give IT a try

プログラミング、リモートワーク、田舎暮らし、音楽、etc.

【書評】「失敗の本質」を読んで、「日本人的な気質」は昔も今も変わってないのでは?と思った

はじめに

個人的な感覚ですが、最近のニュースを見ていたりすると、なんとなく「日本人のあまり良くない側面が、物事を悪い方向に引っ張ってるんじゃないか」と感じることが多くなりました。

その「日本人のあまり良くない側面」が災いして大失敗したのが、70年前の戦争です。
そして、この「失敗」を社会科学的に分析してまとめた本が、有名な「失敗の本質」という書籍です。

以前から読んでみたいなと思っていたので、これを機に購入して読んでみました。
読んでみると「あー、これは今でも同じだわー」と思う部分がたくさんあり、非常に興味深い内容でした。

というわけで、このエントリでは「失敗の本質」を読んで、「これは今の時代でも当てはまりそう」「意識的しないと、自分も流されてしまいそう」と思った部分をあれこれピックアップしてみます。

本書の構成

本書は3つの章に分かれています。

  • 1章 失敗の事例研究
  • 2章 失敗の本質ーー戦略・組織における日本軍の失敗の分析
  • 3章 失敗の教訓ーー日本軍の失敗の本質と今日的課題

1章はノモンハン事件やミッドウェー海戦など、戦争中に起きた具体的な事例(日本軍が負けた戦闘)を解説した章です。

2章は1章で説明した各戦闘を総合的に分析し、日本軍の組織的特性や欠陥を議論しています。

3章は2章の分析をもとに、現代の組織に適用可能な教訓や課題を提示しています。

個人的に、この本のメインは2章ではないかと思います。
1章では個々の戦闘の具体例が記述されていますが、正直、文章だけだと何がどうなったのか細かいディティールを頭の中に思い描くのはちょっと難しいように思いました。
1章で細かい部分を把握できなくても、2章で1章の内容が総合的に分析されるので、1章はざっくりと読み進め、2章以降をしっかり読めば、それで大丈夫な気がします。

3章は2章における議論と内容がかなり重複します。
なので、結局のところ、読み物として一番面白いのは2章ではないかと思います。

個人的に興味深かったポイント

「失敗の本質」を読んでみて、個人的に興味深かったポイントを以下に挙げていきます。
僕にとっての「興味深いポイント」とは、「それって今の社会や、自分の身の周りでも同じやん!」とか「やばい、僕自身もそんな傾向があるかも?」と思った内容です。

