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プログラミング、リモートワーク、田舎暮らし、音楽、etc.

「レンジで字が消える!」というYouTube動画を真似した息子がノートを黒焦げにした話(※追記あり)

2016.10.30 追記:おわび

この記事は元々、YouTubeをよく見ているお子さんを持つ保護者のみなさんに向けて、注意喚起をしたいと思って書いた記事でした。
ですが、YouTubeの利用規約には「本サービスは13歳未満の子供による利用を意図していません。あなたが13歳未満の場合、YouTubeウェブサイトを利用しないで下さい。」との記述があります。
お恥ずかしいことに私はこの利用規約をちゃんと確認していませんでした。
利用規約を確認しないまま、子どもにYouTubeを視聴させてしまったことは、私の完全な注意不足でした。
大変申し訳ありませんでした。

また、記事の中で「おそらく動画を投稿した本人たちはそこまでの危険性があるとは自覚していないのでしょうが、もう少し想像力を働かせて上記のような問題点に配慮してほしかったなと思います。」と書きましたが、私もこのブログを公開することで動画を投稿したYouTuberの方と、そのファンのみなさんを深く傷つけてしまうことを想像できていませんでした。
公開後の反響を見て、みなさんの悲しい気持ちや怒りたくなる気持ちを痛感しました。
想像力がないのは私の方だったと思います。
大変申し訳ありませんでした。

他にもこの記事には批判を受けてしかるべき部分がたくさんあると思います。
この記事を読んで不愉快に思われたみなさんには深くお詫びいたします。

ただ、この記事を削除してしまうとオリジナルの内容が不明のまま、ネット上に内容のコピーが散らばってしまうため、「ここがオリジナルである」という証拠として残しておきます。
というわけで、本文はそのまま残しておきますが、この記事を読まれる方は上記のような点をふまえてこの続きを読んでください。

2016年10月30日
伊藤淳一

はじめに

この記事は小学生ぐらいのお子さんがいる方向けの記事です。
みなさんのお子さんはYouTubeをよく見てたりしませんか?
特に、いわゆる「YouTuber(ユーチューバー)」の投稿動画を延々と見たりしていませんか?
先日、我が家でYouTubeがきっかけでちょっとした事故が発生したので、お子さんや保護者のみなさんに向けてその内容を報告したいと思います。

我が家で発生した事故

先日、こんな事故が我が家で発生しました。

  • 「ノートを電子レンジに入れて温めたら字が消える」というYouTube動画を見た息子がその真似をした。
  • しかし、「字が消えました!」という動画の結末とは異なり、実際にやってみるとノートが黒焦げになり、煙が上がった。
  • その当時、僕と妻は外出中で、たまたま家に来ていたおばあちゃんが窓を開けたり後始末をしたりしてくれた。
  • 聞くところによるとかなりの煙が発生して、窒息しそうになったらしい。
  • 幸い火事になったりはしなかったが、しばらく家中が煙臭くなった。
  • おばあちゃんが家にいなければかなり危なかったかもしれない。

そしてこれが黒焦げになったノートです。

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最初、おばあちゃんから電話をもらったときは「電子レンジでノートが焦げたりするのか?」と半信半疑でしたが、実際に見てみると予想以上に真っ黒焦げになっていてビックリしました。

息子にどれくらいの時間加熱したのか聞いたところ、「はっきりと覚えていないけど600ワットで3分ぐらい加熱したかもしれない」と答えていました。

YouTube動画の問題点

この一件があった後、「いったいどんな動画を見たんだ?」と思い、僕や妻もその動画を見てみました。
その動画は「フリクションペン(消えるボールペン)を使ってノートに字を書いて、電子レンジで温めると字が消える」という内容でした。
元々フリクションペンは熱で字が消える仕組みになっているので、フリクションペンで書いたノートを電子レンジで温めて消えるというのは当たり前の話です。

