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僕がブログを書く前、書くとき、書いたあと

はじめに

東京では勉強会などでたくさんの方たちにお会いしました。
その中でよく言われたのが、「ブログ読んでます。面白いですねー」とか「文章うまいですねー」というお褒めの言葉でした。


いやあ、恐縮です(照れ)。
何となく始めたブログがいつの間にか、自分の名刺代わりになっていました。


ブログが面白いとか、文章がうまいとか、そういった感想は読んだ人によって変わるとは思いますが、今回は僕がブログを書く前、書くとき、書いた後にどういうことを考えているのかをまとめてみたいと思います。


ブログを書く前

ネタ探し

以前、「どうやってブログのネタを探してるんですか?」という質問を受けました。
一番ブログのネタにしやすいのは「こんな経験したのはたぶん日本で自分一人だろう」と思うようなネタですね。
自分が経験したことや感じたことをまとめれば、それだけでオリジナリティの高いエントリができあがります。


ブログを書く時間

「いつ書いてるんですか?」「一本書くのにどれくらいかかるんですか?」と聞かれたこともあります。
ブログを書くのはだいたい早朝です。少なくとも子どもが寝てないとブログは書けません。


ブログを書くのにかかる時間は、そこそこの文量だと最低でも2時間はかかりますね。
気合い入れて書いたブログは何度も読み直して推敲するので、5〜6時間かかることもあります。


読みやすいブログ、面白いブログを書くために気をつけていること

読み手を意識して、話しかけるように書く

僕のブログはだいたい誰かがそこにいると仮定しながら書くことが多いです。
なので、「〜だったりしませんか?」みたいな問いかけがよく出てきます。


読み手を意識すると、相手にわかりやすい表現を選ぶようになります。
また「問いかけ」を使うと、読み手もブログを読みながら色々なことを考えて、ブログに対する感想が深まっていくんじゃないかな〜?と思ったりもします。


主語述語のつながりを確認する

ちょっと長めの一文が出てきた場合は「〜が〜だ」「〜は〜でした」のように、主語述語だけを取り出して、意味が通じているかどうかを確認します。
主語述語がズレている文章は読んでいて非常に気持ち悪いです。


たとえば、「この新商品は世の中にあふれるありとあらゆる問題を解決し、人々を幸せにするために開発しました」という一文の主語と述語は「新商品は開発しました」になります。
これは日本語としておかしいですよね。
「私たちは新商品を開発しました」もしくは、「新商品は開発されました」となるように文章を書き直す必要があります。


一文を短く

「〜〜〜〜〜ですが、〜〜〜〜〜です。」という一文が画面上何度も折り返されるぐらいの長さであれば、「〜〜〜〜〜です。しかし、〜〜〜〜〜です。」と、文章を一度切った方がたいてい読みやすくなります。


こまめに改行する/段落を分ける

本と違い、詰まった文字をモニタ上で読むのは結構苦痛だと僕は感じるので、ブログを書く時はあえて必要以上に改行や段落分け(空行の挿入)を行います。


重要でない話は削る

ブログを書いてると、あれも書きたい、これも書いておこう、とつい色々と書きたくなってしまうことがあります。
しかし、よく考えるとそれほどプライオリティが高くない話もけっこうあるので、そういった話は思い切って削ります。


弱気な表現を極力避ける

「〜だと思います」「〜のような気がします」「〜という人もいるかもしれませんが」といった表現は、「発言に責任を持ちたくない」「誰かにツッコまれるのが怖い」という気持ちの裏返しだったりすることがよくあります。
多少であれば構いませんが、あっちにもそっちにもそういう表現がくっついている場合は、思い切って「〜です」と断言した方がスッキリした文章になります。


同じことを何度も言い換えて繰り返さない

僕の書くブログは結構長くなることが多いですが、それでも同じことを何度も言い換えて繰り返すことはしないように心がけています。
だから長いブログであっても、基本的に次から次へと話題を変えていくので、読者はきっと飽きないはず・・・と思ってるんですが、どうでしょう??