戦略上の失敗要因分析(2章)
  • あいまいな戦略目的 p268
    • 戦争の開始と終結の目標があいまいだった
  • 短期決戦の戦略思考 p277
    • 日米開戦後の確たる長期的展望がないままに、戦争に突入した
  • 主観的で「帰納的」な戦略策定ー空気の支配 p282
    • 米軍は演繹的、日本軍は帰納的
    • 演繹的 = 既知の一般法則によって個別の問題を解く
    • 帰納的 = 経験した事実のなかからある一般的な法則性を見つける
    • 日本軍の戦略策定は情緒や空気が支配する傾向が強かった
    • あらゆる議論は最後に空気によって決定される
    • 個々の戦闘における「戦機まさに熟せり」、「決死任務を遂行し、聖旨に添うべし」、「天佑神助」、「神明の加護」、「能否を超越し国運を賭して断行すべし」などの抽象的かつ空文虚字の作文には、それらの言葉を具体的方法にまで詰めるという方法論がまったく見られない
  • 狭くて進化のない戦略オプション p289
    • 戦略発想が硬直的
  • アンバランスな戦闘技術体系 p297
    • ある部分は突出してすぐれているが他の部分は絶望的に立ち後れている
    • 一点豪華主義。典型例は大和と零戦
    • 零戦は入手と加工が困難な超々ジュラルミンを使用したため、大量生産できなかった
    • 米軍のグラマンF6F「ヘルキャット」は徹底した標準化による大量生産が行われた
    • 米国は平均的軍人の操作が容易な武器体系だった
    • 日本は一点豪華で、その操作に名人芸を要求した
    • 日本軍の技術体系では、ハードウェアに対してソフトウェア(暗号解読技術やレーダーなど)の開発が弱体であった
組織上の失敗要因分析(2章)
  • 人的ネットワーク偏重の組織構造 p308
    • 根回しと腹のすり合せによる意思決定
    • 組織目標と目標達成手段の合理的、体系的な形成・選択よりも、組織メンバー間の「間柄」に対する配慮を重視
  • 属人的な組織の統合 p318
    • 陸海軍の間には、戦略思想の相違、機構上の分立、組織の思考・行動様式の違いなどの根本的な対立が存在し、その一致は容易に達成できなかった
  • 学習を軽視した組織 p325
    • 敵戦力を過小評価し、自己の戦力を過大評価する精神主義
    • 同一パターンの作戦を繰り返して敗北する
    • 対人関係、人的ネットワーク関係に対する配慮が優先し、失敗の経験から積極的に学びとろうとする姿勢が欠如していた
    • 軍の教育機関では教官や各種の操典が指示するところを半ば機械的に暗記し、それを忠実に再現することが、最も評価され、奨励されさえした。いわば「模範解答」が用意され、その解答への近さが評価基準となっていた
  • プロセスや動機を重視した評価 p333
    • 日本軍は結果よりもプロセスを評価した。個々の戦闘においても、戦闘結果よりはリーダーの意図とか、やる気が評価された
    • 論理よりも声の大きな者の突出を許容した
自己革新組織の原則と日本軍の失敗(3章)
  • 創造的破壊による突出 p382
    • 組織の行為と成果との間にギャップがあった場合には、既存の知識を疑い、新たな知識を獲得しなければならない。そのためには既存の知識を捨てる学習棄却(unlearning)、つまり自己否定的学習ができるかどうかポイントになるが、帝国陸海軍は既存の知識を強化しすぎて、学習棄却に失敗した
    • 日本軍はある意味において、たえず自己超越を強いた組織であったが、往々にして、その自己超越は、合理性を超えた精神主義に求められた。そのような精神主義的極限追求は、そもそも初めからできないことがわかっていたものであって、創造的破壊につながるようなものではなかった
    • 米軍は戦争の間にテニスをする余裕があったが、日本軍には、悲壮感が強く余裕や遊びの精神がなかった

感想

興味深かったポイントをあれこれ挙げてきましたが、もっと抽象的に、「今でもそうなんじゃない?」と思える要素を抜き出すとこんな感じになるんじゃないかと思います。

  • 言っていることが抽象的な話ばかりで具体性がない
  • 個別最適の追求は得意だが、全体最適を進めるのは苦手
  • ソフトウェアよりハードウェアを偏重する
  • 人間関係や場の空気が尊重されて、合理的な意思決定ができない
  • 一度うまくいったパターンをやみくもに繰り返す
  • 勉強は暗記中心で、現場や社会に出たときの柔軟性や応用力に欠ける
  • 結果よりもやる気が評価される
  • 声の大きい人の意見が通る
  • 非合理的な精神主義で、現場が無茶を強いられる
  • 余裕や遊びの精神がない

どうでしょう?日本で生まれ育ってきた人であれば、みんな「あー、あるある!」と苦笑いしてしまうポイントばかりなのではないでしょうか。
分かってるなら直せばいいのに、と思ったりもしますが、何十年経っても変わらないのは、こうした考えや振る舞いが、もはや「日本人の文化」として社会に染みついてしまっているからなのかもしれません。

個人的にグサッと刺さったのは、「新たな知識を獲得するために、既存の知識を捨てる学習棄却(unlearning)ができるかどうか」という部分です(p369)。
うまくいっている期間が続くと守りに入ってしまうというか、「今の知識を捨てて新しい知識を取り入れる」という行動が取りにくくなってしまう気がします。
「失敗の本質」を読んで、僕自身も昔に比べると、そういう傾向が出てきてるんじゃないか?と少し怖くなりました。

なので、折に触れて本書を読み直し、意識的に自分自身を変化させていく必要があると思いました。

余談:紙の本のカバーについて

この本、最初はKindle版を購入したのですが、「これは何度も読み返したい」と思って紙の本も購入しました。
ペラペラペラーッとページをめくりながら内容を確認していく用途だと、やっぱり紙の本が向いてるんですよね。

f:id:JunichiIto:20180508080810j:plain

ちなみに紙の本はAmazonに載ってる表紙と全然デザインが違うのですが、実はカバーが二重構造になっていて、Amazonに載ってる表紙は下側に隠れています。

f:id:JunichiIto:20180508081126j:plain

こんな構造の表紙を見るのは初めてです。
本屋さんで買おうとすると、「あれ、もしかして違う本?」と勘違いするかもしれないので注意が必要です。

まとめ

というわけで、このエントリでは「失敗の本質」を読んだ感想をあれこれまとめてみました。
有名な本なのですでに読んだ人も多いと思いますが、まだ読んでいない人はぜひチェックしてみてください!

