はじめに:チェリー本の3回目の増刷(第4刷)が決まりました🎉
僕が執筆したRuby入門書、「プロを目指す人のためのRuby入門」(通称・チェリー本)の増刷が決まりました!
なお、今回の増刷は3回目で、刷数(すりすう)でいうと第4刷(すり)となります。
ちなみに増刷というのは、出版社が在庫を補充するために、まとまった部数を追加で印刷することを言います(書籍の内容は同じです)。
言い換えると、「増刷される=在庫がなくなるぐらい順調に売れている」ということなので、著者や出版社にとってはとても嬉しい知らせになります。
まあ、それ以外の人たちにとってはあまり関係ない話ではあるのですが・・・😅
何はともあれ、チェリー本を購入してくださったみなさん、どうもありがとうございます!
みなさんのおかげで3回も増刷することができました。
いやあ、こんなにたくさんの人に読んでもらえるなんて、本を発売する前は夢にも思っていませんでした。
引き続き「プロを目指す人のためのRuby入門」をよろしくお願いします🙏
プロを目指す人のためのRuby入門 言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで (Software Design plusシリーズ)
- 作者: 伊藤淳一
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 大型本
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・・・というお知らせをしたあとで、本編に進みます。
プログラミング初心者さんがチェリー本に進むタイミングはいつ?
先日、Twitterでこんな質問をいただきました。
はじめまして!
— taku@デバックスキピュア! (@tensyokushimasu) May 14, 2019
プログラミング初学者でチェリー本購入したのですが、事前にどんな知識や学習が必要でしょうか?
チェリー本のまえがきにも書いたんですが、本書は「まったくのプログラミング初心者さん」は対象にしていません。
「プログラミングの基礎の基礎」は説明していないので、他の言語である程度経験があったり、Rubyをさわり始めて半年以上経ったぐらいの人を対象としています。
が、「まったくのプログラミング初心者さん」がチェリー本に進んでも挫折しないタイミングというのは、僕もはっきりとはわかりません。
なぜなら、著者である僕自身はその経験はできないからです。
というわけで、Twitterで実際の経験者さんに「どういうタイミングでチェリー本を読むのがオススメですか?」と尋ねてみることにしました。
よく見かけるのはProgateやRailsチュートリアルを一通りやってからチェリー本に進むケースですが、実際はどうなんですかね〜?同じようにプログラミング初心者でチェリー本に進んだ方、教えてくださ〜い! https://t.co/YUWvXnSraQ
— Junichi Ito (伊藤淳一) (@jnchito) May 14, 2019
その結果、たくさんのリプライをいただいたので、みなさんの回答をこのエントリにまとめておきたいと思います。
同じように「完全プログラミング初心者なんだけど、チェリー本はいつ読んだらいいの?」と思ってる方は、以下の体験談を参考にしてみてください😉
Progateやドットインストールをやってから
Progateやドットインストールなど、オンラインの学習教材をやってからチェリー本に進んだ、っていう人が人数的には一番多かったです。
Progateでサラッとやってから始めるのがお勧め、チュートリアルはその後でもいいかも。
— Nori@webエンジニア (@NjSyOoE0PqU6Bgf) May 15, 2019
最初に書店で手に取ったときは、その分厚さに圧倒されたけど...
本当に丁寧に記述されていて、出会えてよかった良本です。
この場を借りて、感謝をお伝えしたいです。 https://t.co/CPoyc4zxu5
RubyとRailsをprogateとドットインストールで学習したあとに、チェリー本を使ってますた https://t.co/Ego2QXof7f
— まこと@Railsチュートリアル学習中(第8章まで完) (@mk040225) May 15, 2019
ある程度経験がある上でチェリー本もRailsチュートリアルもやりましたが、初学者が最初からRailsチュートリアルはほぼ詰みだと思います。
— なっかー (@konsent_nakka) May 15, 2019
Progateで多少触った後チェリー本がいいと思います。
Railsはその後にやるのをお勧めします。 https://t.co/bKvpORx0e9
こちらの方は「今思えばProgateのあとで、Railsチュートリアルの副読本として読めば良かった」という感想のようです↓
Progateから入って、Railsチュートリアル2周目や自作アプリを作るタイミングで副読本としてチェリー本を読みました!振り返ると、チュートリアル1周目が腹に落ちていなかった気がするので、最初から副読本として読むと良かったかな?と思います。たしか、Everyday Railsも同時期に読みました。 https://t.co/gad1AqIP76
— capytan (@capytan_el34) May 15, 2019
先日のTokyoGirls.rbでも講演してくださった、かなきゃんさんからは「Railsチュートリアルの途中で挫折してしまったので、Progateのあとぐらいがオススメ」というコメントをいただいています↓
既にプログラミングやRubyを学んでいくぞおおお!って熱意に溢れてるなら、いきなりチェリー本でも全然いいと思う🍒✨
— かなきゃん☺️ (@_kanacan_) May 14, 2019
でもそうじゃない人はProgateでサクッとRubyレッスンやってみると、こんな簡単にこんなものが作れちゃうのか!っていう感動を味わえるので、それを燃料として本をやるのがおすすめ🔥
Railsチュートリアルをやってから
