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【製品レビュー】ちょっと高級なBluetoothスピーカー・Dynaudio Music 1を買いました

前から欲しい欲しいと思っていたBluetoothスピーカー、Dynaudio(ディナウディオ) Music 1を買いました。

手前が今回買ったDynaudio Music 1。奥は以前使っていたBose SoundLink Mini II。

本当はもう少し大きなMusic 5が欲しかったんですが、設置スペースと予算の関係で今回は一番小さいMusic 1を買いました。


画像: https://music-dynaudio.jp/music_family/

このエントリではこのMusic 1について簡単な製品レビューをしてみます。

以前はBoseのSoundLink Mini IIをBluetoothスピーカーとして使っていました。

[asin:B0821Z11BV:detail]

このスピーカーもコンパクトな割にメリハリの効いた音が出て十分高性能だったんですが、やっぱり値段もサイズも一段上のMusic 1の方が余裕のあるサウンドを聴かせてくれます。
どちらも低音はしっかり出るのですが、Music 1の方がさらに低く、深みと広がりのある低音が出ます。

サウンドの味付けもSoundLink Mini IIよりナチュラルな感じです。

立体的なサウンドで、音に奥行きを感じる(いい音源であれば)

Music 1で音楽を聴くと音に奥行きを感じます。
言葉で表現するのは難しいですが、手前で鳴っている音と奥で鳴っている音の違いを感じ取れるのです。(つまり三次元的)
SoundLink Mini IIではすべての音がスピーカーの面から等しくなっているように感じました。(つまり二次元的)

ただし、あらゆる音源が三次元的に聞こえるかというと、そうではありません。
奥行きのあるサウンドを得るためにはその音源がいい音で録音されていることが前提になります。

総じてMusic 1はSoundLink Mini IIよりも音のクオリティが上です。
SoundLink Mini IIでは実力を発揮できなかったサウンドが、Music 1なら制約なしに前に飛び出してくる、といった感じです。

SoundLink Mini IIに大きな不満を感じていなかった妻も、「Music 1の方がいい音がする!」とサウンドの違いを感じているみたいです。

ただし、これまた「その音源がいい音で録音されていれば」という条件付きになります。
ものによってはSoundLink Mini IIで聴いたときとそこまで大差ない場合もあります。

中にはMusic 1で聴いても音の分離が悪かったり、平面的だったりして、ぐちゃっとした(またはごちゃっとした)サウンドの音源もあるので、そういう場合は「元からそういうクオリティだったんだろうな〜」と考えるようにしています。

参考情報:Music 5にするとさらに音がよくなる

Music 1も非常にいい音がするのですが、上級グレードのMusic 5にするとさらにいい音がします。

以前、Music 1、3、5の聞き比べをしたことがあるのですが、Music 5はMusic 1よりもスッキリ、クッキリして、なおかつ広がりのあるサウンドでした。
だから本当はMusic 5が欲しいんですよね〜。

なお、Music 1と3の聞き比べは若干中途半端というか、1と5ほどの違いを感じられなかったので、個人的にはMusic 1の次に選ぶべきはMusic 5なんじゃないかと思っています。(ただし、Music 1よりもずっと高くて、ずっと大きいです・・・)

追記:結局Music 5も買いました!
仕事部屋ではなくリビングで音楽を聴きたいときに使うBluetoothスピーカーとしてMusic 5も買いました。
やっぱりMusic 1よりも迫力のある音が出ます!


Music 1の欠点

これまで褒めてばっかりのMusic 1ですが、欠点がまったくないわけではありません。

まず、Music 1はモノラル出力です。(SoundLink Mini IIもモノラルでしたが)
ステレオ出力を得るためにはMusic 3やMusic 5を購入する必要があります。
まあ、これは僕が予算や設置スペースの問題でやむを得ずMusic 1を選んだので欠点と呼ぶのも筋違いかもしれませんが、ちょっと残念だな〜と思ってしまいます。

次に、価格。
新品で買うとこれぐらいのお値段がします。

Music 3やMusic 5になるともっと高くなります。

Dynaudioという会社自体がハイエンドスピーカーブランドですし、決して価格に見合っていない品質だとは言いませんが、もう少し気軽に手を出しやすい価格設定だったらありがたいのにな〜と思う次第です。