TimeCapsuleが生産終了になったので、Wifiルーター + ネットワークHDD(NAS)に移行しました

はじめに

先日、Macユーザーとしては残念なニュースが飛び込んできました。
TimeCapsuleを含む、AppleのWifiルーター製品がいずれも生産終了になったというニュースです。

この知らせにはビックリしました。
長年、TimeCapsuleを使って「あ~、Macのバックアップって超らくちんやわ~」と悦に浸ってきた人なので。

しかもちょうど、「そろそろTimeCapsuleを買い換えようかな~」と思っていたところでした。
というのも、最近ときどきWifiが突然切れたり、バックアップ用ハードディスクの容量不足の警告が出たりしていたからです。

真っ先に考えたのは「在庫限りで販売終了らしいので、今すぐ新しいTimeCapsuleを購入するか!?」ということです。
が、今購入したところで生産終了が決まったTimeCapsuleの未来はありません。
なので、TimeCapsuleを卒業して、新しいソリューションに移行すべきだと考えました(非常に名残惜しいけど)。

ただ、これまでは何も考えずに「Mac製品との相性抜群なのでTimeCapsuleにWifi環境とバックアップは全部お任せ~」とやってきた人なので、移行しようにもどんなソリューションに移行したらいいか分かりません。
そこで、社内の「この手の情報に詳しそうなメンバー」に相談して、方針を決めました。

このエントリでは僕の新しいWifi + バックアップ環境を紹介します。

念のため用語を整理

いろんな用語が出てくるので、簡単に(雑に?)各用語の説明をしておきます。

Wifiルーター
Wifi(無線LAN)環境を構築するために電波を飛ばすアンテナ
TimeMachine
Macのデータを自動バックアップするmacOSの機能
TimeCapsule
Wifiルーターとバックアップ用のハードディスク(HDD)が一体化したApple製品
ネットワークHDD
ネットワーク越しに複数のPC/Macからアクセスできる共有ハードディスク。NAS(Network Attached Storage)とも呼ばれる

新しいソリューション = ASUSのWifiルーター + BuffaloのネットワークHDD(NAS)

新しいWifi + バックアップ環境に対する僕の要件は以下のとおりです。

Wifi環境

  • リモートワーカー(在宅勤務者)なので安定してビデオ会議ができること(突然切断されないこと)
  • 家はまあまあ広いので(田舎の一戸建て)、広範囲に電波が届くこと
  • 家族全員インターネットをよく使うので、複数同時に接続されてもパフォーマンスが出せること

バックアップ環境

  • これまでどおり、TimeMachineを使った自動バックアップができること
  • バックアップは「定期的に手動バックアップ」とか「いちいちハードディスクを接続」とかしなくて済むこと

すると同僚の赤座さん(@the_red315)が、「Misocaの麦島さん(@mugi_uno)はASUSのRT-AC68Uをオススメしてますよー」と次のブログ記事を教えてくれました。

ちなみに、赤座さんと麦島さんと僕は互いに知り合い、かつ全員地方在住のリモートワーカーです。
同じリモートワーカーの麦島さんがオススメするWifiルーターなら結構信頼できそうです。

念のため、麦島さんに連絡を取って「あのWifiどう?今でもオススメ?」ということと、「Macのバックアップはどうしてる?」と質問しました。

麦島さんいわく、「Wifiルーターは切断されたりしないので快適ですよ」「バックアップはBaffaloのネットワークHDDを使ってます。TimeMachineにも対応していますよ」とのことでした。

なるほど、じゃあ今回は実績のある組み合わせでいこう(冒険して失敗すると仕事に支障が出る)、ということで、僕の以下の2製品を購入しました。

2つ合わせて3万円以下なので、2TBのTimeCapsule(32,184円)を購入するよりも少し安いですね。

APPLE AirMac Time Capsule - 2TB ME177J/A

APPLE AirMac Time Capsule - 2TB ME177J/A

2018.5.2追記 NASじゃなくて普通の外付けHDDでもいいかも?

