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イヤな臭いにさようなら!業者に頼らず自分でエアコンのファンを掃除する方法

はじめに

いやあ、夏真っ盛りですね。
毎日蒸し暑くて、この季節はクーラー(エアコン)無しでは生きていけません。

しかし、長年クーラーを使っていると、だんだんイヤな臭いがしてきませんか?
洗濯物を部屋干ししたときにたまに付いてしまう、カビっぽいような何とも言えないイヤ~な臭いが・・・。

我が家のクーラーもだんだんそんな臭いが強くなってきて、「暑い!クーラー!うっ、臭い。。。けど付けないと生きていけない」という状況になってきました。
そんなジレンマを打破すべく、昨日はリビングと仕事部屋のクーラーを思い切って掃除してみました。

エアコンの掃除は専門業者に頼む、という方法もありますが、1台1~2万ぐらいの料金を取られたりします。
しかし、気合いを入れれば自分でもそれなりにキレイにできます。

というわけで、このエントリではエアコンのイヤな臭いを取る掃除方法を紹介します。

注意事項

あくまで素人の作業手順ですので、実際に清掃する際は感電したりエアコンを壊したりしないよう十分注意してください。
もし何か起きた場合でも作業者の自己責任ということでよろしくお願いします。

準備する物

まず、作業に必要な道具を準備しましょう。
以下のアイテムは作業に必須です。

  • 45リットルのゴミ袋 1枚
  • ガムテープ
  • ハサミ
  • 洗浄ブラシ
  • 霧吹き(ノズルを調整して水鉄砲のように噴射できるもの)
  • ぞうきんやウェットティッシュ
  • ステップ(踏み台)や、上に立ってもぐらつかない椅子
  • 誰か手伝ってくれる人 1名(全部1人でやるのは難しいかも)

ちなみに、洗浄ブラシっていうのはこんなやつです。

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ホームセンターとかに行けば売ってると思います。
複数のサイズが1セットになってるやつを買うと、作業中に自分の家のエアコンに合うブラシを1つ選べると思います。

あと、以下のアイテムは必須ではないですが、必要に応じて用意しておいた方がよいものです。

  • マスク(なかったら作業中にカビを吸い込んじゃうかも)
  • ゴム手袋(手が汚れるのがイヤな人向け)
  • 汚れても構わないシャツやズボン(服も汚れる可能性アリ)
  • 新聞紙やビニールシート(畳やカーペットなど、汚れを落としにくい床に敷いておく)
  • エアコン洗浄スプレー(吹き出し口だけでなく、フィンの部分もついでにキレイにしたい場合)
  • 説明書(パーツの取り外しや取り付けを確認する)

予算は2000~3000円もあれば、作業に必要な道具はひととおり揃うはずです。
(業者に頼むより圧倒的に安い!)

作業時間の目安

1台当たり1時間半~2時間ぐらいだと思います。

また、作業中は当然エアコンが付けられないため、部屋の中がかなり暑くなってきます。
気温が上がりきらない午前中や曇りの日に作業するのがオススメです。
(本当は真夏になる前にやるのが理想的なんですが、シーズンの途中から臭くなってきたりするんですよね。。)

作業手順

それでは以下が作業手順です。
なお、写真はリビングのエアコンと仕事部屋のエアコンが入り交じってます。
写っているエアコンや写真の色味がコロコロ変わりますが、無視してください。すいません。

電源を抜く

作業中に突然エアコンが動き出さないように電源は抜いておきましょう。

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吹き出し口のフラップを外す

この作業は吹き出し口の奥にある、黒くてクルクル回るファン(シロッコファン)を掃除するのが目的です。
フラップが付いたままだとシロッコファンの掃除がしにくいので、フラップは外しておきます。
外し方がわからないときは説明書を読みましょう。

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ゴミ袋を切る

ゴミ袋の左右どちらか一辺をハサミで切ります。

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ゴミ袋をクーラーに付ける

ハサミで切った部分を左右に広げ、ゴミ袋をガムテープでエアコンに貼り付けます。

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このゴミ袋の中に汚れた水が溜まるので、以下の点に注意してください。

  • 水が漏れ出さないよう、エアコンとゴミ袋をピッチリとガムテープで貼り付ける
  • 作業中にゴミ袋が落ちたりすると、汚水で床が汚れて悲惨なことになるため、ある程度の重さにも耐えられるよう、両サイドもしっかり貼り付ける
  • 1人でやると失敗しやすいので、誰かに手伝ってもらう

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なお、ネットを見ていると、ゴミ袋の先端を切り取ってバケツ等に汚水を落とす方法もよく紹介されています。
以前僕も同じ方法を試してみましたが、うまく汚水がバケツに落ちず、結局床がビチャビチャになりました。
今回は「あえてゴミ袋に溜める作戦」でやってみたところ、床も汚れず、汚水の処分も簡単にできました。
なので、僕はこっちの方法をオススメします。

床に新聞紙やビニールシートを敷く

作業中は水が床にある程度飛び散ります。
床が濡れたり汚れたりするのが気になる場合は、新聞紙やビニールシートを敷いて養生してください。
ただし、我が家の場合はフローリングなので特に何も敷かずに作業しました。

