知りたい場合は以下のリンクを参照してください。

確認した環境

Mac
  • MacBook Pro 2017 13インチ(タッチバーなし)
  • macOS 10.13.5

外部ディスプレイ
  • EIZO EV2736W

使用ケーブル
  • スターテック.com USB Type-C - DisplayPort変換アダプタケーブル

ちなみに、このケーブルはEIZOのサポートページで動作確認済みケーブルとして紹介されているものです。

謝辞

このトラブルは自分ではどうしても解決できなかったので、Appleのサポートセンターに電話して解決してもらいました。
終始明るく前向きに対応してくれたサポートセンターのお兄さんに感謝します!😄

Rails Girls Osaka #5 に参加して、女性限定イベントであることの意味を考えた #railsgirlsosaka

はじめに

2018年6月17日に開催された、Rails Girls Osaka #5にコーチとして参加してきました。

Rails Girlsは以前から興味はあったのですが、参加したのは今回が初めてです。
機会があれば参加したいと思っていたのですが、コーチ枠も結構早く埋まってしまうんですよね。

ですが、今回は「コーチが不足して困っている」という情報を見かけたので、「お、これはチャンス!」と思って参加することにしました。

https://www.facebook.com/RubyKansai/posts/2172675319426147
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というわけで、このエントリではRails Girlsでやったことと、イベントに参加してみて感じたことをあれこれ書いてみたいと思います。

Rails Girlsって何をするの?

手順に従ってシンプルなRailsアプリケーションを作成し、Herokuにデプロイする、というのが大まかなゴールです。

具体的な手順は「Rails Girls アプリ・チュートリアル」として、Webで公開されています。

Rails Girls アプリ・チュートリアル

もちろん、コピペ、コピペで作っていけば、比較的短時間でアプリを完成させることはできるのですが、それでは技術的な内容を学習したことにはなりません。
なので、コーチは入力したコマンドやコードの意味を、参加者の方に丁寧に説明していきます。

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僕が説明で使った雑なメモです

参加者の方の多くはプログラミング未経験者です。
僕らが普段、当たり前のように使っている用語やコマンドも、参加者の方はまったく知りません。
そういった内容をうまく、わかりやすく説明するのは非常に苦労しましたし、参加者の方もついていくのが大変だったと思います。
イベントが終わった後は、僕も参加者の方も全員くたくたになっていました😅

僕はイラストレーターさんにコーチさせてもらいました

ちなみに、僕がコーチをさせてもらったのは、フリーランス イラストレーターのハルさん(@HAL10weeN)でした。

ハルさんは、スマートフォン向けゲームの「まじょのおしごと」等でもかわいいイラストを描いておられるイラストレーターさんです。

まじょのおしごと

まじょのおしごと

  • OKEYA, K.K.
  • ゲーム
  • 無料

僕はプログラムは書けても、イラストは上手に描けないので「こんな上手に絵が描けるなんてうらやましい~」と思ってしまいました。

こんなふうに普段あまり接点のない方とつながるところも良いですね。

説明しきれなかった内容をQiitaに書きました

あと、当日は時間が足りなくて説明しきれない内容もありました。
その内容はQiitaにまとめてあります。


Rails Girlsが女性限定イベントであることの意味とは?

Rails Girlsは「プログラミング未経験者 大歓迎」のイベントです。
また、ほぼマンツーマンで手取り足取り、Webアプリケーションの作り方を丁寧に教えてもらえます。

今回僕が初めて参加して思ったことは、「これ、めっちゃ贅沢やん!企業向けの有料セミナーやったら1回で何万も取られるレベルなのに、これが参加費無料なんて!」ということです。

Rails Girlsが女性限定でなかったら? / 料理教室に男性が通うとしたら?

ただ、一方でこんな疑問も持ち上がりました。

「でも、それを女性に限定しちゃっていいの?こんなに素晴らしいイベントなら、プログラミング未経験の男性だって参加したいって思うんじゃないの?」

そもそも僕は、できれば「女性エンジニア」とか「男性エンジニア」というふうに、性別付きで呼びたくありません。
「エンジニアなら性別は関係なく、みんな『エンジニア』って呼べばいいじゃないか」と考える人です。

そこで、イベントが終わった後のアフターパーティ(懇親会)で、Rails Girlsに何度も参加されている女性コーチの方に「女性限定じゃないとダメなんですか?男性も参加できるようにしちゃダメなんですか?」と尋ねてみました。

すると、以下のような回答が返ってきました。
(注:すいません、以下の回答は若干うろ覚えなので、回答してくれたコーチの意図を正確に反映できていないかもしれません)

  • 日本のITエンジニアの世界は、まだまだ比率的に男性の方が圧倒的に多い
  • いろんな勉強会や初心者向けのイベントもあるが、そういった場所でも男性が多いので、(主催者がいくら「女性でもOK」と強調しても)女性にとっては敷居が高い
  • たとえば、逆の立場になって、料理教室に通うことを考えてみてほしい。料理教室は通常、女性が多い。「女性の中に男性が1人」という状況でも、躊躇なく参加できますか?
  • そんなときに「男性のための料理教室」というイベントがあったら、気軽に参加しやすいと思いませんか?

なるほど、たしかに料理教室の例で考えると、「男性のための料理教室」の方が僕にとってはハードルが低いように感じますね。

「女性 x 初心者」という条件が重なると、勉強会のハードルがぐっと上がってしまう

また、その会話をしているときに一緒にいた参加者の女性にも「もし、今日のイベントが女性限定じゃなかったら、どうですか?参加してましたか?」と質問したところ、2~3名の女性が全員「うーん、たぶん参加していないと思う」と答えていました。

なるほど、こうやって直接女性の方からの意見を聞くと、ITエンジニアの男女格差を明確に意識させられますね。。

勉強会は初心者だとなんとなく行きづらい。
それに加えて、自分が女性だと「女性 x 初心者」という条件が重なり、さらに行きづらい、ということになるわけです。

いくら主催者が「初心者でもいいですよ!」「女性でも大丈夫ですよ!」と訴えても、普通の勉強会だと「女性 x 初心者」の方にとってのハードルは、「男性 x 経験者」である僕が考えるレベルよりもずっと高いんですね。

そう考えると、Rails Girlsが女性限定であることはこのイベントの重要な開催条件だと言えそうです。

もちろん理想的な状態は「性別を問わず、誰もがエンジニア向けのイベントや勉強会に参加しやすくなること」ですし、前述の女性コーチの方もそうおっしゃっていました。
ですが、現実問題としてはまだまだそうなってはいないようです。

僕も西脇.rb&神戸.rbの主催者として、Rubyの勉強会をときどき開いたりしますが、「初心者でもいいですよ!女性でも大丈夫ですよ!と訴える以外の何か」を検討しないといけないように思いました(具体的にどうするのかはノーアイデアですが・・・)。

まとめ

というわけで、今回は先日開催されたRails Girls Osaka #5の参加レポートを書いてみました。

「1回コーチやってみたい~」という軽い気持ちで参加したこのイベントですが、初心者さんに上手く説明することの難しさや、女性から見た勉強会のハードルの高さについて、いろいろ考える良いきっかけになりました。

オーガナイザーのつじたさん(satomicchy)をはじめ、スタッフのみなさん、参加者のみなさん、コーチのみなさん、スポンサーのみなさん、会場提供をしてくださったイメディオのみなさん、どうもありがとうございました&お疲れ様でした!
機会があればまた参加したいと思います😃

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余談

そして、このイベントの翌日に遭遇したのが、大阪北部大地震です・・・。