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胃カメラ未経験者におくる「胃カメラ初体験レポート」

はじめに

先月の話になりますが、年一回の健康診断で胃カメラ検査を受けてきました。
これまではバリウムを使った胃の検査は何度か受けましたが、胃カメラは人生初です。


先日、副社長のF氏に「伊藤さん、胃カメラどうだった?」と質問されたので、そういえば胃カメラ検査を受けたことを思い出しました。
みんなビビりますよね。僕もビビってました、はい(苦笑)。


というわけで、今回のエントリではみんな気になる胃カメラ検査の感想を書いてみたいと思います。


https://www.flickr.com/photos/84639318@N00/4101555928
photo by Guillaume Brialon


「なんで胃カメラ検査を受けようと思ったの?」

人生初の胃カメラ検査を受けようと思った理由は「万一、自分の胃に何か異常があったら嫌だから」です。
聞くところによるとバリウムよりも胃カメラの方が小さな異常を発見しやすいそうです。(ネットの情報を読んでいるとそれぞれ得手不得手があるみたいですが)
僕も今年で38歳ですし(あー年とった)、「万が一」ということがあると嫌なので今年は胃カメラ検査を受けてみようと思いました。

胃カメラ検査の手順と感想

ではここから僕から見た「胃カメラ検査の実態」をレポートしていきたいと思います。
ちなみに、僕が受けたのは口から入れる胃カメラ検査です。
ネットの情報を見てると鼻から入れる方が楽、という情報もよく見かけたんですが、僕が行った病院は口からの胃カメラ検査しか選べませんでした。

  1. 準備室的な部屋に入る。(検査室ではない)
  2. 胃カメラに関する説明と簡単な問診を受ける。
  3. 最初に胃の中をきれいにする液体を飲まされる。
    • 少量だがおいしい物ではない。
    • ちょっと苦かったような気もする。
  4. 口の中にどろっとした麻酔を入れられる。
    • 量は大さじ2杯ぐらい。
    • 「喉の奥の方に溜めた方がえずきにくくなる」というネットの情報があったのでトライしてみたが、麻酔なので口の中の感覚がなくなり、どこらへんに麻酔が溜まっているのかわからなくなった。
    • 飲み込むと嫌なので(飲んでも害はないらしいが)、結局上を向いてじっとするぐらいしかできなかった。
    • 口の中がしびれて感覚がなくなっていくのは気持ち悪い。
  5. 5分ほど経ったら麻酔を吐き出す。
    • 口の中だけでなく、舌もしびれるのでここ以降はしゃべりづらくなる。
  6. 検査室に移動する。
  7. 筋肉注射を打たれる。
    • これが検査中一番嫌だったかもしれない。
    • ただ「筋肉注射=めっちゃ痛い」と思っていたものの、そこまで痛くなかった。
  8. さらに液体の麻酔を飲まされる。
    • 量は少量だがちょっと苦い。
  9. 麻酔を飲んだらベッドの上で横になる。
    • 身体の左側を下にして寝転がる。
    • ここまでが胃カメラを受ける準備だが、精神的な緊張やらなんやらですでにグロッキー。
  10. 液体の麻酔を飲んでから数分後、いよいよ胃カメラ検査がスタート。
    • 胃カメラの太さはイタリア料理に出てくるグリッシーニぐらい。(冒頭のイメージ写真を参照)
    • もちろん弾力があってグネグネ曲がる。
  11. 口から胃カメラを入れられる。
    • 麻酔が効いていてえずいたりすることはなかったが、「喉になんか差し込まれている」という感覚はある。
    • 胃カメラが喉を通過するのがちょっときつい。食道の細さに対して、胃カメラがちょっと太い感じ。
  12. 胃カメラが胃に到達したあともどんどん奥に突っ込まれる。
    • えっ、まだ入れるの??っていうぐらい、ぐいぐい胃カメラ(僕の視点では黒くて太い線)を押し込まれる。たぶん胃の終端部分まで見ていたんだと思う。
    • お医者さんはモニタを見ながら操作しているが、自分は横になっているので見えなかった。
    • 痛いとかえずくとかいう感覚はないが、かといって全く楽なわけではなく、「口から喉の奥になんか入れられてる」「喉に何かが詰まっている」という感覚はあるので検査中はちょっと苦しい。
    • 看護師さんが背中をさすってくれている間はちょっとだけ苦しさがまぎれる。
    • でもとにかく早く終わってほしかった。
  13. 検査自体は2~3分で終了。
    • もしかしたら5分ぐらい経っていたかも?正確な時間は分からない。
    • なかなか強烈な体験で終わった直後は放心状態になった。
    • 「検査中につばが出てきたら、むせないように飲み込まずに口から出してください」と言われていたが、ほとんど出なかった。
  14. 検査終了後、10分ほど検査室の脇の待合スペースで休憩。
  15. その後、検査を実施したお医者さんから検査結果の説明を受けた。
    • 「きれいな胃ですね。というか、普通の正常な胃です。」
    • 「見た感じ、ピロリ菌もいなさそうです。」
    • 「この状態なら毎年胃カメラじゃなくてもいいんじゃないですかね。まあ絶対大丈夫という保証はしませんけど」
    • というような話だった。とりあえず何も異常がなくて良かった!
  16. その後、休憩室に移動して1時間ほど休憩。
    • 30分ぐらい経つと口の中の麻酔もほとんど切れてきた。
    • つばも普通に飲み込めるようになった。
  17. 1時間経ったら昼食も問題なく食べられた。
    • ただし、胃カメラが通るときに喉に負担がかかったのか、その日は風邪を引いたときのような軽い喉の痛みがあった。(翌日には治った)


