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IH調理器とステンレスの関係

※この話はITとはまったく無関係なのですが、ちょっと勉強になったので書いておきます。


海外メーカーのハイクオリティなオールステンレスのフライパンがほしいと嫁さんが最近言い出しました。
しかし海外はIH調理器の普及率が低いのか、IH対応の有無をあまり明記しないようです。
そこでどういう材質であればIHに対応できるのかを調べることになりました。


簡単にいうと磁石がくっつく材質が必要になるみたいです。
だから鉄ならOK。
ステンレスも実は磁石がくっつくマグネティック・ステンレス(強磁性ステンレス)というタイプのものがあります。
こういうタイプならIH調理器で使えます。
ステンレスの規格で言うとSUS403のように400番台のステンレスがマグネティック・ステンレスに該当するようです。


IHに対応するオールステンレス製品のよくある規格の組み合わせは、外側のステンレスがSUS403、内側のステンレスがSUS304(非磁性ステンレス)になっているみたいです。


さらにステンレスの規格はSUS403、SUS304のように番号で呼ぶ場合と、18/0(18-0)、18/8(18-8)のようにクロムとニッケルの成分比率で呼ぶこともあります。
18/0はSUS403です。(マグネティック・ステンレス)
18/8はSUS304です。(ノンマグネティック・ステンレス)


SUS304には18/10というタイプもあります。
こちらは耐食性能に優れるちょっと高級なステンレスみたいです。


へ〜、ステンレスといってもこんなにいろいろ規格があって、材質によってIHで使えたり使えなかったりするんだね〜ということが勉強になったので書いてみました。
いつどこで役に立つのかわからないウンチクですが (^_^;)


<参考にしたサイト>
http://ja.wikipedia.org/wiki/誘導加熱
http://ja.wikipedia.org/wiki/ステンレス鋼
http://www.fukuji.net/zaisitu/suten/suten.htm
http://www.mikegigi.com/stainles.htm

2010.4.1
さらに追記。

  • 外側も内側もSUS304で構成されている鍋やフライパンは使えないか、使えても高温にならない可能性が高い。
  • マグネティックな金属(鉄やSUS403)を置かないと加熱を開始しないIH調理器がある。
  • ル・クルーゼのようなホーロー鍋は鉄製なのでIH OK。
  • 土鍋は普通金属が一切含まれないのでIH NG。
  • 厳密に言うとIH調理器にはマグネティックな金属が必要なのではなくて電気抵抗の大きい金属が必要。なので抵抗の少ない銅やアルミは使えない。
  • 銅やアルミでも使えるオールメタル対応のIH調理器も最近発売されているが、これは大きな電流を流すことで何とか発熱させているらしい。ちょっと無理をしている感があるし、実際銅やアルミでは発熱の効率も悪いようなので個人的には微妙かも。