はじめに
以前、健康に関するこんなツイートをしました。
25歳ぐらいまでは「(健康面において)自分は(何もしなくても)無敵」だと思っていたけど、25を過ぎるとだんだんと「あれ?こんなはずじゃ??」と思うところ(今までのようにいかないところ)が増えてくるんだよな〜。って、話し始めるとブログ1本書けちゃうのでストップ。
— Junichi Ito (伊藤淳一) (@jnchito) January 24, 2020
健康っていうネタで1本ブログが書けそう、ってツイートしたので、今回ちょっとブログを書いてみようと思います。
僕は今年で43歳になるのですが、年を取るにつれて「健康維持って大事だよな、そして大変だよな」という思いが強くなってきています。
具体的にどういった点でそう思うのか、25歳から5年刻みで健康について僕が感じてきたことを簡単にまとめてみようと思います。
【もくじ】
25歳になるまで:何もしなくても健康だった
上のツイートにも書いたように、25歳になるまでは自分の健康に関してはまったく問題はありませんでした。
厳密にいうと、僕は20歳頃に気胸になって何度か手術を受けたりはしましたが、それ以外は問題なしでした。
好きなものを食べ、運動せずにダラダラしていても(注:僕は大の運動嫌いです)、健康診断の結果はほとんどオールAでした。
25歳になってから:肉が付きやすくなった
若い頃は比較的痩せ型で、その割に何を食べても太らないので、何も気にせず好きなものをばくばく食べてました。
が、25歳ぐらいからちょっとずつ体重が増え始めました。
「あれ、ちょっと体重が増えたな?まあ、いいか。すぐに下がるやろ」と思ってたのですが、増えた体重はいっこうに下がりません。
増えるときは簡単に増えるのに、減らしたいと思っても簡単に減らない。今までそんなことはなかったのに。
そんな日々がしばらく続いたのち、僕は気づきました。
「あー、年を取ったからか」
と。
年を取ると代謝が悪くなるんですよね。
同じカロリーを取っても、若い頃は何もしなくても燃焼して消え去りますが、年を取るほど燃焼しにくくなって脂肪に変わります。
この頃から「食べる量に気を付けないとブクブク太るからヤバい」と食事に気を付けるようになりました。
30歳になってから:健康診断の結果がオールAでなくなる
会社員をやってるので毎年健康診断を受けているのですが、30歳に入ったぐらいから健康診断の結果がオールAでなくなってきました。
最初は「あれ、たまたまかな?来年はまたオールAに戻るやろ」と思ってたのですが、翌年、そのまた翌年と同じ項目が「要注意」のままでした。
僕は気づきました。
「あー、これも年を取ったからか」
と。
健康診断なんて毎回オールAで当たり前、と思っていましたが、それが当たり前でなくなってきたのが30歳ぐらいからです。
さらに:短距離走が怖くなってくる
運動嫌いでほとんど運動しない僕でしたが、それでも「走ろうと思えば走れるはず」と思っていました。
しかし、子どもがちょっとずつ大きくなって公園で一緒に駆けっこをしたりするときに「あれ?」と異変に気づきました。
「全力で走ると足がもつれるぞ?」
と。
自分では普通に走っているつもりなのに、左右の足がバランスよく前に出ず、リズムが崩れてコケそうになってくるんです。
だから、全力で走ることができません。全力で短距離走をすると「こりゃ絶対コケる!!」という恐怖心が出てくるんです。
このとき僕は悟りました。
「あー、これって昔僕が笑ってた大人の姿だ」
と。
小学生の頃は運動会の保護者リレーで盛大にコケる大人を見て大笑いしていましたが、30歳を過ぎてまさに自分がそうなっていたのです。
あの頃は「大人ってなんであんなにしょっちゅうコケるんだろう?カッコ悪いなあw」と思っていましたが、30歳を過ぎて「なるほど、こういうことか・・・」とその理由がわかりました。
短距離走のみならず、階段を上がるときもたまに足が引っかかる(つまり、自分が思っているほど足がちゃんと上がっていない)ことが増えたのもこの頃です。
35歳になってから:「へたすると老後を迎えずに死ぬのでは」という気がしてくる
ニュースやネットを見ていると、ときどき有名な芸能人が亡くなったニュースが流れてきます。
70歳を超えるような人であれば「まあ、寿命だよね」と思えるのですが、ときどき40そこそこで急死する芸能人もいたりします。