あとから気づいたのですが、RT-AC68Uは普通の外付けHDDをUSB接続するだけでTimeMachine対応のNASを構築できるみたいです。

[USB Application] Time Machine (Mac) の設定方法 | サポート 公式 | ASUS 日本

もしかしたらこっちの方が良かった(安く済む&シンプル)かもしれません。ちょっと悔しい😣

設置してみた

というわけで、早速購入して設置してみました。以下は我が家に設置されたASUSのWifiルーターとBuffaloのネットワークHDDです。

f:id:JunichiIto:20180429072733j:plain

接続の順序としては、こんなふうに「光モデム → Wifiルーター → ネットワークHDD」という順に接続します。

f:id:JunichiIto:20180429092745p:plain

どちらもセットアップはマニュアル通りにやれば比較的簡単にできました。
ただし、TimeMachine環境のセットアップは若干手間取ったので、ちょっと注意が必要です。

Baffaloのサポートページに手順が書いてあるのですが、最初のステップに出てくる「詳細設定画面」がどこにあるのか分かりません。
少し右往左往したあと、これは「Nas Navigator2 → HDDを右クリック → 「Web設定を開く」を選択 → ブラウザで設定画面が開く → メニューから詳細設定を選択」と進めるのが正解だとわかりました。

f:id:JunichiIto:20180429073858p:plain:w300
f:id:JunichiIto:20180429073906p:plain

あとはサポートページの手順通りに進めればOKです。

TimeCapsuleと並べてみる

ついでに、これまで使っていたTimeCapsuleを一緒に並べて写真を撮ってみました。

f:id:JunichiIto:20180429074602j:plain

うーん、見た目的にはやっぱりTimeCapsuleの方がいいですねえ。
WifiルーターとHDDが統合されているので配線がゴチャゴチャしないし、白いボディとリンゴマークの組み合わせもオシャレです。
一方、ASUSとBaffaloは真っ黒でちょっと威圧感があります。
いかにも「機械っぽい」見た目です。

でも、生産終了になっちゃったんですよね。残念😣
さよなら、TimeCapsuleくん。。。

「機械部屋」の全景

ちなみに我が家には通称「機械部屋」と呼ばれる小部屋があり、ごちゃごちゃした機械類は全部ここに押し込んでいます。

f:id:JunichiIto:20180429074326j:plain

2018.5.24 しばらく使ってみた感想

3週間ほど使いましたが、WifiもネットワークHDDも、どちらも快調です!
特に、「Wifiが突然切れる問題」が解消されたのは非常に嬉しいです。

ネットワークHDDは「TimeCapsuleよりもちょっとバックアップ速度が遅いかも?」「TimeCapsuleを使ってたときは、Macを電源につないでいなくてもバックアップしてくれたような・・・」という気もしますが、日常的に使うぶんには特に問題になりません。

というわけで、この組み合わせは問題無さそうです!

その他の選択肢

最終的には上の製品を選択しましたが、他にもいくつか選択肢(同僚からの提案)がありました。
要件によっては以下のようなソリューションを選択した方がいいかもしれません。

TimeCapsuleのHDDを交換する

「容量が足りないなら中のHDDを交換すればいいじゃん」という案です。
ネットを調べたら実際にやってる人もいるみたいです。

ただ、底面ラバーを剥がす作業が結構ムリヤリであまりスマートじゃないですね。。
あと、これだとHDDの容量が増えるだけで、Wifiが切断される問題は解消されません。

TimeCapsuleに外付けHDDを付ける

中のHDDを交換するのではなく、単純にHDDだけ買ってきてTimeCapsuleに接続する、という案です。
セットアップは簡単そうですが、内蔵HDDがあるのにわざわざ外付けするのは若干の敗北感が・・・。
また、こちらもやはりWifiが切断される問題は解消されません。

SMBに対応しているNASを選ぶ

これは非常に迷った点です。
NASを使ってTimeMachineバックアップを取る場合、AFPとSMBという2種類の接続方法があります。
ネットでは「今後主流になるのはSMB」という情報をよく見かけました。

