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【レビュー】仕事用のMacをMacBook Air M3 15インチに買い換えました

はじめに

仕事用のMacを3年ぶりに買い換えました。MacBook Air M3 15インチ (2024)です。

ちなみに今まで使っていたのはMacBook Pro M1 13インチ (2020) でした。


なんで買い換えたの?

今まで使っていたM1 MacBook Proも大きな不満はなかったのですが、3年使ってきて「そろそろ買い換えてもいいかな?」と思っていたときに、M3チップ版のMacBook Airが発表されました。

www.apple.com

M1→M2だとあまり変わらないかな?と思ってたのですが、M1→M3ならそれなりに速くなるんじゃないかと期待して「よし、買い換えよう!」と決めました。
(あ、ちなみに仕事用のMacは会社で購入してもらってます🙏)

なんでAirなの?Proじゃないの?

仕事用で使うならAirじゃなくてProの方がいいのでは?と思う人もいるかもしれません。
僕もどっちにするかちょっと迷ったのですが、以下のような理由で今回はAirにしてみることにしました。
(ちなみに仕事用のMacをAirにしたのは今回が初めてです)

  • 今まで使ってたM1 Macが十分速かったので、M3チップならAirでも必要十分ではないかと予想したから
  • ちょっと大きな画面のMacが欲しかったから
  • 15インチのAirなら14インチのProよりも軽いから(1.51kg vs 1.55kg)
  • 最近のMacは高くなりすぎて、Proで必要なオプションを積んでいくと40万近くなってしまうから
  • Airでも仕事ができるかどうか、一度チャレンジしてみたかったから

雑にまとめると「軽くて大きな画面のMacが欲しかった」「Proだとスペックがtoo muchでコスパ的に疑問だった」という感じです。
(いや、MacBook Airがオプションちょい足しで30万オーバーというのも、数年前と比べると「マジかよ」と言いたくなりますが。。)

仕事の内容によってはProのパフォーマンスが必要になる人もいるかもしれませんが、僕のメイン用途であるwebアプリケーション開発ではProが必須か?というと別にそこまでではないはず、と判断してAirにしました。

で、どうだった?

M1 Macに比べて全体的にサクサク感がアップしました!
どこかでM3チップはM1に比べて20〜30%速くなっている、という記事を見かけたんですが、体感的にもそんな感じですね。
上では「M1 Macでも大きな不満はなかった」と書きましたが、このサクサク感を味わってしまうとM1 Macには戻れないですw

特に、キーボードで文字打ち込んだ時の反応が速くなったのが気持ちいいです。
別に前のMacで遅いと感じたことはないですし、速くなったと言ってもせいぜい数ミリ秒でしょうが、そのわずかな差が体感上の気持ちよさにつながってるんだと思います。

webアプリ開発ならAirで十分!

1週間ほど新しいMacBook Airで仕事をしましたが、「Airの役不足感」みたいなものを感じる瞬間は皆無でした。
なので、webアプリ開発で使うならAirでも十分ですね。

メモリは最大の24GBにしましたが、RubyMineに8GBほどメモリを割り当ててもまだ余裕がある感じです。
Proなら36GBまで増やせますが、今のところ24GBでも十分じゃないかと思っています。

あえて言うなら、CPUはたまに8コアがフル回転するときがあるので、Proの上位モデルみたいに11〜14コアぐらいあればさらに速くなるのかな〜と思ったりもしますが、8コアフル回転は瞬間的なものなのでまあ許容範囲内です。

あと、懸念点はファンレス設計になっているところでしょうか。
Appleチップは発熱が少ないのでMacBook Proを使っているときも滅多にファンは回りませんでしたが、それでもゼロではなかったです。
なので、真夏になるとファンレスでも大丈夫かなというのは若干心配です。(さてどうなるやら?)

15インチの画面はどう?