しかし動画のタイトルには「電子レンジでノートを温めると字が消える!」というように書いてあり、一見どんなペンで書いても消えると誤解されるようなタイトルでした。
また、フリクションペンは温めたら消えるのは当たり前ですが、タイトルだけ見るとあたかもすごい魔法のように大げさなタイトルになっています。
我が家にはフリクションペンはないため、息子は鉛筆で書いた字も消えるんじゃないかと勘違いして、普段使っているノートに鉛筆で字を書いてレンジに入れてしまったようです。

とはいえ、この動画には「子どもの単なる勘違い」で済まないリスクがあると考えいます。
僕が考える問題点は以下のとおりです。

  • ノートを電子レンジで加熱する危険性に関する説明が一切ない。
  • 子どもの視聴者が多いと思われるにもかかわらず、「必ずお父さんやお母さんと一緒にやってください」というような配慮がない。
  • ワット数や加熱時間に関する具体的な情報が出てこない。(ノートを電子レンジに入れて「どう?そろそろいいかな?」みたいに話しているだけ)
  • 扱いを間違えると今回のような事故が起きる可能性があるにも関わらず、「みんなもやってみてください!」という無責任な呼びかけで動画が終了している。
  • そもそも電子レンジはノートを加熱するものではないので、そういう行為を不特定多数に向けて発信すること自体間違っている。

おそらく動画を投稿した本人たちはそこまでの危険性があるとは自覚していないのでしょうが、もう少し想像力を働かせて上記のような問題点に配慮してほしかったなと思います。

2016.10.28 追記

このように書くと、当然のように「そうだ!YouTuberはみんな規制しろ!」とか「いや、YouTuberは悪くない!真似した子どもが悪い(もしくはネットや電子レンジを使わせた親が悪い)」みたいな極端な意見(極論)が出てきます。

極論はシンプルでわかりやすい(そして言った人間は気持ちがいい)のですが、一方で当事者にとっては現実的な解決策ではなかったり、問題を単純化しすぎて今回見つかった「悪いもの」と一緒に、それまであった「良かったもの」まで押し流したりしてしまいます。

YouTuberの人たちは子どもたちへの影響力を十分考慮してほしい、という思いは確かにありますが、一方で保護者や子どもたちも自分自身で状況を改善するための努力はできるはずです。

「(YouTuber or 保護者 or 子ども)が全面的に悪い」とか「(YouTuber or ネット or 電子レンジ)を禁止・排除すれば全部解決」という極端な意見を叫んで問題を解決した気になるのではなく、保護者と子どもで一緒に「(完璧ではなく、家庭によっても異なる)よいさじ加減・よい落としどころ」を探していくのが大事なことだと僕は考えています。

というわけで、ここからあとは「YouTube動画が全部悪い」ではなく、「保護者や子どもたちで改善していけること」を検討していきます。

子どもたちに話したこと

息子も今回の事故にはかなりショックを受けていて、おそらく同じようなことを繰り返すことはないと思いますが、改めてYouTubeの動画やネットの情報との付き合い方について、以下のようなことを話しました。(息子と同じくYouTube好きの娘にも一緒に話をしました)

「電子レンジで字が消える動画」は不思議でも何でもないこと
  • あの動画はフリクションペンという特殊なペンを使っているから字が消える。
  • 「すごいすごい!」と動画の中の人たちは騒いでいるが、元々熱を加えたら字が消えるペンなので、不思議でも何でもない。
  • 鉛筆やボールペンは加熱しても字が消えないので、電子レンジに入れても意味がない。(それどころか今回のような事故の原因になる)

2016.10.27 追記
「フリクションペンの字が消える仕組みや電子レンジの原理もあわせて教えると良いのでは?」という意見をときどき見かけます。
しかし、このタイミングでそれを説明すると論点が分散して子どもが混乱すると考え、今回はあえて深く立ち入らないことにしました。
科学的な話はまたそのうち、機会を見つけて説明することにします。

