give IT a try

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「業界の新入社員に向けた100文字程度のコメント」を考えるなら

ツイッターを見てるとソニックガーデンの倉貫社長のこんなツイートが目に留まりました。


なるほど、自分だったら何を書くかな〜と思い、ちょっと考えてみました。
100文字ぐらいだとこんな感じですかね。

Enjoy! 仕事を楽しんで下さい。自分が面白いと思える分野を見つけて下さい。もし楽しめないなら、なぜ楽しくないのか、どうすれば楽しくなるか考えてみて下さい。楽しまないと損ですよ。だからEnjoy!


何も考えずに書いた初期バージョンはこんな感じです。190文字ぐらいありました。

Enjoy! 仕事を楽しんでください。働きながら自分が面白いと思える分野を見つけてください。もし仕事が楽しめないなら、なぜ楽しくないのか、どうやったら楽しくなるのか考えて、行動に移してください。仕事上の精神的、肉体的なストレスが増えてきたら真正面から受けようとせず、うまくスルーしてください。仕事は苦しいもの、なんて考える必要はありません。楽しく働けないなら人生損ですよ。Enjoy!


というわけで、技術うんぬんよりもまずは仕事を楽しむこと、仕事を好きになることを強調してみました。
まず仕事を好きにならないとプライベートの時間やお金を使ってまで勉強しようとは思わないですからね〜。


僕の場合は以前ブログにも書いた通り、ある案件への参加がきっかけで「自分が面白いと思える分野」を見つけることができました。

入社して1年後ぐらいに今度はJavaの新規開発案件に参加しました。


この案件は結構スキルの高い先輩がリーダーをやっていて、そこで初めてStrutsやHibernateといったJavaフレームワークに遭遇しました。


それまでのVB案件に比べると、プログラムの作りやすさや変更のしやすさに天と地ぐらいの違いがあることにびっくりしました。


この案件を境にオブジェクト指向やその他のIT技術に強く興味を持ち始めたと思います。


「技術は使いこなせば使いこなすほど開発が楽になる、そして技術を追求するのって面白い!」と思い始めました。


それまでは与えられた仕事がこなせる程度の勉強しかしませんでしたが、それ以降は自分から主体的に勉強するようになりました。

「わたしがプログラマという職業を選んだ理由」 - give IT a try


まあ、入った会社や所属した組織が最初から自分にぴったり!なんて人は稀でしょうから、楽しめない部分も多いと思います。
でも、それを「会社が悪い!会社のせいだ!」とわめいたって会社は変わってくれないので、自分のアタマを使って何か工夫をしてほしいなと思います。
人のせいにしない!子どもじゃないんだから、自分でなんとかする!
がんばりゃなんとかなるもんですよ。


また、仕事をしていると理不尽な災難が降り掛かってくることも結構あると思いますが、真正面からぶつかって身体やメンタル面を壊してしまわないようにしてほしいなと思います。
この業界は別に(文字通りの)命をかけてまでがんばらなければいけない職種ではありません。
身体や心に限界を感じたら、仕事よりもまず自分を守ってください。
さきほど「がんばりゃなんとかなるもんですよ」と書きましたが、「がんばって逃げ出す」のもひとつの選択肢です。


繰り返しになりますが、仕事が楽しい、自分の仕事が好きだと思えて初めて、技術力を向上させるためのモチベーションが生まれます。
なので、僕はいきなり技術がうんぬんと語りだすより、技術力向上の土台となる「モチベーション作り」にフォーカスしてみました。
いかがでしょうか?

あわせて読みたい

これまでに書いた新人さん向けのエントリをいくつか紹介します。


新卒者に何か言葉を贈るなら - ITは芸術だ
同じようなお題なのに、なんか全然違うこと言ってますww
こちらは自分の経験上、気をつけた方がいいことを書いてみました。


「わたしがプログラマという職業を選んだ理由」 - give IT a try
本文でも一部引用した、僕の生い立ちや経歴です。
今読み返すとかなり長いですね・・・。


これまでに読んできた技術書を振り返る - ITは芸術だ
新人さんに「あれを読め、これも読め」とたくさん本をお薦めしてくる先輩方もいらっしゃいますが、僕なりに厳選してみたらこうなりました。


コードレビューコンテスト&LIVEリファクタリング - give IT a try
FizzBuzz問題を使って社内プログラミングコンテストを開催してみた - give IT a try
Excel列名変換問題で第2回社内プログラミングコンテストを開催してみた(前編) - give IT a try
Excel列名変換問題で第2回社内プログラミングコンテストを開催してみた(後編) - give IT a try
社内でVimコマンド古今東西ゲームをやってみた - give IT a try
これまでに開催した「社内勉強会シリーズ」です。
「仕事が楽しくなるように工夫する」ための実践例だとも言えます。