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Qiitaの「随時更新」記事は本当に随時更新されているのか調べてみた

はじめに

Qiitaを見ていると、ときどき「随時更新していきます」と書いてある記事を見かけます。
ただ、本当に「随時更新」されているのかどうかはよくわかりません。
もしかすると「随時更新」とか言いつつ、一度も更新されずに放置されている記事も多いんじゃない?と思ったりもします。

というわけで、本当に更新されているのかどうかちょっと調べてみました。

調査の方法

今回はこんな感じ調査してみました。

  • タイトルに「随時更新」を含む記事を取得する(2017年10月16日時点で165件)
  • 「更新日 - 作成日」で更新期間(作成された日から更新された日までの日数)を割り出す
  • 更新期間順に記事を並び替える

記事の取得はQiita APIを使用しています。
本当は日数だけでなく、更新の回数も取りたかったんですが、APIには用意されていなかったので諦めました。

また、記事の並び替えはRubyで簡単なスクリプトを作成しました。
使い捨ての雑なスクリプトですが、実装はこんな感じです。

gist.github.com

調査結果と評価

調査してみるとこんな感じで分布していました。

更新期間 件数 割合
1年以上 15 9%
3ヶ月以上1年未満 24 15%
1ヶ月以上3ヶ月未満 20 12%
4日以上1ヶ月未満 31 19%
1日~3日 19 12%
未更新 56 34%

円グラフにまとめるとこんな感じです。

f:id:JunichiIto:20171016093901p:plain
「随時更新」記事の更新期間の分布

こうやって見ると、思ったよりも「随時更新」されていることがわかりました。
調査前は「半分以上が未更新なんじゃないか」と思っていたんですが、僕の予想は外れました。
しかも、1年以上にわたって更新されている記事もあるので、マメな人はちゃんと「随時更新」しているんだなあと思いました!

おことわり

この調査ではあくまで「更新日 - 作成日」で算出した日数だけが評価対象になっています。
そのため、「5年前に作成 => 昨日はじめて更新」したような記事も「5年以上随時更新」と見なされることになります。

また、作成日によるフィルタリングは特に行っていないため、最近作成された「随時更新」記事ほど、更新期間が少ないと評価されてしまいます。

というわけで、この調査方法では本当に「随時更新」の名に恥じない更新頻度を保っているかどうか、正確な評価はできないことをご了承ください。

参考:更新期間の長い「随時更新」記事トップ10

この調査で判明した、更新期間の長い「随時更新」記事トップ10はこちらです。
いずれも1年以上更新されているので、「随時更新」と呼ぶにふさわしい記事ですね。

タイトル 作成日 更新日 更新期間(日)
iOS開発者の為のAndroid開発 思い出しメモ (随時更新中) by ux_design_tokyo 2013/11/22 2017/06/04 1290
俺得gradleテンプレート(随時更新) by niusounds 2014/11/21 2017/07/11 963
【iOS】パフォーマンス改善で参考にした記事まとめ(随時更新) by xxxAIRINxxx 2014/06/17 2017/01/26 954
オレオレ開発環境まとめ - 随時更新! by fakestarbaby 2012/08/01 2015/02/24 937
SpringBootを使っていてハマった事(随時更新) by yakumo 2015/08/24 2017/09/27 765
プログラミングでよく使う英単語のまとめ【随時更新】 by Ted-HM 2015/09/11 2017/10/12 762
(随時更新)ansibleでよく使うコマンド・モジュールまとめ by uzresk 2015/08/11 2017/04/07 605
【超おすすめ!!】Atomのパッケージ、テーマ、キーバインディング、設定を紹介してみる(※随時更新) by snowsunny 2015/06/29 2017/02/13 595
LinuxコマンドTipsあれこれ(随時更新) by AkihiroTakamura 2016/03/14 2017/07/26 499
Linuxコマンド覚書(随時更新) by ao_love 2015/09/18 2016/12/22 461

まとめ

というわけで、このエントリではQiitaの「随時更新」記事が本当に随時更新されているのかどうか、調査してみた結果を書いてみました。

更新してる人はちゃんと更新してるよ!ということがわかったので、個人的にはすごく納得のいく調査結果になりました😃

Qiitaに「RSpecのリードメンテナだけど何か質問ある?」という翻訳記事を書きました

お知らせ

Qiitaに「【翻訳】RSpecのリードメンテナだけど何か質問ある?」という記事を書きました。

この記事はRedditという海外の掲示板サイトに載っていたやりとりを翻訳したものです。

これはRSpecのリードメンテナであるMyron Marston氏が「何でも質問に答えるよ」というQ&A企画で、RSpecに関する興味深い議論が繰り広げられていました。