最後に、専用のモバイルアプリがなぜか使えません。
Musicシリーズの設定を切り替えるためのiOSアプリがあるのですが、何度試してもアプリからスピーカーに接続できず、エラーの原因もよくわからないので接続するのを諦めました。
別に今の設定のままでも特に不満はないのでアプリが使えなくても構わないのですが、せっかくインストールしたアプリが全然使えないというのはUX的にイマイチです。

2020.4.29追記
モバイルアプリはどうやら5GHz帯のWi-fiだと接続できないみたいです。2.4GHz帯に切り替えると接続できました。
で、アプリを使うと細かい設定が変えられるようになるんですが、元の音質に不満がないので、変更してもあまり違いが感じられませんでした😅

参考情報:Music 1で聴くとクオリティの違いが感じられる音源

ここまで、「Music 1はいい音がするよ!(ただし、いい音源であれば)」という話を書いてきました。
参考までに「Music 1で聴いたら全然違うわー」と個人的に感じた音源をいくつか紹介しておきます。

最近の洋楽は音質が良いものが多くて、Music 1向きです。
ここでは例として、エド・シーラン、ジャスティン・ビーバー、ドナルド・フェイゲンの3アーティストを挙げておきます。

X

X

Amazon
Changes

Changes

Amazon
Morph the Cat

Morph the Cat

Amazon

YouTubeで公開されているライブ動画などでも違いを感じられるものがよくあります。
たとえばラリー・カールトンのこちらのライブ動画なんかは、Music 1で聴くとSoundLink Mini IIで聴くよりも数段解像度の高いサウンドを聴くことができます。


Larry Carlton Trio - Estival Jazz Lugano 2011

総じて、J-POPよりも洋楽を中心に聴く人の方がMusic 1のサウンドクオリティの高さを感じやすいんじゃないかと思います。
(個人的にはJ-POPもよく聴くんですけどね)

まとめ

というわけで、このエントリでは最近購入したDynaudio Music 1の感想をあれこれ書いてみました。
ちょっとマニアックなBluetoothスピーカーなので、なかなか店頭で目にする機会はないかもしれませんが、「もっといい音で音楽を聴きたい!」と考えている人はぜひチェックしてみてください!

music-dynaudio.jp

【お悔やみ】ベンチマークにしていた都元ダイスケさんの訃報を聞いて

はじめに

昨日Twitterを眺めていたら以下のツイートが目に飛び込んで来ました。

都元ダイスケさんとは特別深い付き合いがあったわけではありませんが、ネット上では僕がよく知っているエンジニアさんの一人だったので大変びっくりしました。
心よりお悔やみ申し上げます。

ただ、都元ダイスケさんは「ネット上でよく知ってるエンジニアさん」であっただけでなく、かつて僕がベンチマークとしていたエンジニアさんの一人でした。

衝撃を受けた都元さんのブログエントリ

僕は前職や前々職でJavaやC#を使っていたので、当時はそういった界隈のエンジニアさんのブログをよく読んでいました。
その中の有名エンジニアの一人が都元ダイスケさんでした。

その都元ダイスケさんが書いていたブログエントリで、大きな衝撃を受けたのがこちらのエントリです。

【転職活動】ソフトウェア開発者のバリューパックを発売、限定1セットのみ! - 都元ダイスケ IT-PRESS

さて突然なんですが、私と上司(id:j5ik2o)は7月末を以て現職を退職することと相成りました。
(中略)
と、いうわけで、私と上司(id:j5ik2o)がセットで求職中、大売り出し中なのでありますよ。二人ともある程度Javaが書けますw

【転職活動】ソフトウェア開発者のバリューパックを発売、限定1セットのみ! - 都元ダイスケ IT-PRESS

ご覧のとおり、「転職活動を始めたので、興味がある方は声を掛けてください」というブログエントリです。
このエントリが書かれたのは2011年で、まだ「Twitter転職」なんていう言葉もなかった時代です。
今でこそ「私、現在求職中です。ご連絡お待ちしています」というツイートやブログエントリは珍しくなくなりましたが、この当時はほぼゼロだったように思います。

