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大人の自由研究?Free The ToneのACアダプターと電源分岐ケーブルを使ったらノイズが消えて音も良くなった件

はじめに

前回のエントリで、ダイソーのアクリル板を使ってエフェクターボードを作ってみた、という話を書きました。

blog.jnito.com

ただ、CAJ HUB-6 Ver.IIという電源ハブとEP Boosterをつないでスイッチオンすると、なぜか「ぶ〜ん」という低いノイズが出てしまい、EP Boosterだけ単独で別のACアダプターにつなぐ必要がありました。

これがやっぱり気持ち悪いので、ノイズを無くす方法はないものかとあれこれ試行錯誤してみました。
このエントリではその実験の結果をまとめてみます。

↓今回の実験で使ったACアダプターやケーブル類です

【もくじ】

😔 CAJ HUB-6 Ver.IIとBOSSのACアダプター → ノイズあり

前述のとおり、CAJ HUB-6 Ver.IIとEP Boosterをつないてスイッチを入れると「ぶーん」というノイズが出ます。
このとき使ったのはBOSSのACアダプター(PSA-100S2)です。

ためしに、キョーリツ(KC)のAD-9VというACアダプタも使ってみましたが、これも同じくノイズが出ました。
ただし、BOSSよりも少しノイズは小さかったです。

参考:ACアダプター単体、もしくは9V電池 → ノイズなし

ACアダプターを直接EP Boosterにつないだり、9V電池で動かしたときはノイズは出ません。


とはいえ、今回は4台のエフェクターを1つの電源でまかないたいので、この選択肢は見送りです🙅‍♂️

🤔 Maxon PD01とBOSSのACアダプター → ノイズなし(でも音がイマイチ)

楽器屋さんに行ったらMaxon PD01というパワーサプライが中古で安く売ってたので、ためしにこれを買って繋いでみました。

これをつなぐとノイズが出なくなりました。やった〜!と思ったのですが、「ん?」と思った点がありました。

EP Boosterのノイズが出なくなったのはいいのですが、他のエフェクター(たとえばVEMURAM Jan Ray)の音が少し悪くなったのです。
もう少し具体的に言うと、CAJ HUB-6 Ver.IIに比べて抜けが悪いというか、中音域に音が偏ってる印象を受けます。
使ったACアダプターはどちらもBOSSのACアダプターです。

Maxon PD01 → 🔼 なんか抜けが悪い

CAJ HUB-6 Ver.II → ✅ こっちの方が明るくて元気

この違いに気付かなければ僕は「Maxon PD01でいいや」と思ったんでしょうけど、音の違いに気付いてしまった以上、どうしても「いい音で弾きたい!」と思ってしまいます。

というわけで、また別のアプローチを探ってみることにしました。

🤔 CAJ HUB-6 Ver.IIとFree The ToneのACアダプター → わずかにノイズあり

今度はACアダプターを変えてみよう、ということで、ネット上で評判の高いFree The ToneのACアダプター(SP-9)を買ってみました。

これをつないでみると・・・おおっ、ノイズが消えた〜!!と思いきや、よ〜く聞くとうっすらと「ぶーん」というノイズが聞こえます。
静かな部屋で耳を澄まさないとわからないレベルなので、たぶんバンド編成で弾いたりしたら誰も気付かない(楽器屋さんで聞き分けるのも難しそう)と思いますが、ACアダプター単体でつないだときと比較すると、明確にノイズが聞こえます。
というわけで、残念ながらこれもNGです😣

😄 Free The Toneの電源分岐ケーブルとFree The ToneのACアダプター → ノイズなし、音もgood!

これってきっと電源ハブのCAJ HUB-6 Ver.IIに問題があるのでは?(LED表示が音に悪いとか?)と思い、電源分岐ケーブルを使ってみることにしました。
しかし、安物を選ぶとまたノイズに悩まされそうなので、電源分岐ケーブルもFree The Toneのケーブル(CP-FS4)を選んでみました。

結果は・・・ノイズなし!音も良い!まったく問題なし!!🎉🎉🎉

「電源分岐ケーブルってクオリティ的に大丈夫?」という心配がありましたが、Free The Toneの電源分岐ケーブルとACアダプターを使ったら、EP Boosterもそれ以外のエフェクターも、問題らしい問題は何も起きませんでした。素晴らしい!