「複雑なspecよりもシンプルなspecを選ぶ」とか「ワンライナー構文(it { is_expected...})はほとんど使わない」といったあたりは僕も前から同意見だったので、読んでいて「やっぱり」と思ったところです。

また、巷でよく見かける「RSpecとMinitestの比較」についても回答してくれています。

この記事でピックアップしたのは以下の7つのQ&Aです。

  • RSpecの中で必要最小限のDSLをおすすめするなら?
  • シンプルなスタイルと複雑なスタイル、選ぶならどっち?
  • RSpecのDSLは全員覚えるべき?
  • RSpecとMinitestをどう比較する?
  • 追加して後悔している機能は何?
  • power-assertってどう思う?
  • RSpecで今後チャレンジしたいことは?

いずれもRSpecをよく使うRubyプログラマなら参考になりそうなやりとりなので、ぜひチェックしてみてください!


あわせて読みたい

元記事は先日発売された「Effective Testing with RSpec 3」という書籍に関連する企画になっていました。

Effective Testing With RSpec 3: Build Ruby Apps With Confidence

Effective Testing With RSpec 3: Build Ruby Apps With Confidence

  • 作者: Myron Marston,Ian Dees,Tom Stuart,Jacquelyn Carter
  • 出版社/メーカー: Pragmatic Bookshelf
  • 発売日: 2017/09/09
  • メディア: ペーパーバック
  • この商品を含むブログを見る

この本については僕も以前書評を書いています。
こちらもあわせてどうぞ。

QiitaにRuby 2.5の紹介記事を書きました(&最近書いたQiita記事とか)

お知らせ

Qiitaに「サンプルコードでわかる!Ruby 2.5の主な新機能と変更点」という記事を書きました。

この記事はタイトルどおり2017年12月25日にリリースされるであろうRuby 2.5の主な新機能と変更点をまとめた記事です。
記事の中で使ったコードはGitHubに置いてあります。

do/endブロックの中でbegin/endなしでrescueが直接書けるようになった点や、ブロックの戻り値がそのままメソッド全体の戻り値となるyield_selfなど、興味深い新機能がたくさんあるので、Rubyプログラマのみなさんはぜひチェックしてみてください!

もう一つの動機:「プロを目指す人のためのRuby入門」との差異を確認する目的もある

Ruby 2.5の新機能をチェックしてまとめるのは、「純粋に自分がRubyの新機能を知りたいから」という理由もありますが、それともうひとつ、11月に発売される「プロを目指す人のためのRuby入門」との差異を確認する目的もあります。

この本はRuby 2.4を対象に書かれています。
原稿はすでに書き終わっているので、今からRuby 2.5に向けて書き直すわけにはいきません。
なので、この本ではサポートページ(今後公開予定)で新しいRubyの仕様と本の記述との差異を紹介していこうと考えています。
新しいRuby仕様を確認するのは、この差異を調べる目的もあるわけです。

というわけで、「プロを目指す人のためのRuby入門」は紙の本ですが、出版後も内容が古くなっていかないようにネット上で情報をアップデートしていきます。
発売されたらみなさんよろしくお願いします!

最近書いたその他のQiita記事

ついでに最近僕が書いたその他のQiita記事を紹介しておきます。

たい焼きクラスで学ぶ、楽しいオブジェクト指向プログラミング入門

こちらの記事は「たい焼きクラス」を作るならどんなクラスになるか?を解説した記事です。

動画もあります。


【初心者向け】たい焼きクラスで学ぶ、楽しいオブジェクト指向プログラミング入門

この記事は肩肘の張らない、お気楽な技術記事です。
オブジェクト指向プログラミングって全然わからん、という人は参考にしてみてください。

Railsでenumの状態を変更するリンクの作り方

こちらの記事はタイトルのとおり、「Railsでenumの状態を変更するリンクの作り方」を解説した記事です。

この記事ではGETじゃなくてPOST(Railsの場合は更新系はPATCH)を使いましょう、という話を説明しています。

こちらも動画付きです。
Qiitaの記事よりも動画の方が説明が詳しいので、動画もぜひどうぞ。


Railsでenumの状態を変更するリンクの作り方

まとめ

というわけで、今回はRuby 2.5の新機能をはじめ、最近Qiitaに書いた技術記事を紹介してみました。
Rubyプログラミングに興味がある人はぜひチェックしてみてください。

また、2017年11月に発売される僕が書いた技術書「プロを目指す人のためのRuby入門」もよろしくお願いします!
この本に関する最新情報はこのブログで随時お伝えするので、よかったらブログの読者登録をしてやってください🙏