霧吹きでファンを濡らす

霧吹きに水を入れ、シロッコファンを濡らします。
このとき霧吹きは水鉄砲のように、ピュッピュッと噴射できるようにした方がいいと思います。
また、シロッコファン全体が濡れるように、片手でファンをクルクルと回しながら水をかけると良いでしょう。

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この時点で、だんだんと汚れた水がゴミ袋に溜まっていきます。(ひええ)

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洗浄ブラシでシロッコファンの羽根をゴシゴシ磨く

ここが掃除のメインパートです。
そして一番しんどい作業です。

洗浄ブラシを使ってシロッコファンの羽根をゴシゴシ磨きます。
シロッコファンの羽根は多数の小さな枠のようになってます。
この枠の一つ一つにブラシを突っ込んでゴシゴシします。

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枠の数は多いし、腕を上げっぱなしになるので腕が疲れるし、腕をつたって汚れた水が自分の方に流れてくるし、とにかく大変です。
が、ここは諦めて「無の境地」でファンの羽根を磨き続けましょう。

また、「真っ黒で怪しい何か」を吸い込む可能性も高いので、マスクを付けて作業するのがオススメです。

ファンを磨くと、こんなふうにカビと思われる黒い汚れがたくさん落ちてきます。(ひええ)

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霧吹きで汚れをすすぐ

ひととおりファンを磨いたら、再び霧吹きの出番です。
もう一度ファンに水を噴射して、汚れをすすいでいきます。

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霧吹きを使う前に、ガムテープがしっかりとエアコン本体に密着していることを確認してください。
実際に作業すると十分理解できると思いますが、ゴミ袋が落ちて床一面に汚水が落ちたりしたら大変なことになります。

すすぎが終わると、真っ黒な汚水がゴミ袋に溜まります。

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今までこんなに汚れたエアコンを毎日使っていたのかと思うと、ちょっと背筋が寒くなりますね。。。(ひええ)

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吹き出し口の汚れを拭き取る、ファンの水気を吸い取る

すすぎが終わったら、ウェットティッシュやぞうきんで吹き出し口に付いた汚れを拭き取ります。

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また、シロッコファンもビチャビチャになっているので、乾いたぞうきんでファンを拭き、水気を吸い取っておくと良いでしょう。

ゴミ袋をエアコン本体から外し、汚水を捨てる

さて、ひととおりファンの掃除が終わったので、溜まった汚水を捨てましょう。
慎重に、間違ってもゴミ袋を床に落としたりしないように気を付けながら、ゴミ袋を本体から外してください。

この作業も1人では大変なので(というか、失敗したときのリスクが大きすぎるので)、ゴミ袋を持つ人とガムテープを外す人は別々で作業することをオススメします。

洗浄スプレーでフィンの掃除をする(オプション)

この作業は必須ではありませんが、せっかくなので吹き出し口だけでなく、フィンの部分も洗浄しておくと隅から隅まで掃除できて気分が良いです。
これは市販の洗浄スプレーを使って掃除すればいいと思います。

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エアコンを元の状態に戻す

掃除は全部終わりました。
外していたフラップ等のパーツを取り付けて、電源をつなぎ、エアコンを元の状態に戻してください。

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なお、パーツの取り付けは説明書を見ながら丁寧に行ってください。
うまく取り付けられないからといって、無理に力を加えるとパーツが折れたりします。(経験者談)

試運転とファンの乾燥

エアコンが全部元通りに戻ったら、エアコンのスイッチをオン!
ちゃんと動作することを確認しましょう。

清掃が終わった直後は吹き出し口から水滴が勢いよく飛び散ってくる場合があります。
なので、スイッチを入れてからしばらくの間は吹き出し口の前でぞうきんや新聞紙を広げて、吹き出し口から飛び散ってくる水滴を受け止めるようにしてください。

水滴が少なくなってきたら、そのまま30分から1時間ほどエアコンを動かしてファンを乾燥させましょう。
冷房ではなく送風運転にした方が乾燥に向いていると思います。

ファンを乾燥させている間は、濡れた床にぞうきんをかけたりして、部屋のお片付けをするのがオススメです。


手順は以上です。
これでクーラーのイヤな臭いはなくなっているはず!
ついでにクーラーの効きもめっちゃ良くなりますよ!!

まとめ

というわけで、このエントリでは業者に頼らず、自分でエアコンの掃除をする手順を説明しました。
なかなか骨の折れる作業ですが、かといって業者に何万円も払うことを考えると、自分でやった方がお金の節約になると思います。
(エアコンを間違って壊したりしない限り)

「作業はあくまで自己責任で」という前提付きですが、クーラーのイヤな臭いが気になっている人はぜひ参考にしてみてください!


うちのリビングのエアコンは「自動お掃除機能」が付いてるんですが、それでも長年使っていると臭いは付いてきちゃうもんですねえ。
最新のハイテクエアコンだとシロッコファンにも汚れが付かないようになってるのかな~?