高い技術力があれば「 企業 < 求職者」になれることを教えてもらった

それまで僕は転職や就職といえば「求職者が企業にお願いして雇ってもらう」という「求職者 < 企業」の関係にあるものだと思い込んでいました。
しかし、都元ダイスケさんと、かとじゅんさん(id:j5ik2o)は自らの技術力や知名度を武器にして、「ほらほら、僕たちはこれから転職しますよ!企業のみなさんどうですか?」と大々的にPRしたのです。
僕はそのとき、高い技術力があれば「求職者 < 企業」ではなく「 企業 < 求職者」になれるのか、と強い衝撃を受けました。

あまりにも衝撃を受けすぎて僕は思わず、そばにいた妻を呼んで「なあなあ、ほら見て。この人たち、めっちゃ凄いからブログで『転職します』って言ったら、企業から声を掛けてもらえるんやで。俺もこうならんとあかんわ・・・(ため息)」と唐突に話しかけたのを覚えています(苦笑)。

僕が少し有名になれたのも、きっと都元さんのおかげ

でも、ほんとに都元ダイスケさんは僕の中のベンチマークとしていたエンジニアさんの一人でした。
あのブログを読んで以来、「僕もエンジニアをやるんだったら、都元さんみたいに『転職します』って言ったら、企業の方から声を掛けてもらえるぐらいのエンジニアになるぞー!」と思いながら頑張ってきました。

その甲斐あってか、僕も現在はRuby界隈では「多少は名の知れた人」になれたような気がします。(もちろん、上には上がたくさんいますけど!)
でもそれはきっと、「都元さんみたいなレベルのエンジニアになりたいから」と目標を立てたことが、理由のひとつになっているはずです。

お互い転職したあとの話

ところで、僕はその後ソニックガーデンに転職してRubyプログラマになりました。
都元さんはクラスメソッドさんに入社してAWSのエンジニアさん(で、いいのかな?)になりました。

技術分野が異なるので、都元さんのブログを拝見する機会はちょっと少なくなりましたが、それでもたまに都元さんが書かれたブログを見かける機会はありました。
特に、認証と認可について書かれたこちらのエントリには大変お世話になりました。

dev.classmethod.jp

恥ずかしながら僕はそれまで認証と認可がごっちゃになっていたので、大変勉強になったのと同時に「いやあ、さすが都元さんだな〜」と思ったのを覚えています。

リアルでは一度だけお会いしました

都元さんとはリアルで一度だけお会いしたことがあります。
お会いしたのはDevLOVE 2012というイベントです。

このイベントでは僕も都元さんもスピーカーだったので「じゃあ、この機会に」と、僕は都元さんの発表を聞きに行きました。
発表が終わった後、ひと言ふた言、都元さんにあいさつさせてもらった気がします。
しかし、リアルでお会いするのはあれが最初で最後になるとは夢にも思いませんでした。

Twitter上で他愛のないやりとりを交わしたりもしました

あと、僕と同じく都元さんも音楽好き・楽器好きみたいで、Twitter上で楽器について他愛のないやりとりを交わしたこともあります。
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ITエンジニア同士って、リアルでは滅多に会わないけど、ネット上では何かしら付き合いがあるケースが多いですよね。
だから、決して身近な知り合いではないのに、こういう訃報を聞くと「えっ、あの人が・・・」と驚いてしまいます。
リアルでお会いしていなくても、とても寂しい気持ちになります。

まとめ

かんたんにお悔やみの言葉と思い出話をいくつかを書くだけで終わるつもりだったのに、思った以上に長いエントリになってしまいました。
リアルで深い付き合いがなくてもこれだけの話が出てくるので、身近なお付き合いがあった方だと本当に書き切れないほどの思い出話が出てくると思います。

今回は突然の訃報を聞き、本当に残念でなりません。
都元さん、今までどうもありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

あわせて読みたい

都元さんが2009年に書かれた古いエントリですが、本質的なことは今も変わっていない気がします。
エンジニアとして「自分の将来のビジョン」を持っている方はぜひ読んでみてください。

daisuke-m.hatenablog.com

HERCULES(ハーキュレス)のギタースタンドにラッカー塗装対策用のカバーを付けてみた

はじめに:ラッカー塗装されたギターをHERCULESのスタンドに掛けたい!