しかし、BaffaloのNASは2018年4月現在、AFPにしか対応していません。
そこで「SMB + TimeMachine」に対応しているNASを探してみましたが、そうするとSynologyやQNAPなど、「ちょっと本格的なNAS」になってしまい、NASだけで3万(本体2万 + HDD1万)ぐらいかかります。

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 3TB WD Red NAS用 WD30EFRX 5400rpm 3年保証

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 3TB WD Red NAS用 WD30EFRX 5400rpm 3年保証

一瞬、「これを機に、しっかりしたNAS環境を整えてみるか?」と思ったりもしましたが、これまでTimeMachineのバックアップだけで事足りてきたので、あまり上を見ないようにしました(上を見始めるとキリがない)。

もしかすると将来、AppleがAFPのサポートを終了する恐れもありますが、それはそのとき考えることにします。
その頃にはどこかのメーカーがもっと安価なSMB + TimeMachine対応のNASを販売しているかもしれません。

というわけで、今回は「バックアップさえしてくれればOK」という考えで、あえてBaffaloのNASを選ぶことにしました。

WifiルーターにGoogle Wifiを使う

TimeCapsuleの生産終了アナウンスとほぼ同時期に登場したのがGoogle Wifiです。

「どうせなら買うなら、新しく出たGoogle Wifiにしてみたら?」という声もありました。
たしかにちょっと気になる新製品なのですが、前述の通り、冒険して失敗すると仕事に支障が出るので、今回は十分に実績のある製品を選択することにしました。

在庫限りの新品や中古のTimeCapsuleを買い直して使い続ける

絶対にTimeCapsuleしか使いたくない!!という人は、「あらゆる手段を駆使しながらTimeCapsuleを使い続ける」という選択肢もあるかもしれません。
ただ、今後のことを考えると、セキュリティ関係のアップデートや新しいWifi規格のサポートなどが無くなることが予想されるため、よっぽどの理由がないと避けた方がいいんじゃないかな~と僕は思いました。

APPLE AirMac Time Capsule - 2TB ME177J/A

APPLE AirMac Time Capsule - 2TB ME177J/A

Apple AirMacTimeCapsule-3TB ME182J/A

Apple AirMacTimeCapsule-3TB ME182J/A

APPLE Time Capsule 2TB MD032J/A

APPLE Time Capsule 2TB MD032J/A

まとめ

TimeCapsuleの生産終了はMacユーザーとして非常に残念なニュースでしたが、気持ちを切り替えてさくっと新しいWifi + バックアップ環境に移行しました。

しかし、今回の件で痛感したのは、Appleが「これどうぞ」と提供している製品がないと、こんなに悩む時間が増えるのか~、ということです。

「TimeCapsuleがないなら、xxxを使えば良い」というふうに別のソリューションがあることは確かなのですが、「xxx」の選択肢や組み合わせが無数にあるので、どれが良くてどれが悪いのか、どれが自分に向いていて、どれが向いていないのか、といった情報収集にめちゃくちゃ時間を使いました。

Apple製品は多少割高なところもありますが、「情報収集に費やす時間がいらない」「セットアップが手軽」「買ったけど動かない、というリスクを避けやすい」「見た目にもオシャレ」といったメリットがあるので、多少割高でも許せるんだよな~と思います。

何はともあれ、僕と同じように「TimeCapsuleがなくなるなんてショック!次は何を買ったらいいの!?」と困っている人は、このエントリの内容を参考にしてみてください!

余談

どうでもいいんですが、ASUSのWifiルーターを見たときに、「あ、ジャミロクワイっぽい」と思ったのは僕だけでしょうか・・・??

f:id:JunichiIto:20180429092919j:plainf:id:JunichiIto:20180429092938j:plain

結婚してから妻の影響で僕が変わったところを3つ挙げます

あぁ男もまた女によって変わるんだなぁ
最近は紅茶よりもコーヒーを飲んでるんだよ

Mr.Children「友とコーヒーと嘘と胃袋」

はじめに

妻と結婚してからかれこれ10年以上経ちますが、結婚する前と今を比べると、妻の影響を受けていろいろ変わったよなーと思うことがあります。
あれこれあげるとキリがないのですが、その中から大きなものを3つ紹介したいと思います。

