はじめに
我が家には小2と小5の二人の子どもがいます。
今は夏休みで当然夏休みの宿題が出ています。
で、夏休みの宿題と言えばアレですよ、アレ。読書感想文!
うちの子どもたちもしっかり読書感想文の宿題が出されていました。
僕も小さい頃やりましたが、未だに続いているんですね~。
そして子どもたちは読書感想文が苦手です。
毎年四苦八苦しながら書いています。
(まあ、得意な子の方が少ないと思いますが)
しかし、僕は今年でもう39歳!ブログもたくさん書いてる!
一部の界隈では評価も高い!(のか?)
大の大人が本気を出せば、読書感想文なんて超楽勝で書けるはず!!
というわけで、試しに僕も子どもたちと同じ条件で読書感想文を書いてみました。
先日家族でひらかたパークに出かけました。(本文とは無関係)
今回の課題図書
子どもたちが図書館で借りてきた本は以下の2冊です。
世の中への扉 ピアノはともだち 奇跡のピアニスト 辻井伸行の秘密
- 作者: こうやまのりお
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 10回
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- 作者: くすのきしげのり,たるいしまこ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: ハードカバー
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上の本は盲目のピアニスト、辻井伸行さんの本で、辻井さんが生まれてからヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝するまでの半生が描かれています。
これは小5の息子が借りてきました。
下は恥ずかしくてどうしてもメガネをかけたくない小学生の女の子が、先生や両親の協力を得て抵抗なくメガネをかけられるようになった、というエピソードを描いた絵本です。
これは小2の娘が借りてきました。
読書感想文の執筆ルール
僕は以下の条件で読書感想文を書くことにしました。
- 分量は学校から出された宿題と同じにする
- 小5の読書感想文は原稿用紙2.5枚以上3枚以下(1000字~1200字)
- 小2の読書感想文は原稿用紙1.5枚以上2枚以下(600字~800字)
- 読書感想文で使う漢字はそれぞれ小5と小2までに習った漢字とする
- 僕の書いた読書感想文を子どもたちに丸写しさせない(当然)
- 自分は架空の39歳の小学5年生、小学2年生という設定にする(えっ)
まあ、最後の設定は余計かもしれませんが、こんな条件で大の大人が読書感想文を書いてみました。
それがこちらです!
感想文「ピアノはともだち」を読んで
ぼくは辻井伸行さんのことは名前は知っていましたが、これまで演そうはちゃんと聞いたことがありませんでした。この本を読んで辻井さんの演そうに興味を持ったので、YouTubeで辻井さんの動画を見てみました。本の中では「しょう害は関係ない」「辻井さんは心でひいている」といった、技術面以外のことを強調していましたが、動画を見てぼくはむしろ辻井さんのテクニックの方にびっくりしました。
まず、辻井さんは遠くはなれたけんばんを何度も行き来しながら演そうしていました。目が見えないのに、何で遠くはなれたけんばんの位置がわかるのでしょうか。ぼくもピアノを習っていましたが、目かくしで同じ事をやれと言われたら絶対にできません。それに、こんなに長くてむずかしい曲を楽ふなしで、音を聞くだけで演そうできてしまうというのも信じられません。
本を読んでいるときは「すごいなあ。人間ってやれば何でもできるんだ。」というようにしか感じませんでしたが、動画を見ると「本当にこんなことが人間にできるんだろうか。実は目が見えているんじゃないか。むしろそう言われた方がなっとくできる。」と思いました。本のサブタイトルには「きせきのピアニスト」と書いてありますが、辻井さんは本当にきせきのピアニストだと思います。
本の中には辻井さんが生まれてから、20才のときにヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでゆう勝するまでの物語がえがかれています。その中で印象的だったのは辻井さんのお母さんをはじめ、学校の先生やピアノの先生など、たくさんの人たちの出会いと協力があったことです。もちろん、辻井さん自身の才能や努力もすごいと思いますが、周りの人たちの出会いと協力がなければ、ここまですごいピアニストになることはなかったと思います。
人間は自分一人の力では生きていけません。それはしょう害がある人も、ない人も同じです。ぼくは辻井さんのようなすごい人にはなれないかもしれませんが、これからはぼくももっと人との出会いを大切にしていこうと思いました。また、自分の周りにいる人たちに対してもいろんな協力をしてあげることで、自分がその人の人生に何かよいえいきょうをあたえられたらいいなと思います。
(920字)
感想文「メガネをかけたら」を読んで
ぼくはメガネをかけていないので、メガネをかける子の気もちはちょっとよくわかりません。でも、目がわるくてメガネをかける子は、まわりにメガネをかけている子がいないとすごくはずかしいのかもしれません。
さいしょ、まわりの大人は「めがねをかけるとおりこうそうに見えるよ」とか「かわいく見えるよ」と言って、女の子にメガネをつけさせようとします。でも本当にかしこくなったり、かわいくなったりするわけではないので、そんなことばでははずかしい気もちをかえることはできませんでした。
はずかしい気もちがかわったのは、まわりの大人もメガネをつけてくれるようになったのと、大人の人から「メガネをつけるとものがよく見えるようになる」と教えてもらったからです。メガネをかけているのは自分だけではないということと、メガネをかける本当のりゆうがわかったから、女の子はメガネをかけるのがいやじゃなくなったんだと思います。
そして、そんなふうにまわりの大人をかえてくれたのは、たんにんの先生です。きっとたんにんの先生が女の子のお母さんやほかの先生にきょうりょくしてくれるようにおねがいしたんだと思います。この先生はとてもやさしいなと思いました。ぼくもこの先生のようにほかの人の気もちを考えてやさしくできるようになりたいです。
(546字)
約30年ぶりに読書感想文を書いた感想
えーと、すいません。予想以上に難しかったです!!