我が家にはHERCULES(ハーキュレス)のギタースタンドがあります。

HERCULES GS414B PLUS ギタースタンド

HERCULES GS414B PLUS ギタースタンド

  • メディア: エレクトロニクス

このスタンド、非常に安定していて使い勝手も良いので、とても気に入っているのですが、残念ながらラッカー塗装されたギターには対応していません。

ただし、ラッカー塗装をしている楽器には対応していないので、使用する場合にはギターを保護するように気を付けましょう。

Amazonの商品説明より

その昔、ラッカー塗装されていたレスポールを安物のギタースタンドに立てかけていたら、ほんの20〜30分でバインディングがうっすら変色してしまったことがあります。
こんな経験があるので、それ以来ラッカー塗装されたギターには必ずギタースタンド用のカバー(ブラジャーやブラと呼んだりもする)を付けるようにしています。

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KC ギタースタンド用 カバー GS-103BSL

KC ギタースタンド用 カバー GS-103BSL

  • メディア: エレクトロニクス

しかし、市販のギタースタンド用カバーはこういう安価なギタースタンド向けにデザインされています。

HERCULESのギタースタンドは形状が少し独特なので、そのまま取り付けることはできません。
というわけで、このエントリではHERCULESのギタースタンドに、市販のギタースタンドカバーを付ける方法を紹介します。

用意するもの

用意するものは以下のとおりです。

  • スタンダードなギタースタンド用カバー(ネック用とボディ用がセットになったもの)
  • ハサミやカッターナイフ
  • 20cmぐらいの結束バンド4本(100均で購入)

KC ギタースタンド用 カバー GS-103BSL

KC ギタースタンド用 カバー GS-103BSL

  • メディア: エレクトロニクス

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手順1:ヘッド部分にカバーを付ける

ヘッド部分にカバーを取り付けるためには、カバーの先端にカッターナイフ等で切り込みを入れます。

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そうするとHERCULESのギタースタンドの先端部分を貫通させることができるので、ヘッド部分にカバーを取り付けることができます。
下は取り付けが完了したあとの写真です。

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HERCULESのパイプは少し太いので、市販のギタースタンドカバーはキツキツになりますが、なんとか入ると思います。

手順2:ボディ部分にカバーを取り付ける

ボディ部分は安物のギタースタンドと形状が全く違うので、少し強引なアプローチになります。
ボディ用のギタースタンドカバーは筒型になっていると思いますが、ここにハサミを入れてギタースタンドカバーを開きます。
これでカバーが筒型ではなく平面になります。

そして、それをHERCULESのウレタン部分に巻き付けます。
しかし、巻きつけるといってもHERCULESのウレタン部分は太いので、市販のギタースタンドカバーは長さが足りません。
そこで結束バンドを使います。カバーの上下をぎゅっと結束バンドで留めてしまうのです。
(下記写真の矢印部分参照)

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裏側から見るとこのようになります。

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最後に、ギタースタンドカバーに付いてるマジックテープ部分(下記写真参照)はピロピロして見た目が悪いので、ハサミで切り取ってしまいましょう。

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ちなみに、最初は結束バンドではなく輪ゴムでもいいかなと思ったのですが、輪ゴムだと耐久性の問題でそのうちプチンと切れてしまいそうだったので、結束バンドを使うことにしました。

完成!!

これでHERCULESのギタースタンドにカバーを取り付けることができました!!🙌

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これならラッカー塗装されたギターを掛けても安心ですね。(過信は禁物ですが)

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ヘッド部分はこんな感じです。

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ボディもちゃんとカバーの部分に当たっています。

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取り付け作業は30分程度で完了します。
結構簡単なので、HERCULESのギタースタンドにカバーを付けたいと思ってる人は参考にしてみてください!