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西日本豪雨災害義援金に寄付しました + 自宅周辺の当時の状況など

お知らせ

昨日、平成30年7月西日本豪雨災害の義援金として、日本赤十字社を通じて3万円を寄付しました。
被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げます。

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先日の豪雨について

僕が住んでいる兵庫県西脇市でも7月5日から8日にかけて、断続的に大雨が降りました。
今までも数年おきに台風等の影響で大雨が降ることはありましたが、これだけの大雨が連日続いたのは初めてだったと思います。

自宅の前を流れる加古川は、数年前に行われた河川工事のおかげで、かなりの雨量に耐えられるようになっていましたが、今回の大雨では「ちょっとヤバくない?」というレベル(5m超)にまで水位が上昇しました。

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2018年7月7日12時頃(撮影: 知人のMさん)

ちなみに普段の水位はこれぐらい(数10cm)です。

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自宅の窓から家の外を眺めるとこんな状態でした。

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妻の親戚の家に自主避難

川の水位は「今すぐ氾濫する!」というレベルではなかったのですが、警報はたくさん出てるし、「あ、これはマジでヤバいかも」と思ったときに動き始めても遅いです(自分の身に危険が及ぶだけでなく、他の人も一斉に動き出すので道路も渋滞してしまう)。
それに、川が氾濫する前に堤防が決壊する恐れもあります。

自宅の周辺が大丈夫でも周囲の道路が寸断されたりしたら、結局遠くへ移動できなくなります。
天気予報を見てもまだまだ雨は止みそうにないので、事態が悪化することはあっても、好転することはしばらくなさそうです。

このような状況を勘案した結果、「よし、まだ余裕があるうちに、いったんここを離れよう」と決断し、7日の早朝に妻の親戚の家に一家で避難させてもらいました。
今までも何度か「川の水位がかなり上がってきたなあ」と思うことはありましたが、避難まですることは滅多にありませんでした。

「これまでにないぐらい川の水位が上がっている + このあともまだまだ雨が止みそうにない」という悪条件が重なることはそうそうありません。
「数十年に一度の大雨」と言われる大雨特別警報が発令されただけのことはあります。

自宅の周辺はなんとか持ちこたえたけど

7日の午後からはちょっとずつ雨脚も弱まり、川の水位も少しずつ低下したので、夕方頃に自宅に戻りました。
西脇市内の一部地域や周辺の地区町村では若干の浸水被害もあったようですが、僕の自宅の周辺では幸い大きな被害出ませんでした。

しかし、今回の豪雨については本当に「運が良かっただけ」かもしれません。
各地で報告されている水害や土砂崩れの被害を見ていると、「これって、この周辺で同じ災害が起きても全然おかしくないよなあ」と思ってしまいました。
実際、8日に車で出かけたときは、あちこちで軽い土砂崩れが発生してブルーシートが掛けられている光景を見かけました。

今回、僕が個人的に義援金を寄付したのは、このように「この災害は全然他人事ではない」と感じたためです。
この先いつか、自分が義援金のお世話になる可能性もないとは言い切れないので、Give and Takeの精神で寄付させてもらいました。

義援金を寄付できたのはみなさんに本を買っていただいたおかげです

ちなみに今回の義援金の出所は、今まで書いてきた本の印税の一部です。
おかげさまで「プロを目指す人のためのRuby入門」や「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」の売上が好調なので、印税も思った以上にたくさん入ってきています(と書くと、若干いやらしい話になりますが)。

なので、「プロを目指す人のためのRuby入門」や「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」を購入してくださったみなさんは、今回行った寄付の貢献者の一人です!

一方で、今回被災された方の中には、もしかすると読者の方が含まれているかもしれません。
もし、床上浸水の影響で「プロを目指す人のためのRuby入門」が読めなくなったという人がいたら、電子書籍版を無償提供することもできますので、Twitter等で声をかけてください。

Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門 | Leanpub
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まとめ

というわけで、今回のエントリでは平成30年7月西日本豪雨災害の義援金を寄付した話と、自宅周辺の当時の状況をあれこれ書いてみました。

それにしても今回の豪雨災害については、「台風が来たわけでもないのに、大雨だけでここまで大きな被害が出るのか」と、自然の恐ろしさを改めて感じさせられました。

あらためて、被害に遭われたみなさまには心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興を願っています。

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被災地の支援に関する情報源

僕はこのページから募金先を見つけました。
自分のできる範囲で構わないので、みなさんも何かしらの支援を検討してみてください。

あわせて読みたい

2016年の熊本地震でも本の売上げを寄付させてもらいました。

先月は大阪で大地震に遭遇したので、立て続けに自然の恐ろしさを実感させられています。

Everyday Railsの小規模なアップデートを実施しました

お知らせ

僕が翻訳者の1人として参加している電子書籍「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」の小規模なアップデートを実施しました。

購入者の方にはおそらく通知メールが飛んでいるはずです。
アップデート版をダウンロードする場合はLeanpubにログインして、Libraryページにアクセスしてください。
(または通知メールに記載されたリンクからもダウンロードできます)

アップデート版のダウンロードはもちろん無料です。

Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門 | Leanpub
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具体的なアップデート内容

今回のアップデートでは原著の2018年6月4日版に追従しました。
とはいえ、2018年6月4日版のアップデート内容はそれほど大規模なものではなく、いくつかの小粒なアップデートをまとめてリリースしたような内容になっています。