また死ぬところまではいかなくても、「40すぎで大病を患って生死をさまよった」みたいな話もちらほら聞いたりします。
それまではそんなニュースを聞いても他人事だったのですが、35歳になると少し感覚が変わってきます。
なぜなら40代はすぐ目の前に迫ってきているからです。
だんだんとそういったニュースが他人事で済ませられなくなってきます。
「こりゃ自分も40かそこらで死ぬ可能性は十分あるな」という気持ちになってきます。
30過ぎまでは「日本人の平均寿命が80歳ぐらいなんだったら、自分も80歳ぐらいまで生きるんだろう。だから老後に好きなギターを買っていっぱいギターを弾けばいいや」なんて思っていました。
ですが、35歳ぐらいになると「自分に老後が来るとは限らない!いや、老後は来ない前提で生きていかないと死ぬ間際に後悔しそうだ!!」と思うようになりました。
なので、老後にやろうと思っていたギターの練習を前倒しして30代後半から再開しました。
「運動不足は死を招くのでは」という恐怖心が芽生えてくる
健康面でいうと、相変わらず健康診断の結果は「要注意」の項目が残ったままです。
さらに、僕は34歳から自宅でリモートワークをやっています。
こうなると基本的に自宅にこもりっぱなし、1日中パソコンの前で座ってお仕事、ということになります。
誰がどう考えても運動不足です。
何度も書いているとおり、僕は運動が本当に大嫌いなのですが、この年齢になってくるとさすがに運動は嫌いでも何かしないと死ぬな、という気がしてきます。
健康診断のコメント欄にも「週に3〜4日は30分以上の運動をしてください」みたいなこと書かれています。
たぶん何も運動をしないと血がドロドロになって血管が詰まって早々と死んでしまうのでしょう。
イヤイヤながら運動を始める
ちょうどその頃、妻が「ダイエットしたい」と言って、市販のエクササイズDVDを買って自宅で運動していました。
端から見てるとものすごくしんどそうなエクササイズなのですが、毎日運動量ゼロの僕としては「いや、これぐらい運動しないと死ぬわ」と思い、妻と一緒にそのエクササイズDVDをほぼ毎日やるようになりました。
この1回30分のエクササイズは今もできるだけ毎日続けるようにしています。
健康診断の胃カメラとバリウムがつらい
何歳からだったかは忘れましたが、たぶん30過ぎから健康診断で胃がん検診の項目が追加されます。
胃がん検診はバリウムか胃カメラが選べますが、どっちもつらいですね、これ・・・・。
それぞれ得意・不得意な検査内容がある、という話を聞いたので、僕はバリウムと胃カメラを交互に受けるようにしています。
ちなみに胃カメラ検査を最初に受けたときの感想はこちらのエントリにまとめています。
若い頃はどちらもやらなくて良かったのになあ・・・。
できればこんな検査は受けたくないのですが、万一異常があるといけないので仕方なく受けています😔
40歳になってから:関節が痛くなったりしてくる
40歳を過ぎると、「あれ、なんか痛いな」と思う身体の部分が出てきます。
最初は「どうせ、一時的なものだろう。一晩寝たらきっと治るはず」と思うのですが、一晩どころか数週間経っても治りません。
なかなか良くならないので、整形外科に行ってみると「加齢のせいですね。仕方ないです」みたいな診断をされて、「あー、これも年を取ったせいか!!」と思うことがありました。
幸い、数週間で治らなかった身体の痛みは数ヶ月経てば治りました。
ですが、ある箇所の痛みが取れてしばらくしたら、また別の箇所が痛みだしたりして、病院に行くとそれもまた「加齢のせいですね」と診断されました。
40歳に入ってから、こういう「痛くなったり元に戻ったりする体験」を何度か繰り返してきています。(ちなみに今は右肩が痛い😣)
そういえばその昔、僕の父親も40歳過ぎぐらいに「最近腰が痛くなってきた」と母親に愚痴っているのを見たことがあります。
今思うと、父も今の僕と同じような状態だったのかもしれません。
こうやって日々「あっちが痛い、次はこっちが痛い」とか言いながら僕もおじいちゃんになっていくのかなー、と思ったりするとちょっとブルーです💧
老眼はまだ来ていない
今のところまだやってきていないのは老眼です。
でも、これも時間の問題でしょうねえ。
老眼と無縁の人なんて聞いたことがありませんし。
老眼がやってきたら仕方なく受け入れるしかないな、という覚悟はしています。
記憶力や集中力も今のところ大丈夫