子どもたちだけで動画の真似をするのは危険であること
  • 本来の使い方とは異なる方法で電気(家電製品全般)や火、刃物等を使うことは大きな事故やケガの元になる。
  • 重たい物を扱う、高いところから物を落とす、物を投げつける、といった行為も同じく事故やケガの原因になる。
  • 本来の使い方と異なる使い方が原因で事故が起きたりケガをしたりすると、保証や保険が受けられない(もらえるはずのお金がもらえない)可能性がある
  • なので、本来と異なる方法で道具を使わないこと。どうしてもやってみたいときはお父さんかお母さんに必ず相談すること。ダメだと言われたら諦めること。
YouTube動画やネットの情報には良い物と悪い物があること
  • YouTuberの多くは再生回数を増やし、収入を増やすことが目的。
  • YouTuberの中には注目を集めることを優先して、動画の悪影響を深く考えない人たちもいる。
  • YouTubeの動画は個人で自由にアップロードできるので、間違った情報や危険な情報が流れている可能性がある。
  • 大人が見ればある程度「良い情報」と「悪い情報」の区別がつくが、子どもが見るとその区別がつかない。息子は今回はその「悪い情報」にだまされてしまった。
  • YouTubeに限らず、ネットの情報には良い物と悪い物が混在している。
  • 悪い情報やアダルトサイトには自分から近づかない(興味や好奇心でクリックしない)こと。
  • うっかりアクセスししてしまい、「ウイルスに感染しました」とか「今すぐお金を振り込まないと警察に連絡します」といった怪しい画面が出てきたら、自分で解決しようとせず、お父さんやお母さんに助けを求めること。お父さんやお母さんはそんなことで怒ったりはしない。

保護者としての反省点

今回の件は僕や妻も保護者として反省すべき点があると思いました。

  • 子どもたちが見ている動画(特にYouTuberが投稿している動画)は、くだらない物が多いなあと思いつつも、わざわざ厳しく注意したりすることはしなかった。(視聴時間を制限したりはしていたが)
  • 今回は大事に至らなかったが、今回のようなケースでは最悪火事になったり、子どもたちが煙を吸い込んで病院に運ばれたりする危険性があった。
  • 今思えば、今回子どもたちに説明したような話をちゃんとしておくべきだった。

他のお父さんやお母さんたちに伝えたいこと

息子や娘の話を聞いていると、YouTubeの動画(特にYouTuberが投稿している動画)を頻繁に視聴している子どもは周りにもたくさんいるようです。
YouTuberが配信する動画が、全部が全部悪いとは言いませんが、今回のように危険性の高い実験を無責任に「みんなもやってみてね!」と紹介しているような動画もあります。

難しい漢字がたくさん並ぶネット記事とは異なり、親しみやすそうなお兄さん、お姉さんが言葉と映像で面白おかしく語りかけてくるYouTube動画は、小さな子どもたちでも容易に大半の内容を理解できます。
そして、子どもは動画を見て純粋な好奇心から「面白そう」「やってみたい」と思いがちです。
場合によっては子どもたちが独断で行動に移すケースもあります。
しかし、それが大きな事故やケガにつながってしまいかねません。

子どもが頻繁にYouTubeやネットを見ている場合は、子どもとしっかり話し合ったり、何かしらの制限を設けたりするなどして、大きな事故やケガが起こらないように注意する必要があると思います。
今回の記事の内容や黒焦げになったノートの写真は、他山の石としてお子さんの教育にぜひ役立ててください。

まとめ

というわけで今回は我が家で起きた「失敗事例」を紹介しました。
プログラマという仕事柄、ネット環境やデジタルデバイスは極端に遠ざけるのではなく、ときどき様子を見たり、ときどきアドバイスしたりしながら、ひとつの勉強としてある程度自由に触らせていましたが、今回の件は逆に僕たち保護者にとって良い勉強になりました。

小さなお子さんがいるお父さんやお母さんは「うちは大丈夫」と思い込まずに、大事なお子さんを事故や事件から守ってあげてください。

あわせて読みたい

ネットでの「失敗事例」というと、その昔うかつにもマルウェアをダウンロードしてインストールしかけたことがありました。
冷静な状態であれば引っかかることはないのですが、何かに慌てていたりして平常心を保っていないときは危険です。
こちらもやはり「他山の石」として参考にしてみてください。