興味深い変更点をあえて挙げるなら、以下の2点でしょうか。

  • ChromeDriverのインストールにchromedriver-helper gemを使うようになったところ
  • Factory GirlがFactory Botに変わったところ

chromedriver-helperは便利なので僕もよく使っています。

また、Rails開発者であればFactoryGirlの名前がFactoryBotに変わったというニュースもすでにご存じなのではないでしょうか。

今回のアップデートにより、Everyday Railsを読む際にgemの名前を毎回頭の中で読み替えずに済みますね。

その他、環境やバージョンによる違いなど

Rails 5.2でも基本的な考え方は同じです

本書はRails 5.1を対象にしていますが、現時点(2018年7月)の最新版であるRails 5.2を使う場合でも基本的な考え方は同じなので、本書の内容はほぼそのまま適用可能です。

ただし、Rails 5.2とrspec-rails 3.7で動かす場合は、サンプルアプリケーションのテストコードで以下の変更が必要になります。

コントローラスペックとリクエストスペック
expect(response).to be_successexpect(response).to be_successfulに変更する
リクエストスペック
expect(response).to have_http_status(:success)expect(response).to be_successfulに変更する

具体的な変更点については、こちらのdiff(差分)も参考にしてください。

https://github.com/everydayrails/everydayrails-rspec-2017/compare/master...JunichiIto:rails-5-2

システムスペックについて

rspec-rails 3.7ではフィーチャスペックの代わりにシステムスペックというタイプのテストを書くことができます(ただし、システムスペックを使う場合はRails 5.1以上が必要)。
システムスペックの説明やフィーチャスペックからシステムスペックに移行する方法を知りたい場合は、以下のブログ記事を参照してください。


サンプルアプリケーションはRuby 2.4、またはDevise 4.4以上で動かしてください

本書のサンプルアプリケーションは以下のリポジトリで公開されています。

ただし、2018年7月時点のmasterブランチのテストコードをRuby 2.5で動かそうとすると、以下のようなエラーが発生します。

Failures:

  1) Sign in user signs in
     Failure/Error: click_link "Sign In"
     
     SyntaxError:
       /Users/jnito/.rbenv/versions/2.5.1/lib/ruby/gems/2.5.0/gems/devise-4.3.0/app/controllers/devise/sessions_controller.rb:5: syntax error, unexpected '{', expecting keyword_end
       ...ion only: [:create, :destroy] { request.env["devise.skip_tim...
       ...                              ^
       /Users/jnito/.rbenv/versions/2.5.1/lib/ruby/gems/2.5.0/gems/devise-4.3.0/app/controllers/devise/sessions_controller.rb:5: syntax error, unexpected '}', expecting keyword_end
       ..."devise.skip_timeout"] = true }
       ...                              ^
     # ./spec/features/sign_ins_spec.rb:12:in `block (2 levels) in <top (required)>'
     # -e:1:in `<main>'

Finished in 9.24 seconds (files took 3.78 seconds to load)
70 examples, 1 failure

Failed examples:

rspec ./spec/features/sign_ins_spec.rb:10 # Sign in user signs in

これはサンプルアプリケーションのDeviseのバージョンが古いのが原因です(参考)。

Ruby 2.5ではなく、2.4に落として実行すると、正常に動作します。
rbenvを使っている場合は以下のコマンドでRubyのバージョンを指定してください(以下の例ではRuby 2.4.4を指定していますが、2.4系であれば他のバージョンでも構いません)。

rbenv local 2.4.4

もしくは以下のコマンドでDeviseをアップデートすれば、Ruby 2.5でも動作します(Devise 4.4以上であればOKです)。

bundle update devise

まとめ

というわけで、このエントリでは2018年7月10日に実施した「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」のアップデート内容について紹介しました。

すでに本書を持っている方はぜひ最新版をダウンロードしてください。

Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門 | Leanpub
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「Everyday Railsって何?」「いったいどんな本?」と思われている方は以下のブログ記事をご覧ください😉

Touch Bar付きのMacBook ProとHHKBを接続して、ファンクションキーから音量調整や輝度調整をできるようにする

困っていたこと

HHKB(Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S)では、Fnキーと一緒に「1」〜「=」のキーを押すと、それぞれ「F1」〜「F12」キー(いわゆるファンクションキー)の信号を送信できます。

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以前使っていたMacでは、F1、F2キーが輝度調整、F10〜F12キーが音量調整等に割り当てられていて、HHKBからも輝度調整や音量調整ができました。

ですが、買い換えたMacがTouch Bar付きになったせいなのか、新しいMacBook Proでは輝度調整や音量調整ができなくなって困っていました。

解決策

この問題は以下の方法で解決しました。

  • Mac用のHHKBドライバをインストールする
  • Karabiner-Elementsをインストールする
  • Karabiner-ElementsのFunction Keys設定画面で、次のような設定を行う(赤枠部分が変更するところ)

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僕の環境ではこの設定でHHKBから音量調整やMac本体の輝度調整、音楽の再生・停止等ができるようになりました。
同じような問題で困っている人は参考にしてみてください。

参考:確認した環境

この記事の内容は以下の環境で確認しています。

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 英語配列/白 PD-KB400WS

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 英語配列/白 PD-KB400WS

実行環境に関する詳しい情報はこちらのエントリをご覧ください。