はじめに
僕は2019年1月末に、EIZOのEV2785-BKという27インチ・4Kディスプレイを購入しました。
EIZO FlexScan 27.0インチ ディスプレイモニター (4K UHD/IPSパネル/ノングレア/ブラック/USB Type-C搭載/5年間保証&無輝点保証) EV2785-BK
- 出版社/メーカー: EIZO
- 発売日: 2018/01/30
- メディア: Personal Computers
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なお、僕の使用環境は以下のとおりです。
- 使用PC
- MacBook Pro 2017 13-inch, Touch Barありモデル
- 主な用途
- プログラミング(職業は在宅で働くRubyプログラマ)
- その他
- EIZO EV2736Wからの買い換え
【もくじ】
- はじめに
- 購入の動機
- EV2785の第一印象:目が疲れない✨
- さらに:USB-C接続でケーブル類がスッキリ
- 参考情報:解像度(画面サイズ)は変更できます
- 追記:32インチではなく27インチを選んだ理由
- まとめ
それでは以下が本編です。
購入の動機
最初に、EV2785を選んだ動機を説明します。
このディスプレイを購入しようと思った理由は、主に以下の3つです。
動機その1:4Kディスプレイがどんなものが気になって仕方なかった!!
先ほども書いたとおり、このディスプレイに買い換える前は同じEIZOのEV2736Wという27インチモニタを使っていました。
このモニタも解像度は2560x1440なので十分な広さがありますし、日常的に使う上で大きな不満があったわけでもありません。
ですが、巷で聞く「4Kディスプレイ」なるものがいったいどんなものなのか、仕事で使うとどんなふうに印象が変わるのか、といったことがずっと気になっていました。
「4Kディスプレイ、気になる、気になる、気になる・・・!!」と4Kディスプレイのことが気になりすぎて、だんだん精神衛生面で支障をきたし始めたので、思い切って購入することにしました😅
参考:4Kディスプレイとは
ちなみに「4Kディスプレイってそもそもなんやねん」と思っている方もおられるかもしれませんが、4Kディスプレイとは画面解像度が3840x2160となるディスプレイのことを指すそうです(EV2785の解像度も、やはり3840x2160です)。
で、横方向の解像度が3840なので、「3840 ≒ 4000 = 4K」と呼ばれるみたいですね(参考)。
もっと雑に言うと、僕の中では「RetinaディスプレイのPCモニタ版みたいなもん」だと思ってます。
iPhoneを使っている方はわかると思いますが、最近のiPhoneは非常に画面の解像度が高くなって、液晶のドットがほとんど目に見えなくなっています(=Retinaディスプレイ)。
4Kディスプレイもそれと同様に、液晶のドットがわからないぐらいの高い解像度を備えています。
動機その2:USB-Cケーブル1本で電源周りをスッキリさせたかった!!
僕は普段MacBook Pro 2017(MBP)をディスプレイにつなげています。
現行のMBPは電源の供給や外部ディスプレイとの接続を全部USB-Cケーブルで行います。
ふつうのディスプレイでは電源とディスプレイで計2本のケーブル接続が必要になりますが、EV2785(4Kの方)を使うと、USB-Cケーブル1本で電源供給とディスプレイ接続が完了します。
Image: https://www.eizo.co.jp/products/lcd/ev2785/
プログラムもケーブル類も、どちらもシンプルであればあるほど嬉しいので、USB-Cケーブル1本でセットアップが完了するのは非常に魅力的です。
動機その3:EIZOディスプレイを使い続けているので、4KディスプレイもEIZOを使いたかった!!