むだな読点(、)を避ける

たとえば、こんなふうに、すぐ、読点をつけて、文章を、区切る人が、いますが、つけすぎは、かえって、読みにくいです。
全くつけないのも読みにくいですが、読点は長めの一文でも1つか2つぐらいでたいてい十分だと思います。


とりわけ、「これは、我々が開発した新商品です」みたいに、主語を表す「が」や「は」の後ろに付く読点は完全にムダだと思っています。
「これは我々が開発した新商品です」と書くべきです。


読んだ時のリズムを考える/面白い響きの言葉に差し替える

これは感覚的な話なので非常にルール化しにくいですが、自分で読み直したときに、意味は変わらなくても「こっちの方が語感が良い」「こっちの方が響きとして面白い」という表現があれば、どんどん差し替えています。


たとえば「毎日未読メールがたくさん溜まっていきます」という一文を、「連日未読メールがすごい勢いで溜まっていきます」と変更するみたいに。
「たくさん溜まる」よりも「すごい勢いで溜まる」と表現した方がなんか面白いし、その情景が目に浮かぶような気がするんですけど・・・まあ、かなり自己満足の世界ですね。


何度も読み直して推敲しまくる

上に挙げたような表現上の工夫は一発で書き上げられるものではありません。
何度も自分で読み直して、文章を推敲します。
この作業だけで最初にエントリを書いた時間の倍以上かかる場合もあります。


推敲のサンプルとして、先日公開した「メールでよくある5つの不満と、それを解消した知られざる情報共有ツール」というエントリのdiffを取ってみました。
これを見てみると、一通り書き終わってから公開するまでにどのような変更があったかを確認することができます。


ブログを書き終えた後

公開時間を考える

これはソニックガーデンの倉貫さん情報なのですが、平日の8時〜9時や昼の12時前後に公開するとアクセスが増えやすいそうです。
一生懸命書いたブログをたくさんの人に読んでもらいたいなら、公開時間に気を配ってみるのも良いかもしれません。
あ、あとアップルの新製品が発表された直後も避けた方がいいみたいですww


反響を気にしない

「これは面白いぞ」と思った話がサッパリだったり、何気なく書いたブログが妙にウケたり、ブログは何がウケるか分かりません。
すごく反響の大きかったエントリがあっても、次のエントリの反響とは全く無関係だったりします。


というわけで、別にブログでご飯を食べてる人でないなら、反響の大小はあまり気にしないようにしましょう。
しばらくすると、ポロッと昔のエントリにコメントが付いたりする時もあります。


ネガティブコメントは無視

反響の無いエントリがあれば、反響の大きいエントリもあります。
反響が大きいと、はてなブックマークやTwitterで自分のブログに対するコメントをよく見かけます。
そうすると、どうしてもネガティブなコメントが目につきます。


そういうとき、僕は「なんだこのヤロー!!上から目線で偉そうなこと書きやがって!!言いたいことがあるなら、スタバで待ち合わせして名刺交換して小一時間僕と一緒に語り合いませんか?よろしくお願いします。」と心の中で考えるようにしています。


基本的にネットの世界であらゆる人たちとわかりあうのは無理だと思っています。
読む人が増えれば増えるほど「なんでそう解釈するの?」という人は絶対に一定数出てきます。
逆に自分が何気ない他人のコメントを「悪意のあるコメントだ」と誤解している可能性もあるわけです。
また、車を運転すると人格が変わる人がいるように、ネットの世界になると急に攻撃的な発言をする人も多いような気がしています。


というわけで、ネット上で反論しても火に油を注ぐような結末しか待っていないだろうと僕は思っているので、ネット上のネガティブコメントは無視することにしています。
お互い顔を合わせて話し合えれば、多少建設的な議論ができると思うのですが、わざわざそんなことしてるヒマもないので、無視して終わりですね。


それよりも「共感しました」とか「その通りだと思います」というポジティブなコメントを読んで、「どうもありがとうね」とはてなスターを付けていく方が精神衛生上いいです。
ポジティブな意見が一定数あれば、そのエントリは成功しているエントリだと考えていいはずです。


その他

情報発信メディアの使い分け

最近はいろいろな場所から情報発信ができるようになりましたが、僕はだいたい以下のように使い分けています。

ブログ
自分の考えや体験談などを表現する。基本的に仕事関係。たまにプライベート。
Twitter
ブログにするまでもない日々のつぶやき。ブログと同様、基本的に仕事関係。たまにプライベート。
Qiita
技術的なTipsを書き込む。以前はブログに書いていたが、最近はQiitaに書くことにしている。
Facebook
日常的に会えない人向けに向けて休日の過ごし方やプライベートな話を書き込む。

 

おわりに

というわけで、今回は僕がブログを書く前、書くとき、書いたあとに考えていることをまとめてみました。
みなさんの何か参考になれば幸いです^^


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