いったんこれで問題解決、なのですが、「もしかして、電源分岐ケーブルを使ったらBOSSのACアダプターを使っても大丈夫だった?」と思ったので、念のため試してみました。

🤔 Free The Toneの電源分岐ケーブルとBOSSのACアダプター → わずかにノイズあり

というわけで、Free The Toneの電源分岐ケーブルとBOSSのACアダプターを組み合わせたらどうなるでしょうか?

「お、こっちもノイズが出ない?」と思ったのですが、よく聞くと、「キーン」という甲高いノイズがうっすら聞こえてきます。
これも静かな部屋で耳を澄まさないとわからないレベルなのですが、確実に聞こえています。
なぜノイズが出るのかはわかりませんが、残念ながらこの組み合わせはNGです。

参考:One Controlの電源分岐ケーブルでもOK

実は最初、Free The Toneが電源分岐ケーブルを出していることを知らず、One Controlの電源分岐ケーブル(Daisy Chain Five)を買ってしまいました。
結果からいうと、Free The ToneのACアダプターと組み合わせたら、One Controlの分岐ケーブルでもノイズは出ませんでした。

ただ、ケーブルの分岐形状がFree The Toneの方が使いやすかったのと、僕が使っているエフェクターが4台で、One Controlの分岐ケーブルだと1つ余ってしまうので、Free The Toneの分岐ケーブルの方が自分のニーズに合っていました。

左がFree The Tone、右がOne Control

さらに:ACアダプターだけでも音が変わる(電圧のせい?)

今回の実験では3つのACアダプターが登場しました。
具体的にはFree The Tone、BOSS、キョーリツ(KC)です。

この3つをつなぎ替えるとそれぞれ音が違いました。
シンプルに言うと、Free The Tone>BOSS>キョーリツの順番で音が元気でした。

電圧を測ると、

  • Free The Tone = 9.6V
  • BOSS = 9.4V
  • キョーリツ = 9.0V

だったので、単純に考えると「電圧が大きいほど、音が元気になる」ということが言えそうです(ただし、Maxon PD01はつないだACアダプターと同じ電圧が出てたけど、同じACアダプター・同じ電圧でもCAJ HUB-6 Ver.IIの方が音が良かったので、電圧だけがすべて、というわけでもなさそう)。

ちなみにケーブルも太さもFree The Toneが一番太くて、キョーリツが一番細いです(写真ではわかりにくいですが、実際に触るとすぐ違いがわかります)。

そもそも、ACアダプターの価格がFree The Tone>BOSS>キョーリツの順番になっているので、もっとシンプルに言えば「高いACアダプターほどいい音がする」と言ってしまってもいいのかもしれません。

ネットやYouTubeなどで「電源で音が変わる!」という話をときどき見かけますが、あれは都市伝説じゃなくて本当の話だったんですねえ。

EP Boosterの個体差という可能性もある?

僕が持っている4台のエフェクターのうち、CAJ HUB-6 Ver.IIをつないだときにノイズが出るのは、EP Boosterだけでした。
もしかすると、EP Boosterも最近作られたものだとこういう問題が改善されてノイズが出ない、という可能性もあります。

参考までに僕が使っているEP Boosterのシリアルナンバーを載せておきます(僕のEP Boosterは18931です)。

まとめ

というわけで、このエントリではFree The ToneのACアダプターと電源分岐ケーブルを使ったらEP Boosterにつないでもノイズが出なくなったよ、というお話を書いてみました。

僕は途中から半分意地になって「必要最小限のコストでノイズを出さなくする方法は何なんだ!?」と思って、実験目的であれこれパワーサプライや分岐ケーブルを買ってしまいましたが、何か特別な理由がなければ最初からパワーサプライを買っておく方が相性問題に悩まされたりしないので一番安上がりなのかもしれません😅

CAJのDC/DC Station IIなんかは比較的安価で品質がいいと聞くので、最初からこういうパワーサプライを買う方が良いかもです。

とはいえ、僕とよく似たエフェクター構成なのであれば、Free The ToneのACアダプターと電源分岐ケーブルを買うと安くコンパクトかつ、ノイズのないエフェクターボードが作れそうなので、良かったら参考にしてみてください。

↓ Free The ToneのACアダプターと電源分岐ケーブルに切り替えたエフェクターボード