その1:ファッションや服装

一番大きく変わったのはファッションや服装かもしれません。
いや、変わったというより、全部妻に任せるようになりました。

僕が昔自分で選んでた服は「全部ダサい」とバッサリ切り捨てられ、結婚してすぐに捨てられました(苦笑)。
以後、購入する服やコーディネートは基本的に妻チョイスです。
「ちょっとそれは無理!」と思うような服ではない限り、基本的に妻の選んだ服を着ています。

こんなふうに書くと「かわいそう」とか「ひどい奥さん」と思う人がいるかもしれませんが、僕自身は何とも思っていません。
いや、むしろその方が良いと思っています。

だって、「自分がいい」と思って選んだ服を、他の人も「いい」と思ってくれる確証はないじゃないですか。
妻が選んだ服であれば、少なくとも妻は「いい」と思ってくれます。
また、女性目線で選ばれた服なので、他の女性から見ても「いい感じ」と思われる可能性が高くなります。
同じ理屈で考えると、僕が昔自分で選んでいた服は、妻から見ると「全部ダサかった」ので、他の女性も「ダサい」と思ってた可能性が高いです😭

結婚してるので今さらモテても仕方がないのですが、どうせなら「ダサい」と思われるより「いい感じ」と思われる方が嬉しいので、妻に服を選んでもらうのは理にかなっていると思います。

服と同様、髪型や靴、カバン等、外見に関する要素は基本的にすべて、妻の選んだもの、もしくは妻がOKしたものです。
自分で選ぼうとして妻から却下されたものは、選択肢から除外されます(笑)。

ちょっと前の勉強会では、若いエンジニアの子から「伊藤さんって、ファッションがあまりエンジニアらしくないですよね」と褒められたので(たぶん、褒めてたはず)、これって絶対妻がコーディネートしてくれてるおかげだよなーと思いました。

f:id:JunichiIto:20180419205309j:plain

その2:「積極的にモノを捨てる」という価値観

他に妻と結婚して、自分の考え方が変わったなと思うことは、モノを捨てられるようになったことです。
僕はその昔「まだ使えるから」「いつか使うかもしれないから」という理由で、いろんなモノを家に残していました。

一方、妻は躊躇なくどんどん捨てていく人です。
なので、結婚して最初の頃は「えっ、それ捨てるの??まだ使えるやん!もったいないやん!」とか「それは思い出になりそうだから残しておいた方がいいのでは!?」と思うことが多々ありました。

が、数年経って思ったことは、「全部妻が正しかった」です。

半年とか1年以上使っていないモノって、だいたいその先も使われません。
なので、思い切って捨ててしまった方が家の中がスッキリします。

そもそも「まだ使える or いつかまた使うかもしれない or 記念や思い出になるから」という条件で家のモノを取捨選択すると、ほとんどの品が「取っておく」に分類されてしまうんですよね。
なので、これらの条件は取捨選択の条件として不適です。

「しばらく使ってないなら捨てる(必要になったらあとで買い直す)」
「同じようなモノが複数あれば1つだけ残してあとは捨てる(たとえば爪切りとかサインペンとか)」

これが正しい取捨選択の条件です(「捨てる」がデフォルトになるようにすべし!)。

ときどき雑誌やネットとかで「賢い主婦の収納テクニック」みたいな特集を見かけますが、妻に言わせると、「収納から入るのはダメ。まずはモノを捨てるところから。モノがなくなれば自ずと収納は不要になる」とのことです。

もちろん、捨ててからしばらくして「あー、しまった。あのとき捨ててしまったんや」と思ったことがないとは言いません。
ですが、99.9%以上の品は捨てても問題になったことはありません。
0.1%の「残しておいて良かったモノ」のために、99.9%の「不要なモノ」を残しておくのは非効率です。
「もったいない」という言葉を禁句にして、一度家の中をぐるっと見回してみてみましょう。

・・・と、こんな考え方になったのは、間違いなく妻の影響です。
妻と結婚してなかったら、僕の家はゴミ屋敷になってたんだろうな-、と思います。

関連記事

その3:運動する習慣

ここ数年、妻はちょっとダイエット(流行りの用語で言うと「ボディメイク」)に目覚めています。
僕からすれば別に太っているわけではないと思うのですが、日頃から食事と運動に気を付けてキレイな身体作りを頑張っています。

