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勉強会と会場のキーボード音

以前どこかで読んだ話でずっと印象に残っている話があります。


その内容は「最近の親は運動会や音楽会でみんなビデオ撮影ばかりをしている。ビデオや写真に子どもの姿を残すこともいいが、それよりも自分の目で子どもたちの姿を見て、自分の記憶の中にしっかりその姿を焼き付けることも大事だ」という話でした。


勉強会やIT系のイベントに行くとこの話をよく思い出します。
なぜなら、一人が発表して他の参加者がその話を聞くタイプの勉強会だと、多くの人が速記係のごとく一心不乱にキーボードを叩いて発表者の言葉を打ち込んでいるからです。


Keyboard


もちろん勉強会の活用の仕方は個人の自由です。
ただ、最初に挙げたビデオ撮影の話と同じく、自分の目で発表者の表情を見たり、言葉のニュアンスをしっかり聞き取ったりして、自分の記憶に発表内容をしっかり焼き付けるという選択肢もあるはずです。


どうしても一字一句をきちんと残しておきたいのであれば、ボイスメモでその発表を録音すればいいと思います。
そうすれば家に帰ってから何度でも聞き直せます。


また、発表者の気持ちをちょっと想像してみてください。
壇上から会場を見回したときに、モニタを見つめながらキーボードを叩き続ける参加者の姿ばかりが見えるのと、多くの人が自分の話にうなずいてくれたり、参加者の表情がちゃんと見えたりするのとでは、どちらが発表に力が入るでしょうか?


時々簡単なメモを残すぐらいならいいと思います。
特に印象に残った言葉を2〜3ツイートするのもいいでしょう。


しかし、発表者の姿を見ている時間よりもモニタを見ている時間の方が長いような人は、次の勉強会で発表者の姿を見る時間をちょっと増やしてみることをオススメします。
そうすれば発表者の表情や言葉のニュアンスから、今までよりも多くのことを学べるんじゃないかと思います。