液晶画面は13インチから15インチになりました。
劇的に大きくなったわけではありませんが、「2まわりぐらいは大きくなったかなー」という印象です。

僕の環境では自分の真正面に外部モニタを、その隣にMacBookを配置しています。
(以下の写真はMacBook Pro 13インチです)

13インチだと「ちょっと遠くて見にくいし、画面も狭いな」と思うことがときどきありましたが、15インチだと大きくなったぶん、余裕が出た感じです。

もちろん画面が大きくなれば本体サイズも大きくなるのですが、これも「大きすぎて困る」と感じることはないです。
重さもAirなので、このサイズのノートパソコンにしては軽い方なんじゃないかなと思います。
(とはいえ13インチMacBook Proと比べると100gほど重くなっていますが)

ちなみに、今回初めて液晶画面に「ノッチ」が付いているMacを買いました。

若干不自然な気もしますが、その分画面が広くなるのでこの点は「まあ、いいかな(ない方が嬉しいけど)」という感想です。

僕の環境では出番がないMagSafe 3

新しいMacBook Airでは充電ポートとしてMagSafe 3が採用されています。
が、僕の環境ではモニタからUSB-Cで電源を取っているため、MagSafe 3は宝の持ち腐れです。

最初は「電源はMagSafe 3からしか取れなくて、MagSafe 3とUSB-Cの2本差しになるのかな?」と心配してましたが、以前と変わらずUSB-Cから電源は取れました。

ちなみに僕が使ってるモニタはEIZOのEV-2785です。
USB-C 1本でモニタの接続とMacの充電ができるので便利です。

さらばTouch Bar

そうそう、今回買ったMacBook AirはTouch Barではなく、物理キーのファンクションキーが付いています。
Touch BarのMacBook Proを2回続けて使っていたので、久々の物理ファンクションキーです。

いやあ、正直言ってTouch Barで良かったと思ったことがほとんどなかったので、物理キーに戻ってくれて嬉しいですね。
あれはAppleの失敗作だったと思います😅

あと、MacBook Airでは指紋認証(Touch ID)用のボタンが大きくなって丸いくぼみが付いています。

左がMacBook Pro、右がMacBook Air

ささいな違いですが、Airの方が指を置いたときに「ボタンに指紋を押し当ててる感」を得やすいので、UXが改善されているように思います。

本体のカラーはスターライト

本体のカラーはスターライトを選びました。
最初はミッドナイトで注文したのですが、ネットのレビュー記事などを読んでいると「ミッドナイトは指紋汚れが目立つ」という評価を見かけたので、あわてて注文をキャンセルしてスターライトに変更しました😅
(ただし、M3は以前より指紋が付きにくくなってるようです - 参考

スターライトを選んだのは「今まで選んだことがなかったから」という単純な理由です。
実物を見ずに選びましたが、「温かみと高級感のある上品なシルバー」という感じで悪くないですね。


持ち運びのしやすさはどう?

Xで以下の質問をいただきました。

そうですね、基本的に自宅でリモートワークなので、大半の時間は仕事場の外部モニタにつないだ状態になります。
ですが、ときどきリビングや外出先で仕事をすることもあります。
なので、持ち運びのしやすさは最重要というわけではないですが、ある程度コンパクトで軽い方が嬉しいです。

ちなみにいつもパソコンの持ち運びに使っているリュックには問題なく収まりました。
これなら外出も問題なくできそうです。

そして毎回大変な移行作業💦

新しいMacが来てくれるのはいつでも嬉しい!!・・・んですが、環境を移行する作業のことを考えると、毎回気が重くなります。
ネットサーフィン専用のMacなら移行アシスタントにお任せでいいんですが、開発環境はツールで移行するとだいたい壊れてしまうので、ゼロから再構築する必要があります。

Macを買い換えたときは毎回TODOリストを作っているので、それをベースにして新たにTODOリストを作り直します。
そして、何年後かにやってくるであろう次の買い換えに備えて、移行作業を進めながらTODOリストを適宜アップデートします。

↓A4用紙5枚ぶんぐらいあるTODOリスト

ある程度「何をどうするか」もメモしてあるのですが、それでも中には「これ、どこでどうやって設定変えるんだっけ??」と思い出せないものも出てきます。
パソコンの設定って「一度変えたらそれっきり」になりがちなので、「数年前に変えたアレ」を見つけ出すのが大変です💦