はい、僕の胃カメラ検査レポートは以上です!

参考:バリウム検査の手順と感想

ついでにバリウム検査の手順と感想も載せておきます。
若い人(30歳未満)の人はバリウム検査すら受けたことがない、という人も多いんじゃないでしょうか?
おっさんになるとこんな検査を受けなきゃならんのですよ。嫌ですね~ (-o-;

  1. 最初に少量の発泡剤(重曹)を飲まされる。
    • そしてこれ以降げっぷ禁止。が、これがかなり難しい。
    • 初めて検査を受けたときはげっぷの止め方がわからず、思わずげっぷをしてしまった。(たぶん間違えて息まで止めてしまったせいだと思う・・・)
    • げっぷを出してしまったらもう一回発泡剤を飲んでげっぷを我慢しなければならない。
    • 初めて検査を受ける人は事前に炭酸水とかで練習しておいた方がいいかも?(適当な意見)
  2. それからバリウムを飲む。
    • 量は紙コップ一杯分ぐらい?もうちょっとあるかな?
    • 味はなく、どろっとしている。
    • とりあえず、げっぷを我慢するのが大変なので、おいしい、おいしくないとか考えている余裕はない。
  3. 検査台に移動してレントゲン撮影開始。
    • この検査台がいろんな角度にぐるんぐるん傾く。
    • さらに技師の人から「(検査台の上で)身体を右に向けて!左に向けて!うつぶせになって!」とあれこれ指示を出される。
    • げっぷを我慢しながら妙な角度で傾いている検査台の上で身体を動かさなきゃいけないので、非常に難易度(と苦痛度)が高い。
    • げっぷをするとやり直しになる(のかな?)ので、げっぷをしないようにとにかく必死。
    • 身体を動かしたり検査台が動いたりするのはいろんな角度で胃の形やらバリウムの動きやらを撮影するため(だと思う)。
  4. 2~3分ぐらい(?)で撮影終了。
    • 正確な時間はわからないが、精神的にも肉体的にも辛いので検査中は結構長く感じる。
  5. 撮影が終わったら下剤を飲む。
    • 1日中トイレから出られないとかそういうことはないが、トイレに行く頻度はちょっと増える。


胃カメラに比べるとステップは少ないですが、それでも楽な検査ではないですね~。

まとめ:「で、胃カメラとバリウム、どっちがいいの?」

前述の通り、どっちも楽じゃないです。
どっちがいいと聞かれても、どっちも嫌です!!


・・・が、両者を天秤にかけるとバリウムの方がまだちょっとマシかな、という気がします。
バリウムで一番辛いのはげっぷを我慢することですが(あと検査後のトイレもか)、胃カメラだと麻酔があったり、注射があったり、あと検査そのものに肉体的な苦痛があったりするので、トータルで見るとバリウムの方が少し楽なんじゃないでしょうか。(少なくとも僕の場合は)


とはいえ、胃カメラの方が小さな異常を発見しやすいって言われると、胃カメラを一生避けるわけにもいかず、なかなか難しいところです。
とりあえずお医者さんが「毎年じゃなくてもいいんじゃないか」と言っていたので、3年に一回ぐらいのペースで受けてみようかな~と考えています。


あと、鼻からの胃カメラもあるんですよね。
口より楽って聞くけど、実際どうなんでしょうか?
口胃カメラ、鼻胃カメラ、バリウムだとどれが一番マシなのかちょっと気になります。


まあとにかく、健康だったらそれが一番です。
僕は20歳ぐらいの頃に何度も気胸(肺に穴が空く病気)を再発して、そのたびに手術を受けていた時期がありました。
いや~、あれは本当に辛かった。
なのでこの先、大きな病気はしたくないですね。
手術とか本当に勘弁願いたいです (><)


それに比べたら胃カメラなんて!バリウムなんて!・・・と言いたいところですが、それもなかなか(苦笑)。
なにはともあれ、みなさんも健康には十分気をつけて下さいね。


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