4KディスプレイはEIZOだけでなく、いろいろなメーカーから発売されています。
また、販売価格も以下のLGのディスプレイのようにEIZOより安いものが大半です(LGは機能的にEV2785とほぼ同等の製品が7万円台で買えるが、EV2785は10万を超える)。
LG モニター ディスプレイ 27UL850-W 27インチ/4K/DisplayHDR400/IPS非光沢/USB Type-C、DP、HDMI×2/スピーカー/FreeSync/高さ調節、ピボット
- 出版社/メーカー: LG Electronics Japan
- 発売日: 2018/12/13
- メディア: Personal Computers
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ですが、僕はこれまでEIZOのディスプレイを使い続けています。
外出先ではたまに他のメーカーのディスプレイに接続したりしたことがありましたが、画面の発色等の面で「やっぱりEIZOの方がいいな〜」と思うことが多かったです。
僕はプログラマなので、ほとんど1日中モニタを見ながら仕事をしています。
ですので、「安かったけど失敗した〜!」と後悔するよりは、多少高くても安心できるブランドの方が良いと考えました。
・・・と、動機だけで長々と書いてしまいましたが、ここからいよいよ本題の使用レポートに入っていきます。
EV2785の第一印象:目が疲れない✨
EV2785を使い始めたときの第一印象はズバリ、「目が疲れない」です。
いや、「おまえはその前もEIZOのモニタを使ってただろ、そのときはそんなに目が疲れとったんかい!」と突っ込まれるかもしれませんが、ちょっと詳しく説明させてください。
たしかに、EV2736W(4Kじゃない方)も十分良いディスプレイでした。
EV2736Wを使っていて極端に目が疲れるとか、不満だらけだったということは全くありません。
が、こうやってEV2785に買い換えてみると、4KディスプレイのEV2785はめちゃくちゃ自然に見えます。
例えるなら「まるで印刷物を見ているよう」「カラーになった電子ペーパーみたい」といった印象です。
なぜそう感じるのか?僕が考える3つの理由を以下に述べます。
理由その1:液晶のドットを脳内で補正しなくて済むようになった
まず、当然のことながら4Kディスプレイにすると液晶のドットがほぼわからなくなります。
そして、こうやって液晶のドットが見えないレベルになって初めて、「あー、今まで僕の脳みそはがんばって液晶のドットを脳内で補正してたんだ」ということに気づきました。
なので、液晶のドットが見えなくなるだけで、「無意識にやっていた脳内の補正処理」が不要になって、目の疲れが軽減されます。
写真で見る4Kディスプレイの違い
百聞は一見にしかず、ということで、がんばってiPhoneで画面の写真を撮ってBefore/Afterを比較してみたんですが、違いがわかりますかね・・・??
(たとえば、1行目右端の「言」という文字を見ると違いが明確かも)
こちらも同じく、EV2736WとEV2785の比較写真です。
RubyMineの小さな文字もボケずにくっきり表示される
僕は普段、RubyMineというIDE(統合開発環境)を使ってプログラムを書いているのですが、RubyMineは画面中にいろんな情報が表示されています。
たとえば、画面の右下にはすごく小さな文字でメモリの使用量等が表示されているのですが、EV2785では高い解像度のおかげでボケずにくっきり表示されます。
こちらもBefore/Afterを比較してみましょう。
EV2736Wを使っていた頃は特に不満を感じなかったところも、EV2785を使うようになって初めて「あ、4Kディスプレイにするとこんなに変わるんだ」と気づかされました。
理由その2:発色がソフトで温かみのある色合いになった
次に、EV2736Wに比べてEV2785では液晶の発色がソフトで温かみのある色合いになりました。
EV2785はなんか機械っぽくない色合いなんです。
EV2736Wも十分発色は良かったと思うんですが、EV2785はその発色の良さに加えて「自然さ」や「温かみ」を感じます。
言葉だけでは伝わりにくいかもしれませんが、この機械っぽくないナチュラルな感じが、目を疲れさせない要因の一つになっていると僕は感じます。
理由その3:画面の映り込みがさらに軽減された
最後に、EV2736WもEV2785も、どちらもアンチグレア(非光沢)処理が施されているのですが、EV2785に買い換えてからは画面の映り込みがさらに軽減されたように思います。
たかが映り込み、されど映り込み。
僕は自宅で仕事をしていることもあって、昼間は日光の差し込む場所や角度が結構変わります(季節によっても変わります)。
なので、映り込みの問題は意外と重要です。
EV2736Wも画面は非光沢だったので、使っていた当時は大きな不満はありませんでした。
ですが、EV2785はさらに映り込みが減ったため、目の疲れもより軽減されました。
もう少し詳しく言うと、EV2736Wは多少プラスチック感のある、やや硬い反射で、ときどき「今このへんがぼんやり光っているな」というのがわかりましたが、EV2785は画面が紙のような質感になって、反射している箇所がほとんどわからなくなりました。
このような理由から、僕はEV2785に対して「目が疲れない」「まるで印刷物を見てるみたい」といった印象を持っています。
さらに:USB-C接続でケーブル類がスッキリ
「購入の動機」でも書いた通り、EV2785はUSB-Cケーブル1本で電源の供給とディスプレイ接続を実現できます。
実は以前使っていたEV2736WでもUSB-Cハブを駆使しながら「USB-Cケーブル1本接続」を実現していました。
