give IT a try

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あれから一周年

あれから一周年経ちました。


・・・と言っても誰も何のことかわからないと思います。
まあ、完全に個人的なアニバーサリーです。
実は今日で「オフェンシブな開発〜「納品しない受託開発」にみるソフトウェア受託開発の未来」という倉貫さんのブログが公開されてちょうど一年なんです。


なんでこれがアニバーサリーになるのかというと、一年前の今日、僕はそのブログを読んで「うおー!!ソニックガーデン、マジでおもしれえ〜!!」と大きな衝撃を受けたからです。


ソニックガーデン、もとい倉貫さんとのネット上での出会いは、たしか去年の春か夏ぐらいだったと思います。
Twitterとかでよく倉貫さんのツイートやブログ記事を見かけたので、それから倉貫さんの発言をチェックし始めました。
最初の印象は「なんかアジャイル関連で面白いツイートやブログを発信してる人がおるわ〜」ってな感じでした。
でもどの発言も理にかなっているというか、「確かにそうだよな」と納得させられるものばかりでした。


そんな中、まず一番目にやってきた衝撃は2011年9月20日の「ソフトウェアの品質はいつ決まるのか?〜「Point of Sales」から「Point of Use」へ 」というエントリです。
下の説明図を見ながら、「そうか、今までは製造業のメタファでソフトウェアを作ってきたのか。でもサービス業としてソフトウェア開発を開発を考えるという視点もあるんだなあ!」と目からウロコが落ちたのを覚えています。



その約一週間後に公開されたのが、冒頭で紹介した「オフェンシブな開発〜「納品しない受託開発」にみるソフトウェア受託開発の未来」というエントリです。




最初読んだ時の感想は「なんかいいこと言ってそうだけど、長くてよくわかんない」だったんですが(苦笑)、あとでじっくり読んでみると「ガーン!!こ、これは・・・!!」という内容でした。


「月額定額で受託開発をする」というビジネスモデルが当時の僕には斬新すぎました。
しかも、思いつきのジャストアイデアではなく、それが成り立つ理由も詳しく説明されているので、「そう言われてみると、たしかに実現できそうだ」とも思いました。


とてもいいビジネスモデルだと感じたので、これが日本のIT業界に広まればいいなあと思い、こんなはてなブックマークコメントを書きました。

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もちろん遠目から「いいな〜」と指をくわえながら見ているだけではなく、自分もそこに参加して実際どんな開発になるのか体験してみたかったですし、自分もそのビジネスモデルを広めるためのお手伝いをしたいとも思いました。
しかし、当時はまだソニックガーデンはTISの社内ベンチャーという位置づけだったので、ソニックガーデンに直接潜り込める入り口はありませんでした。


が!


その数日後、2011年9月28日に「『株式会社ソニックガーデン』設立および事業移転のご案内」というプレスリリースが発表されます。
ソニックガーデンがTISから完全に独立したのです。




しかも、新しくなったWebサイトの募集要項を見ると、「インターネットでつながることさえ出来れば在宅勤務も可能です」と書いてありました・・・!!


知ってる人は知っていると思いますが、僕は兵庫県の西脇市という片田舎に住んでいます。
ネットとかで「あ〜、この会社面白そうだなあ」と思っても、たいていは東京やその他の大都市だったりするので、そう簡単に応募することはできないのです。
それなのに、ソニックガーデンは「在宅勤務も可能」と来たもんですから、「これはダメ元でもトライするしかない!!」ということで、即座に応募する決心をしました。


たまたまソニックガーデンの安達さんとはTwitter上で相互フォロー状態になっていたので、翌日にDMで応募の意思を伝えました。


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ここから僕のなが〜〜〜〜いソニックガーデン入社選考期間が始まるのですが、その詳細については以前書いたエントリで紹介してあるのでそちらをご覧下さい。


このたびソニックガーデンの7人目のメンバーになりました - give IT a try


あれから一年。
幸運なことに、なんとか僕は「自分もそこに参加してみたい」という希望、いやむしろ「夢」を実現させることができました。
まさかあのブログを読んだ一年後に自分がソニックガーデンで働いているとは思いもしませんでした。


ブログを読んだ時点では「確かに理想的だけど、実際本当に大丈夫なのかな?」という不安も少しありましたが、「月額定額の納品しない受託開発」はお客さんも開発者も幸せになっていますし、ビジネスとしてちゃんと回っています。


そんなふうにこの一年を振り返ってみると、「やっぱり今日は僕にとってのアニバーサリーだなあ」と感じるわけです。


P.S.

ちなみに「これはダメ元でもトライするしかない!!」っていうチャレンジ精神をブログのタイトルにしたのが、「give IT a try (=やってみよう)」です。