はじめに
先日、僕が翻訳をしている電子書籍「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」の英語版が大幅にアップデートされました。
アップデートの内容は原著者のAaronさんが自身のブログで説明しています。
そこで、このエントリでは日本語版の読者のみなさんに向けて、上記ブログの内容を翻訳します。
備考
2017年6月時点ではまだ英語版しかアップデートされていない点に注意してください。
日本語版も早めにアップデートする予定ですが、現時点では具体的なスケジュールは未定です。
「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」の2017年版アップデートについて
みなさん、新しくなった「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門(英語版)」がついに公開されました。これまでのアップデートとは異なり、今回は本書を全面的に書き直しています。ハイライトとなる変更点をいくつか挙げてみましょう。
- RSpec 3.6とRails 5.1が対象になりました。
- サンプルアプリケーションを新しく作り直しました。
- コントローラスペックの内容を全面的に見直しました。
- APIテストの内容を拡充しました。
いや、もっと大事なポイントはRSpecやRails特有の機能を紹介している点よりも、以前に比べて進歩した私のテストに関する考え方が本書に反映されていることかもしれません。ですので、過去に本書を読んだことがある人もきっと新たな発見があるはずです。あ、そうそう、今回のアップデートも無料ですよ!これは過去に本書を購入してくれたみなさんへの感謝の気持ちです。まだ入手していない人はLeanpubのライブラリページへアクセスして最新バージョンをダウンロードしてください。(訳注:これは英語版を購入している場合の話です。)
リーンパブリッシングの精神(訳注:後述します)にのっとり、まずは最初の7章だけを公開しました。残りの章は数週間以内に書き上げてリリースする予定です。残りの章の内容は以下のとおりです。
- DRY原則をテストに適用する新しい章を追加します。
- テストを個別に実行するテクニックを紹介する新しい章を追加します。
- 外部APIを利用するアプリケーションのテストやEメールのテスト、ファイルアップロードのテストなど、残りのテクニックに関する説明をアップデートします。
- テスト駆動開発をチュートリアル形式で説明します。
それまでの間、本書の内容に誤りを見つけたら、サンプルコードのGitHubリポジトリにissueを登録して私に教えてください。
最後に、もしよかったらこのアップデートに関する情報をどんどんシェアしてもらえると大変ありがたいです。本書の売上げがもうすぐ6000部に届きそうなので(訳注:これは英語版の数字です)、最後の章を書き終えるまでに6000部を超えられれば嬉しいです。
繰り返しになりますが、みなさんのサポートに大変感謝します。みなさん、新しくなった本書をどうぞ楽しんでください。
(翻訳ここまで)
参考:リーンパブリッシングとは
Everyday RailsはLeanpubという電子書籍出版サービスで販売されています。Leanpubでは最後まで全部書き上げてからリリースするよりも、執筆途中の本でもこまめにリリースし、読者のフィードバックをもらいながら本を書き上げていくスタイルを推奨しています。この執筆スタイルのことをLeanpubではリーンパブリッシングと呼んでいます。
まとめ
というわけで、このエントリでは「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」の大幅アップデートに関する情報を紹介しました。
具体的なスケジュールはまだ立っていませんが、日本語版も早々に無料アップデートする予定ですので、どうぞご期待ください。
まだ購入していない方は以下のページにて日本語版が購入できます。
今購入してもちゃんとあとから無料アップデートできますのでご心配なく!!
Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門
おまけ
僕も新しいサンプルアプリケーションのUIデザインを少しお手伝いしました😉
Btw, thanks @jnchito for cleaning up the sample app’s UI 🙂 https://t.co/oWHMZgVAgl
— Everyday Rails (@everydayrails) 2017年6月20日