あと、年を取ると記憶力や集中力が衰える、みたいな話もよく聞きますが、僕自身は特に衰えを感じたことはありません。
(元からそこまで記憶力や集中力が良くなかっただけかもしれないけど)
脳みその衰えは感じていないで、プログラマとしてはまだまだ成長できるぞー!!という自負はあります。
その他、僕が日頃から気を付けていること
プログラマは身体をいたわる機材を揃えよう
僕はプログラマとして働いているので、1日中パソコンの前に座って仕事をすることになります。
これ自体があまり身体に良くないと思うので、できるだけ身体に負担のかからない機材を揃えています。
具体的には以下のとおりです。
- 椅子はアーロンチェア
- キーボードはHappy Hacking Keyboard(HHKB)
- モニタはEIZOの27インチ 4Kモニタ(EV2785)
この中で椅子は一番大事です。
たまに外出先で仕事するときがありますが、外出先で仕事をすると真っ先に腰やお尻が痛くなってきます。
アーロンチェアに座ると、そういう不快感が皆無です。
キーボードについては以前MacBook Proのペラペラのキーボードを使ってたのですが、僕はタイプする力がちょっと強いのか、長時間コードを打ち込んでいると指の関節が少し痛くなることがありました。
そこである程度ストローク量のある外部キーボードを使うことにしました。
ストロークにある程度深さがあると、それがクッションの代わりなって指への負担が減ったように思います。
EIZOのEV2785は4Kディスプレイで、なおかつ発色がきれいなので長時間画面を見ても目が疲れにくいです。
このディスプレイにしてから疲れ目がかなり軽減されました。
あと、コードを書くときの姿勢も大事です。
僕はメインディスプレイのEV2785を自分の真正面においてコードを書くようにしています。
Macを真正面に置いて、大きなディスプレイをサイドに置くと、サイドのディスプレイを見るために少し身体をひねってコードを書くことが増えると思うので、あまり身体に良くないと思います。
ここで挙げた機材はどれも高価なものですが、年を取っても健康にコードを書くためにはかなり重要な投資だと思います。
PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列/白 PD-KB800WS
- メディア: エレクトロニクス
EIZO FlexScan 27.0インチ ディスプレイモニター (4K UHD/IPSパネル/ノングレア/ブラック/USB Type-C搭載/5年間保証&無輝点保証) EV2785-BK
- 発売日: 2018/01/30
- メディア: Personal Computers
毎日体重計に乗ろう
知らないうちに体重が増えてた!みたいなことにならないように、毎日体重計に乗る習慣を付けた方がいいと思います。
僕はRD-903というタニタの体重計(体組成計)を使っています。
タニタ デュアルタイプ体組成計 インナースキャンデュアル スマホ対応 ブラック RD-903-BK
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: ホーム&キッチン
この体重計を使うと毎日の体重や体脂肪率の変化がスマホに記録されていきます。
グラフで過去数週間〜数ヶ月の変化もチェックできるので、「げ、最近体重が増えてきた。ヤバい」みたいな意識付けに役立ちます。
まとめ:健康と逆走するエスカレーターのメタファ
というわけで、このエントリでは25歳以降に僕が感じてきた健康に関する感想を5年刻みで書いてみました。
どこかで聞いた話ですが、健康や若さを保つ努力はエスカレーターを逆走するようなものだと言われます。
若い頃はエスカレーターが動いていないので、何もしなくても高い場所にとどまれます。
しかし、25歳をすぎるとエスカレーターがゆっくり動き始めます。
じっとしていると下に移動してしまうので、上に向かって歩き出さないと高い場所にとどまれません。
そして30代、40代と進むにつれて、だんだんエスカレーターのスピードが上がってきます。
何もしないとあっという間に下に落ちていってしまいます。
だから、上に向かって一生懸命走り続けないといけません。
いやあ、健康の維持って大変ですね。
でも、もうちょっといろいろやりたいことがあるので、この先も自分なりの健康維持に努めていこうと思います。