書く前は「こんなの楽勝でしょ?」って思っていましたが、全然楽勝じゃなかったです。。
規定の字数に達しなかった
ご覧のとおり「ピアノはともだち」の方は規定の1000字に到達しませんでした(泣)。
長文ブログを書くのは得意なのに、読書感想文になると規定の字数に達しないというのは自分でも意外でした。
まあ、とってつけたような適当な文章を最後に加えれば1000字以上にすることもできますが、不自然になるし、見苦しいのでやめました。。。
ボリュームが多い
小2の絵本はともかく、小5の「ピアノはともだち」は思った以上に本のボリュームが多かったです。
「めちゃめちゃ速読モード」で読んでも1時間かかりました。
子どもがじっくり読むと何日もかかると思います。
また、いろんなエピソードが出てくるので、読みながらメモしていかないと内容を忘れそうになります。
僕はこんな感じでEvernoteにメモを取りながら読んでいきました。
分量のコントロールが難しい
また、1000字以上1200字以下という分量に収めるのも結構難しいです。(そして見事に失敗しましたが)
まず文章を書き始める前にだいたいのアウトラインをまとめておかないと、極端に短くなってしまったり、本のあらすじだけをつらつらと書いていたらそれで字数オーバー、みたいなことが起きると思います。
僕はパソコンを使うので分量の調整はまだラクにできますが、紙と鉛筆だと気軽に書き直せません。
なので、いったん別の原稿用紙に下書きをし、字数を調整してから本番の原稿用紙に書いていく必要があるなと思いました。
内容も子どもレベル・・・
内容に関しては、「本のあらすじばかり書かずに、自分の思ったこと、感じたことを中心に書いていこう」と心がけました。
読書感想文を読む人(つまり学校の先生)は本の内容をだいたいわかっている、という前提です。
とはいえ、改めて自分の書いた読書感想文を読んでみると、とても大の大人が書いた文章には見えないですね。。。
普通に小学生レベルの読書感想文のような気がしてきました(汗)。
最後の「僕も~できるようになりたいです」「僕も~をがんばろうと思います」的な締めくくりはいかにも義務教育チックでなるべく避けたかったのですが、いい締めくくりが思い浮かばず、結局「由緒正しい日本の小学生」みたいな終わり方になってしまいました。
そんなこんなで、30年ぶりの読書感想文は「ごめん、お父さんが悪かった。やっぱ、読書感想文って難しいわ!!」という結果となりました(チーン)。
まとめ
子どもたちが小さいうちは「はっはっはー、そんなこともわからないのか?よーし、お父さんが教えてやろう」と大きな顔ができますが、だんだんと学校の勉強も難しくなってきて、「ん?ちょっと待ってな。えーと・・・」と考え込むことが増えてきます。
実際、小5の息子の算数の問題なんかはすでに結構ややこしいです。
中学校ぐらいまでの勉強なら教えられるかな-?でも高校の数学とかはたぶん無理だろうな・・・。
英語は得意な方なので、せめて英語だけは高校になっても教えてあげられるようにしたいな-、なんて思ったりします。
とりあえず、夏休みの読書感想文はナメたらあかん、大人だって苦労する、ということがよくわかりました。
「ほらほら、早く書けよ!!」と偉そうに子どもを突っつくのではなく、僕もその大変さを理解して優しく接してあげたいです。
・・・と、「由緒正しい日本の小学生」みたいな終わり方でこのエントリを締めくくります、まる。
世の中への扉 ピアノはともだち 奇跡のピアニスト 辻井伸行の秘密
- 作者: こうやまのりお
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 10回
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- 作者: くすのきしげのり,たるいしまこ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/09/01
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P.S.
子どもたちは無事に自分たちで読書感想文を書き終えたのでご心配なく。