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「ITエンジニア、包丁研ぎにハマる」の巻

はじめに:包丁が切れない!

僕は全然料理をしない(できない)んですが、妻は料理が大好きです。
しかし、包丁が切れないことに不満を持っていて、「包丁が切れない、新しい包丁が欲しい」とずっと嘆いていました。

もちろん、毎日使う道具なので新しい包丁を買うことぐらいは全然構わないのですが、新しい包丁を買う以外に、「包丁を自分で研ぐ」という選択肢もあります。

いや、いちおう簡易シャープナーはあるんですよ。こんなやつが。

しかし、妻曰く「シャープナーを使っても翌日には切れ味が落ちる」とのことです。

なので、シャープナーではなく、ダメ元でいいから砥石を使ってちゃんと自分で一度研いでみよう、という話になりました。

よし、YouTubeで勉強だ!

砥石で包丁なんて一度も研いだことがないのですが、とりあえずYouTubeで予習してみます。
この動画が初心者向けでわかりやすかったです。


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それから初心者向けの砥石セットをAmazonで購入しました。

YouTube動画によると、使ったあとに砥石を平らにするための修正砥石(面直し用砥石)もあった方がいいそうなので、これも買いました。

さて、包丁を研ぐための道具が揃ったので包丁研ぎの開始です!

初めての包丁研ぎ。その結果は・・・?

「初めてなのでようわからん」と思いながらも、なるべくYouTube動画のアドバイスを守って自分なりに包丁を研いでみました。

さあ、切れ味はどうか・・・おお、めちゃくちゃ切れる!!
トマトで試し切りをしたら、研いだあとはすーっとトマトを切ることができました!🍅

写真や動画があったらいいんですが取り損ねたので、上のYouTube動画のキャプチャ画像を貼って「こんなイメージです」というお伝えしておきます😅

妻も「めちゃくちゃ切れるようになった!」「包丁がよく切れると料理が楽しい!」と喜んでくれるので、そこから僕は包丁研ぎにハマっていったのでした。

2023.10.30追記:包丁研ぎガイドはなくてもいいかも

包丁を研ぐときは角度を一定に保つことが大事なので、初心者の人は下のような「包丁研ぎガイド」を使うといい、というアドバイスを見かけます。

僕も買ってみたのですが、ガイドを付けると逆に研ぎにくくなった(滑りが悪くなるから?)のですぐに使うのを辞めました。
「角度を一定に、角度を一定に・・・」と心がけながら、慣れないうちはゆっくり研げば、ガイドなしでも大丈夫なんじゃないかな〜と僕は思います。

ちょっとマニアックな包丁研ぎ動画にハマる

これまでYouTubeといえばギターの試奏動画ばっかり見てたのですが、それから「包丁を研ぐ動画」もチェックするようになりました。
なので最近はYouTubeのトップページにギターと包丁の動画がオススメとして上がってきます(苦笑)。

包丁研ぎの動画ではJIKKOという包丁ブランドの研ぎ師、Ryotaさんの動画をよく見ています。
初心者向けの話からマニアックな上級者向けの話まで、包丁研ぎに関するいろんな話をしてくれるのでとても面白いです。


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プロにならって仕上砥石を買い足してみた

Ryotaさんは6000番以上の細かい番手の砥石(仕上砥石)をよく使っているので、僕も真似して3000番と8000番の砥石を買ってみました。

黄色が3000番、白いのが8000番の砥石

妻曰く、3000番→8000番と仕上げた包丁の方が切れ味がよいそうです。
あと刃先が鏡みたいにキラキラ光るようになります✨

上級編?刃先がボロボロの義母の包丁を研いでみた

そして今日は家の包丁ではなく、義母が使っている包丁を研いでみました。
この包丁は買ってからもう何年も研いだことのない包丁です。

わかりにくいですが、よ〜く見ると刃先がボロボロで波打っています。

ところどころ目で見ても明らかに刃が欠けている部分もあったりする包丁です。
もちろん、全然切れません(苦笑)。

2時間がかりで研いだった!

400番→1000番→3000番→8000番と順番に研いでいったのですが、ボロボロに欠けた刃をきれいにするために400番の砥石で何度も包丁を研ぐ必要がありました。
最終的にこの包丁を研ぐのに2時間かかりました。

で、研ぎ終わった包丁がこちらです。

遠目に見ると違いがわかりにくいですが、近くで見ると刃先の1〜2mmがピカピカになってますし、刃の欠けもきれいになくなっています。


コピー用紙がスパッと切れたら合格!

研ぐ前と研いだ後の切れ味の違いを検証できる動画も撮ってみました。
ぜひ動画を再生してみてください。

研ぎ終わった後の包丁はスパッとコピー用紙が切れてとても気持ちいいですね!

豆知識その1:初めて包丁を研ぐ人に伝えたい「バリ」の話

初めて包丁を研ぐ人は最初に載せたYouTube動画をよく見てその通りにやれば、だいたいうまくいくと思います。

ただし、「ポイント② 研げたか確認」で説明されている「引っかかりやバリ(カエリとも言う)」の確認がちょっと難しいかもしれません。
というのも、「包丁の引っかかり」というのがそれまでに体験したことがないとどんなものなのか想像しづらいからです。

僕の経験から言うと、何年も研いでない包丁だとなかなかバリは出てきません。
荒砥石(400番とか)で何分もガリガリ研がないと触ってわかるようなバリが出てこないので、気長に包丁を研いでください。
がんばってしばらく包丁を研ぐと「あ、たしかに引っかかるわ」というような感触が刃先に現れてきます。

反対に「この間研いだばかりだけど、ちょっと切れ味が落ちてきたのでまた研いでおこう」というぐらいのスパンで研いだときは、比較的すぐバリが出てくると思います。

豆知識その2:まな板は木製の方が包丁が長持ちする

今まで妻は食洗機でも使えるプラスチック製のまな板を使っていたのですが、プラスチック製だと硬いので包丁の刃を傷めやすいそうです。
なので、包丁の切れ味にこだわるようになってからは木製のまな板に切り替えました。

包丁がまな板の上にトンッと落ちたときの感触がプラスチックと木ではかなり違うようです。
妻曰く、やっぱり木の方がソフトで、包丁に優しいのが実感できるそうです。

豆知識その3:よく切れる包丁を使うと起きる変化

YouTube動画の中でもよく語られていますが、よく切れる包丁を使うとタマネギを切っても目に染みないらしいです。
たしかに妻も包丁を研いでからはタマネギが目に染みなくなった、と言っています。

あと、料理の味も変わるみたいですね。
我が家の場合、味ではないですが、包丁がよく切れるようになってから千切りにしたキャベツのシャキシャキ感が調理後もずっと続くようになりました。

まとめ

というわけで、このエントリでは最近砥石で包丁を研ぐのにハマってます、という話を書いてみました。
僕みたいに料理が全然できない人間でも、包丁を研ぐだけなら料理の腕前とは無関係に包丁研ぎの世界にハマることができます(苦笑)。

包丁がよく切れると料理がすごく楽しくなるみたいなので、「コピー用紙が切れない包丁」を使っている人はぜひ包丁研ぎにトライしてみてください!