いったんRailsチュートリアルをやってからチェリー本に進んだ、っていう方もやはり多いですね。
自分で書いたWebアプリが動いた!という感動を先に味わった方が勉強のモチベーションを保ちやすい、ということのようです。
tutorialやってからチェリー本でした!もしチェリー本からやってたらこれがどう役に立つのかまで想像できず眠くなってしまってたかも😇
— ひろやま@ふかふかコシヒカリがベッド (@janhampino) May 15, 2019
僕の場合は取り敢えずコピペでtutorialやってそれからチェリー本読んだのですが、その順番だったからこそなにこの本すげぇ!とスラスラ理解できたのかもしれません
Progate -> rails tutorial ->チェリー本
— まさし(20) (@masashi2705) May 15, 2019
と進みました。正直な感想は、とりあえず動くものを作ってみて、その後詳しい文法等を学ぶほうが初学者には楽しく学べるのではと思います。 https://t.co/8JgjRcVPF9
ちょうど今Progate、Railsチュートリアルを2周してからチェリー本してますが、ベストなタイミングで読み始めたなと思ってます! https://t.co/cVlb3tl34X
— こうすけ@Railsエンジニア (@tanako_ro) May 15, 2019
Railsに関する知識をもっと深めたい、と感じてから
自分でRailsアプリを作り始めたり、Railsを使いこなすためにはRubyの知識が不可欠と感じたりしてからチェリー本に進んだ方も結構いらっしゃるようです。
たしかに、本書のキャッチフレーズは「Railsをやる前に、Rubyを知ろう」ですからね。
実際にRailsをやってみたあとで、「やっぱりRubyの知識は必要なんだ」と感じるのは自然な流れだと思います。
僕はRailsでポートフォリオをある程度形にしてからチェリー本を読み始めました。
— Takahiro Urasue (@tkhrurse) May 15, 2019
その後機能を追加したくなったり、リファクタリングする際にとても役立っています。
現在もかなりチェリー本にお世話になっております✨
私はRailsから入りました。その後内部の動きの理解とRailsスキルの発展に躓き、Rubyの基本を学習しようとチェリー本を読みました。机に常時置いてあるバイブルです🙏
— Oasist (@Oasist0621) May 15, 2019
私はpaizaやっててRubyの基礎知識が必要で、ProgateのRubyコースを一通りやった後にpaizaでRubyを色々書けるようになりました。その後Rails系やって、チェリー本の詳しい知識が必要になった感じです。 https://t.co/QDCmTSL9mo
— ちおにやん (@chioniyan) May 14, 2019
ralisの実際のプロダクトを触ってから読むと理解が深まると思います!
— ホリ マサナリ (@masanarihori) May 15, 2019
あとは、変数やメソッド、クラスやインスタンスなどの用語はある程度どういうものなのかを理解しておくとよりスムーズによめたんじゃないかなと!
とはいえ、めっちゃいい本ですので、どのタイミングで読んでも学びはありますね!
ほかの入門書をやってから
ほかの入門書を読んでから、その次の入門書としてチェリー本を読んだ方もおられるようです。
たしかに、チェリー本よりももっと初心者向けのRuby入門書も発売されているので、先にそういった本を読んでおくのは良い作戦かもしれませんね。
プロゲートとrails tutorialをやった後では難しかったです。その後軽い入門書をやったあと読める様になり楽しく読ませて頂いてます!railsとrubyのどちらに時間をかけているかにもよりますが、前書きで書かれている、ruby歴=経験で6ヶ月以上学習しているというのは素晴らしい目安だと思います!
— haruki (未経験からwebエンジニア) (@127haruki) May 15, 2019
たのしいRubyであまりたのしくなれず、そのあとチェリー本を読んでようやくRubyのたのしさが理解できました。基礎の基礎からプロっぽいテクニックまで、これほどまで丁寧に解説していただいている教則本は他にないと思います。この本を読んでからたのしいRubyもたのしくなりました☺️ https://t.co/YfU2gRwVPA
— タスク@エンジニア志望 (@taskengineer) May 15, 2019
まとめ
というわけで、このエントリではチェリー本の増刷のお知らせと、「プログラミング初心者さんはいつチェリー本を読めばいいの?」という質問に対する、読者のみなさんからの回答をまとめてみました。
チェリー本に進むタイミングは人それぞれ、という印象も受けますね。
Progateをやってからでも良し、Railsチュートリアルをやってからでも良し、Railsアプリの開発にのめり込んでからでも良し、ほかの入門書をやってからでも良し、つまりいつでもOK!!という感じです。
いろんなパターンがあるので、みなさんの中で「今だ!」と思ったときに手に取ってもらうのが、みなさんにとってのベストタイミングなのかもしれません。
何はともあれ、Rubyプログラミングに興味をお持ちの方は「プロを目指す人のためのRuby入門」をどうぞよろしくお願いします!😄
プロを目指す人のためのRuby入門 言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで (Software Design plusシリーズ)
- 作者: 伊藤淳一
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/11/25
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「プロを目指す人のためのRuby入門」は後半(特に第7章以降)からちょっと難しくなります。
「あかん、もう挫折しそうや・・・」と思った方は、こちらのエントリを読んでもらうと、少し気持ちが楽になるかもしれません💁🏻♀️