しかし、あまりシンプルな配線ではなかったために、ケーブルボックスの中はぐちゃぐちゃになっていました(詳しい話は以下のブログに書いています)。
ですが、EV2785にしてからはUSB-CハブやMBPの大きなACアダプタがいらなくなったので、今までぎゅうぎゅう詰めだったケーブルボックスの中に余裕ができました。
下の写真はケーブルボックスのBefore/Afterです。
真上から撮っている&全体的に黒っぽいので少し分かりにくいですが、よく見ると全体的に空間的な余裕が増えています。
EV2785があればUSB-Cハブいらず
ちなみに僕は外付けキーボードとしてHappy Hacking Keyboard(HHKB)を使っているのですが、HHKBのUSBケーブルはEV2785のUSB端子に接続しています。
つまり、EV2785がUSB-Cハブの代わりもしてくれます。
Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 白(英語配列) PD-KB400WS
- 出版社/メーカー: PFU
- 発売日: 2011/06/15
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参考情報:解像度(画面サイズ)は変更できます
4Kディスプレイでたまに勘違いされるのが、「解像度が3840x2160もあったら、文字が小さすぎて見えないのでは?」という懸念です。
しかし、その点は心配ありません。
Mac本体のディスプレイと同様、EV2785の解像度もシステム環境設定から変更することができます。
僕は普段、左から2番目のサイズを使っています。
このモードだとこれぐらいの大きさで表示されます。
(以前使っていたEV2736Wと同じ2560x1440相当です)
一番右のモード(3840x2160で最大のモード)にするとこれぐらい画面が広くなります。
が、これはさすがに文字が小さすぎて日常的に使うのはしんどいです。
逆に一番左のモード(1920x1080相当)の解像度はこれぐらいです。
このように4Kディスプレイでは、自分の好みに合わせて解像度を変えることができます。
追記:32インチではなく27インチを選んだ理由
はてなブックマークのコメントで「なぜ27インチにしたのか」という質問があったので、追記しておきます。
まず、予備知識としてEIZOの4KモニタにはEV3285という32インチ版の4Kモニタがあります。
解像度はEV2785と同じ3840×2160です。
EIZO FlexScan 31.5インチ ディスプレイ モニター フレームレス 4K UHD IPS USBType-C HDMI DisplayPort 5年保証 EV3285-BK
- 出版社/メーカー: EIZO
- 発売日: 2018/08/20
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もちろん32インチモデルの購入も検討したのですが、結局僕は27インチモデルを購入しました。
理由は以下のとおりです。
理由その1:単純に高い
EV2785が10万〜11万ぐらいで購入できるのに対して、EV3285は18万前後します。
僕の中で10万ちょいならギリギリ許容できるけど、18万はちょっと躊躇した、という個人的な経済事情が理由の一つとしてあります😅
理由その2:設置スペースが足りない
じゃあ、お金さえあれば買ってたのかというと、それだけでも無理です。
カタログ上のサイズを参考にして今使っているデスク上の配置を検討したところ、横幅がちょっと足りないという事実が発覚しました。
まあ、がんばれば置けなくはないのですが、体の真正面ではなく、少し左にずらしてモニタを置かないといけないので、ちょっと気持ち悪いなあと思いました。
理由その3:あまり大きすぎると視界に収まらない(らしい)
じゃあ、お金と設置スペースさえあれば32インチモデルを買っていたのかというと、それも微妙です。
巷の噂では、あまりディスプレイが大きくなりすぎると、ディスプレイの四隅が視界に収まらないそうです。
実際、梅田のヨドバシカメラでEV2785とEV3285を比較してきたんですが、EV3285の方はたしかに「これだと視界にちゃんと収まらないかも」という予感がしました。
もしかすると、「使い始めてみたらそうでもなかった」と思う可能性は無きにしも非ずですが、前述した理由その1とその2があるので無理に冒険する必要はありません。
また、これまでEV2736Wを使ってきて27インチモニタの大きさ自体には特に不満はなかったので、僕は27インチモデルのEV2785を購入することにしました。
まとめ
というわけで、このエントリでは先日購入したEIZO EV2785の使用レビューを書いてみました。
EV2736Wからの買い換えだと同じ27インチモニタなので、機能的に劇的な変化があったわけではありません。
ですが、前述のとおり、画面がよりきれいになって目が疲れなくなったという実感は確実に得られます。
決して安い買い物ではない(僕が購入したときはAmazonで10万5000円ぐらいだった)ので、買うのにはなかなか勇気がいります。
とはいえ、僕みたいに仕事で毎日モニタを使う人にとっては十分に価値のある出費だと思います。
一日中モニタを見ながら仕事をしている方は、お近くの家電量販店やPCショップでEV2785をぜひチェックしてみてください!
EIZO FlexScan 27.0インチ ディスプレイモニター (4K UHD/IPSパネル/ノングレア/ブラック/USB Type-C搭載/5年間保証&無輝点保証) EV2785-BK
- 出版社/メーカー: EIZO
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