はじめに
早くも4月になりましたね。
今月から新卒で働き始める新社会人の方も多いのではないかと思います。
(新社会人のみなさん、ご入社おめでとうございます!)
そんな新社会人のみなさんに向けて(?)、かつて僕がやらかした失敗談を紹介します。
反面教師としてぜひ参考にしてくださいw
やらかしちまった失敗談
これは僕が前職の会社に転職した直後の話です。
前職の会社は外資系の半導体企業で、世界各国にあわせて1万人以上の社員がいました。
僕はその会社に社内SE(社内エンジニア)として入社しました。
僕はとある社内アプリケーションの運用担当者にアサインされました。
数日後にそのアプリケーションの新バージョンリリースがあるので、そのアナウンスを同じオフィス内の全社員へメールで送ることになり、僕はメーラーを開きました。
オフィス内の全社員へメールを送信する際は、"TO_XXX_JPN_ALL"のようなグループアドレスを指定して送るのですが、僕は一覧からアドレスの選択を間違ったのか、知らない間に「世界中の全社員に送信するグループアドレス」を選択していました。
そして、これまたまったく記憶がないのですが、無意識に?もしくは間違ってボタンをクリックして?または偶然ショートカットキーを押して?そのメールを件名も本文も空のまま送信してしまったのです!
僕は何も気づかないまま、文面を考えるためにパソコンの前に座っていました。
すると、同僚の社員から「ちょっと伊藤さん?なんか伊藤さんから変なメールが送られてきてるんだけど・・・」と声をかけられました。
げげーーっっ!!!
僕はこのときはじめて自分がメールを誤送信していることに気づきました。
しかも、あろうことか世界中の全社員に・・・。
「あわわ、これはヤバい、入社してまだ数日なのに、こんなヘマをやらかしたらクビにされるううう😱」と青ざめながら、上司に自分の失態を報告しにいきました。
幸い、クビになったり、減給されたりはしませんでしたが、「ちょっとこれは対処のしようがないねえ。さっきのメールは間違いです、ともう一度、全社員にメールを送るしかないんじゃないか」と言われました。
そこで、上司と相談しながら日本語と英語で謝罪のメールを作成し、もう一度全社員に送信したのでした。
いやはや大変でした。なんとかこれにて一件落着・・・ではありません。
本当の問題はそこからです(苦笑)。
世界中で「やめろやめろのリプライ合戦」が勃発
しばらくすると、世界中からこんなメッセージが届き始めました。
「おい、いったい何なんだ、このメールは?」
「誰がこんなメールを送ったんだ」
みたいなリプライ(全部英語)が大量に届き始めました。
しかも、あろうことか、これまた「全社員にリプライ」しているのです!
なので、「このメールは何だ!?」というリプライが繰り返し全社員に届くのです。
「おい、こんなメールを俺に送ってこないくれ!!」
「いや、これは間違いメールだからみんな無視しろ」
「なんなんだよ、このメールは!」
「みんな黙れって言ってるだろ!!」
「もうたくさんだ、これ以上送ってくるな!!」
「だからもう返事をするな!!」
「ここで全員返信は終わりだ!!みんなやめろ、PLEEEEEEEEEEEEEEEASE!!!!!!!」
みたいなメールが次々に送信されはじめ、世界中で「やめろやめろのリプライ合戦」が始まってしまったのです(ひえー😭)。
その様子をただただ画面の前で眺め続けるしかない僕の気持ちといったらもう・・・。
ちなみに、ちょっと興味深いのが、当時は日本とアメリカとイタリアにオフィスがあったのですが、リプライを送ってくるのは全員アメリカ人でした。
日本語やイタリア語のリプライはゼロ。
さっきは「世界中でリプライ合戦」と書きましたが、厳密にいうと「実際にリプライを投げあっているのはアメリカ人だけ」でした。
社内の人曰く、「いや、彼らは絶対わかっててリプライ送ってるわw」だそうです。
はあ、これが国民性ってやつですかね~(苦笑)。
結局、翌日の朝になってもリプライ合戦が鳴り止まなかったので、最終的にはアメリカ本社のシステム管理者が何らかの手段で強制的にリプライを停止させることで、事態はようやく収束しました。
あ~、怖かった!!
まとめと教訓
というわけで、これが僕の失敗談です。
この一件から得られた教訓を上げるなら次のようになるでしょうか。
- 一斉メールを送るときは、最後までメールアドレスを入力するな。
- できれば送信ボタンを押す前に同僚にチェックしてもらうべし。
- やらかしてしまったら、すぐ正直に報告しろ。
以上、この春から社会人になる新入社員に向けた、僕の失敗談でしたw