一方でツールによっては設定ファイルのインポート・エクスポートができたり、アカウントを作れば自動的にマシン間で設定を同期したりしてくれるものもあるので、そういうツールは移行作業をするときにとても助かりますね。

移行作業中にツールが死んでることに気付くこともある🪦

大半のツールはインストーラで再インストールすればOKなのですが、たまに「あれ、このツールっていつの間に死んでたの??」と思うものに出くわします。

QuiverからJoplinへ

たとえば、自分用の技術メモを作るのに重宝していたQuiverというMarkdownエディタはIntel版しかリリースされておらず、なおかつ作者が音信不通になってるようなので、別のツールに移行する必要がありました。

github.com

で、移行先として選んだのはJoplinです。

https://joplinapp.org/

最初はInkdropにしようかと思ったのですが、毎月約10ドルはちょっと高いので見送りました。
最近は円安で10ドルといっても1500円ぐらいかかるのと、なんだかんだでサブスクで使ってるツールやアプリが多くなってきて、月々のサブスク代がバカにならないんですよね。。(まさにチリツモ状態)

Joplinは今のところ無料で使えるので大変ありがたいです。

データの移行については旧マシンのQuiverからデータをMarkdownファイルとしてエクスポートし、Joplinにインポートするだけで終わったので意外とラクでした。
(画像ファイルは移行できませんが、画像はほとんどなかったので今回は無視することにしました)

RecorditからGIPHY Captureへ

画面操作を録画して共有するために、これまでRecorditという動画GIF作成ツールを使っていました。
しかし、このツールは2024年3月でサービスを終了するというアナウンスが出ていたので、これも移行する必要がありました。

今回は移行先としてGIPHY Captureというツールを選びました。
giphy.com

同じようなフリーツールはいくつかあるのですが、これが一番機能が豊富そうだったのでこのツールを選びました。

開発用のOSSライブラリが死んでることもある

仕事用ではなく、プライベート用にちょっとした便利ツールやwebページをいくつか自作して運用しているのですが、マシン移行のタイミングで久々にセットアップしようとすると、OSSライブラリのインストール中にエラーが発生することがありました。
そんなとき、調査のためにそのライブラリのGitHubリポジトリを見に行くと、最終コミットが何年も前で「このプロジェクトは終了しました」とアナウンスされてるケースがあるんですよね〜。

旧マシンでは昔にインストールしたバージョンでなんとか動いていても、最新の環境ではインストールすらままならず、かつアップデートの見込みもないとなれば「詰んだ〜!」となってしまいます。
ただでさえマシンの移行作業には時間がかかるのに、自作ツールのプログラム修正までやらなければいけないのはなかなかハードでした😭

今回の移行作業でかかった日数は丸4日

今回の移行作業では「最低限ここまでやらないと仕事ができない」というレベルの移行作業で丸2日、「すぐに移行する必要はないが、かといって永遠に放置するわけにもいかない」というレベルの移行作業でプラス2日、全部合わせて丸4日ぐらいの時間がかかりました。

いやあ、大変だった!!
開発環境もTimeMachineとかでサクッと移行してそのまま動いてくれたらいいんですけどね〜。

まとめ

というわけで、今回は仕事用のMacをMacBook Air M3 15インチに買い換えましたよ、というお話を書いてみました。
移行作業は時間がかかって大変でしたがそれもようやく落ち着き、これから新しいMacで気持ちよく仕事ができそうです。

僕みたいに何年もM1 Macを使い続けている人はM3に買い換えると、「おー、速くなった!」という快感を味わえると思うのでオススメです。
よかったらこの記事を参考にして買い換えを検討してみてください!

そして、「値段は気にせず、買いたいマシンを買っていいよ!」と気前よく言ってくれる、常に開発者ファーストな弊社ソニックガーデンに感謝です 🙏
www.sonicgarden.jp