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説明書には載っていない、刈払機(草刈機)のエンジンをさくっと始動させるコツ

はじめに

今回は刈払機(草刈機)のエンジンを始動させるコツについて説明するエントリです。

僕は丸山製作所のBIGM BC263SNという刈払機を使っています。

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他の刈払機もだいたい同じだと思いますが、この刈払機のエンジンをかけるときはリコイルスターター(始動用のひも)を引っ張ります。

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が、困ったことに、このエンジンがなかなか掛からない!

これまで僕はエンジンを掛けるコツがなかなか分からず、ひどいときは真夏の炎天下で汗だくになりながら100回以上スターターを引っ張ってエンジンを掛けることも何度かありました(←本当に回数を数えた)。
こうなると草刈りを始める前に体力をひどく消耗してしまいます😣

ですが、最近ようやくコツを覚えて、5〜6回でエンジンを始動できるようになりました。
というわけで、そのコツを以下で説明します。

実はNG!チョークを全部閉じると、かえってエンジンがかからない

刈払機の説明書を読むと、「エンジンが冷えているときはチョークレバーを(閉)にしてください」と書いてあります。

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実際、チョークレバーが「開」のままだとエンジンがかからないので、僕はいつもチョークレバーを「閉」にしてエンジンを掛けようとしていました。

が、実はこれがそもそもの間違いでした!!

チョークを全部閉じてしまうと、燃料が濃くなりすぎてしまい、それはそれでエンジンが掛かりにくくなる原因になります。
そればかりでなく、スパークプラグの先端が燃料で濡れてしまう「燃料かぶり」を誘発し、ますますエンジンがかかりにくくなってしまうのです。
これは完全な罠ですね!

参考:一番多いエンジントラブル!【燃料かぶり】対処法 |農業機械の通販ならアグリズ!日本最大級のラインナップ!

正しい使い方は「チョークレバーをちょっとずつ閉じる」

というわけで、チョークレバーの正しい使い方はこうです。

  1. まず「開」のままでエンジンを掛けてみる
  2. おそらく一発ではエンジンが掛からないので、チョークレバーをちょっとだけ閉じる(いきなり全部閉じない!)
  3. その状態でエンジンを掛けてみる
  4. 2回ほどスターターを引っ張ってもエンジンが掛からなければ、さらにちょっとだけチョークレバーを閉じる
  5. その状態でエンジンを掛けてみる
  6. 手順4と5を数回繰り返すと、「ボボッ」と一瞬爆発音が聞こえてエンジンが止まる
  7. 爆発音が聞こえたら、チョークレバーを「開」に戻してエンジンを掛ける
  8. エンジンが動き始める → おしまい!

この手順でエンジンを掛けると、おそらく5〜6回で始動に成功するはずです。
気温が高いときはチョークを閉じる量は4分の1ぐらいで済むと思います。

僕は10年近く刈払機を使っていますが、最近になってようやくこの方法を覚えました。

マメ知識:気温によってチョークレバーを閉める量は変わる

こんなふうにすると結構さくっとエンジンが掛かるんですが、この手順、説明書には載ってないんですよね〜。

僕が使っているBC263SNの説明書に載ってる手順はこれだけです↓

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あまりにもエンジンが掛からないので、刈払機をホームセンターに持ち込んだら、ホームセンターのおじちゃんがこの方法を教えてくれました。

チョークレバーを閉じる量は気温によって変わってくるらしく、全部閉じる必要があるのは真冬ぐらいだそうです。
真夏であれば全部閉じなくても十分エンジンは掛かる(むしろ全部閉じると状況が悪化する)とのこと。

これ、めっちゃ重要な話だから、ちゃんと説明書に書いておいてほしいですね!!
(そして、ホームセンターのおじちゃん、教えてくれてありがとう!)

その他、エンジンを掛けやすくするためのポイントあれこれ

上の手順を試してみてもダメなときは、以下のポイントを確認してみてください。

新鮮な燃料を使っているか?

古い燃料を使うとエンジンを傷めたり、エンジンが掛かりにくくなる原因になります。
できるだけ新しい燃料を使いましょう。

始動前にプライマポンプを押したか?

刈払機に燃料を入れたら、プライマポンプ(プライマリーポンプ)を使って燃料をキャブレターに送り込む必要があります。

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エレメントが汚れていないか?

エアクリーナのエレメントが燃料でベタベタになっていたりしたら、新しいものに取り替えましょう。

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タンクに燃料を残したまま保管していないか?

タンクに燃料が残ったままで保管するとキャブレターが詰まってエンジンが掛かりにくくなる原因になります。
僕はタンクに入れる燃料の量に注意しながら、毎回ガス欠になるまで刈払機を使うようにしています。

それでもダメならメンテナンスに出す

上記のようなポイントに注意してもエンジンが掛かりにくい、という場合は、購入した店舗に刈払機を持ち込んでメンテナンスしてもらった方がいいかもしれません。
僕が以前メンテナンスに出したときは、エンジン内部のクリーニングで7000円ぐらい(かかった日数は1週間程度)でした。

まとめ

というわけで、このエントリでは説明書には載っていない、刈払機(草刈機)のエンジンをさくっと始動させるコツを紹介してみました。

冒頭にも書いたとおり、刈払機のエンジンがなかなか掛からないと草を刈る前から体力をすごく消耗しますし、精神的なストレスも大きくなります。
僕と同じように刈払機のエンジンがなかなか掛からずに困っている人は、今回紹介した手順をぜひ試してみてください!