はじめに
先日公開した「妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話」というエントリはTwitterで佐々木俊尚さん(@sasakitoshinao)に紹介してもらった効果もあってか、600を超えるはてなブックマークと、2000近い「いいね!」が付いた人気エントリーになりました。
反響を見ていると、「Facebookを導入すればお店が成功する、というわけではない」と冷静な感想をくれている人も多かったです。
なので、大半の人は大丈夫だとは思うのですが、念のため補足しておきたいことをいくつか書いておきます。
Facebookページは0.7を0.9にしただけ
はてなブックマークのコメントを見て、「あ、一番上手かも」と思ったのはこちらのコメントです。
id:noradaiko
はてなブックマーク - 妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話 - give IT a try
0を1にする事例ではなく、0.7を1.0にした事例という感じ。
従来の問題が100%解消されたわけではない、という意味では1よりも0.9ぐらいの方が適切かな〜とは思うので、僕としては「0.7が0.9になった」と表現したいです。
つまり、Facebookページを始める前から、お店は70点ぐらいの状態でした。
「こんな小さな店に毎週これだけのお客さんが来てくれたら普通は十分だろう」という状態です。
しかし、「開店時に混み合う」「1〜2時間すると客足が鈍ってくる」という問題があったので、それをFacebookページが改善してくれて90点になった、というイメージです。
「Facebookページを開設したら、いきなり売り上げが倍増しました!!」という夢のサクセスストーリーではないことにご注意ください。
ITよりもアナログな努力の方がよっぽど大切
じゃあ、Facebookページを始める前の70点はどうやって得られたのかというと、それは「おいしくて美しいパンをとことん追求したい」というパン作りに対する妻の情熱と、お客さんとのリアルなコミュニケーションだと思います。
つまり、ITとは無縁のまったくアナログなアプローチです。
なので、「妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話」を読んで、「よし、うちの店でもFacebookページを始めよう」と思った人がいたら、変な勘違いをしていないか十分注意してください。
ITは決して万能薬ではありません。
何をどうしたいのかを自分の頭で考えて、試行錯誤することが一番重要
当然ですが、目的とするのはFacebookページを導入することではなく、「お店のあるべき姿と現状のギャップ」を縮めることです。
「お店のあるべき姿と現状のギャップ」はお店によって千差万別だと思います。
ということは、適切な解決策もお店によって千差万別です。
よって、Facebookページが自分のお店の最適解になることはむしろ少ないはずですし、インターネットやIT技術を使う必要すらないかもしれません。
何をどうしたいのかを自分の頭で考えて試行錯誤することが、結局成功への一番の近道です。
あのエントリの後日談
話は変わりますが、昨日とおとといは「妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話」に大きな反響があってから初めての店の営業日でした。
「もしかして、県外からお客さんが大量に押し寄せて大行列ができるんじゃないか!?」と一人で戦々恐々としていたのですが、蓋を開けてみると単なる僕の杞憂で終わりました(苦笑)。
大行列ができることはなかったものの、いつも通り昨日もおとといも2時間ほどで完売終了となりました。
でも、小さい店なのでそれぐらいのペースがちょうどいいです。
来てくださったみなさん、どうもありがとうございました。
妻の店は完全に妻が一人でやっているので、僕自身はお客さんと話したりする機会はありません。
なので、Facebookページに効果についても「〜らしい」とか「〜だそうです」という伝聞調の書き方が多くなっています。
あのエントリを公開してから、あらためて妻に「どう?Facebookページって本当に効果出てる?」と聞いてみました。
妻いわく、あのエントリで挙げたような効果はちゃんと出ているようです。
実際、お客さんからも「Facebookページができて便利になった」という声を時々もらっているそうです。
「そうか、それならデマ呼ばわりされることもないな」と僕としては安心しました。
まとめ
そんなわけで今回は「妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話」の補足や後日談について書いてみました。
「妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話」と併せて参考にしてもらえると幸いです。