最初のうちは「まあ、あんまり無理せずにがんばりや~」とか言いながら眺めていたのですが、知らないうちに僕も巻き込まれていました(苦笑)。
たとえば、以下が「もともとは妻しかやっていなかったのに、いつのまにか僕もやっていた運動」リストです。

  • 毎日の筋トレと有酸素運動
  • たまにウォーキング
  • たまに山登り

しかし、実は僕は昔っから運動音痴で、大の運動嫌いです。
体育の授業や運動会にまつわる暗いエピソードを語らせたら、余裕で1本ブログが書けます💀

そんな僕なので「しんどい運動なんて無理!絶対イヤ!!」と断っていたのに、「いとーくん(注:妻は昔から僕のことを「いとーくん」と呼ぶ)も1回やってみてよ」と何度もうながされ、「じゃあ、1回だけ・・・」と始めて現在に至っています(あれれ?)。

まあ、もともと「アラフォーだし、リモートワーカーだし、意識的に運動しないとこりゃ死ぬな」という危機感はあり、どっちみち「なんか運動しないと」とは思ってはいたので、ちょうどいいタイミングで妻が声をかけてくれた、という理由もあります。

何はともあれ、「妻が続けているから、僕も続ける」みたいな感じで、運動嫌いの僕もここ数年、継続的な筋トレと有酸素運動が続いています。

こういう運動を続けていると、こんな僕でもちょっと身体が引き締まってくるようで、「最近やせた?」と言われたりすることも、しばしばあります。
そうなると、人間、欲が出てくるので、「この体型を維持したい!」と思って、ポジティブに運動が習慣化するんですよね。

また、先日は保護者として小学校のミニ運動会的なイベントに参加したのですが、日頃の運動のおかげか、昔に比べると身体がちゃんと動く気がしました。
学生時代は「みんなの足を引っ張る厄介者」でしかなかったのに、人並みに、いや、もしかすると周りのお父さん・お母さん以上に活躍できたかもしれません。
その日、息子が「今日はお父さんが活躍したおかげで、僕らのクラスが優勝したわ」と言ってくれたときには、

「運動会で褒められるなんて、40年生きてきて始めてだッ・・・・・!!!」

と、ちょっと自分で感動してしまいました(苦笑)。

妻が運動を始めなかったら、妻が僕を誘ってくれなかったら、妻が毎日運動を続けなかったら、たぶん、僕はこんなにちゃんと運動していません。
きっとお腹周りも「ぶよんぶよんのたるんたるん」だったと思います。(いや、今もちょっとぷよってるけどw)

大の運動嫌いだった僕がこんなに運動を続けているのは、間違いなく妻の影響です。

関連記事

まとめ(と、Special thanks)

というわけで、今回は結婚してから妻の影響で僕が変わったところを3つ挙げてみました。
他にもたくさんあるので、それはまた次の機会にでも(次、あるの?)。

今回は「妻の影響で僕が変わったところ」というテーマなので、あまり詳しく書きませんが、妻は普段から家事や子どもの世話でこっちが申し訳なくなるぐらい、よく働いてくれます。
家のことは全部しっかりやってくれるので、僕もついつい任せっきりになってしまい、もう少し手を抜いてほしいぐらいです(本当に手を抜かれたら困るけどw)。

また、一部の方はご存じだと思いますが、妻は一人で「Coupé Baguette(クープ バゲット)」という小さなパン屋さんもやっています。

深夜から早朝にかけて店の仕込みがある日でも、しっかり家族全員分の朝ご飯を作ってくれます。
かなりハードそうなので倒れてしまわないか心配になりますが、僕が手伝えることも限られている(たとえば僕はまったくご飯が作れない)ので、やはり妻に任せっぱなしになってしまいます。

こんなふうに何から何まで世話になりっぱなしなので、間違いなく僕は妻と結婚して良かったなあと思っています。

そして今日はそんな妻の誕生日です。
あまり面と向かって妻に感謝する機会もないので、今日はブログで感謝したいと思います。

お誕生日おめでとう。そしていつもありがとう。
おかげで毎日幸せにやっています。
これからも引き続きよろしくね。

Q

Q