Twitterに書こうかと思ったけど、明らかに字数オーバーするのでブログに書きます。
タイトルの通り、技術書を紙の本で読むか、電子書籍で読むか、という話です。
結論からいうと、僕は基本的に紙の本を選びます。
紙の本のメリット3つ(+1つ)
1. 自分にプレッシャーをかけられる
一番の理由は、机の上に置いて「最後まで読め」と自分にプレッシャーをかけられるからです。
上の写真のように、いやでも目に付く場所に常時置いておくことで、思い出す機会や手に取る機会を増やすことができます。
これが電子書籍だと姿形(すがた・かたち)が見えなくなるので、強い意志を持っていないと「積ん読」のまま終わってしまう可能性が高くなります。
参考:ちなみに今読んでいる本はこれです↓

プログラミングTypeScript ―スケールするJavaScriptアプリケーション開発
- 作者:Boris Cherny
- 発売日: 2020/03/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
2. 残りページをフィジカルに把握できる
あと、読みながら「残りページはこれぐらい」っていうのが手で持ったときの感覚と、視覚でわかるのも良いです。
「よし、半分まで来た」とか、「あともう一息!」という情報が伝わると、「頑張って最後まで読むぞ!」というモチベーションが沸きます。
電子書籍も機能として「何割ぐらい読み進んだか」というのが分かるようになっていますが、フィジカルに情報が伝わる紙の本に比べると情報量が少ないです。
JS Primer、やっと半分ぐらい読んだ。まだ途中だけど、この本いいわ〜。僕みたいに「だいたい、なんとなく」でJSを使ってきた人間は、JSの複雑でややこしい仕様やES2015の新機能をしっかり整理して理解できます✌️ pic.twitter.com/75KlBOOwNX
— Junichi Ito (伊藤淳一) (@jnchito) May 12, 2020

- 作者:azu,Suguru Inatomi
- 発売日: 2020/04/27
- メディア: 単行本
3. パラパラ読みができる
最後に、紙の本は「パラパラ読みができる」というメリットも大きいと思います。
あとで読み返したりするときに、「えーっとあの話はどこに載ってたっけ?」という検索を紙の本ならパラパラとページをめくりながら探すことができます。
電子書籍だとキーワード検索とかで代用できそうですが、「電子書籍のキーワード検索」と「紙の本のパラパラ目視検索」って感覚的に全然違うんですよね。
うまく言葉で説明するのは難しいですが、パラパラ検索の方が心理モデル(っていうのかな?)にうまくフィットする気がします。
また、紙の本でも巻末の索引を使って電子書籍のキーワード検索に近いことができます。
むしろ索引の方が「初出ページ」や「詳しく解説しているページ」だけをピックアップしてくれるので、「検索結果:53件」みたいなことになりがちな電子書籍のキーワード検索より実用的かもしれません。
(おまけ)古本屋に売れる
おまけとして、紙の本なら古本屋に売れるというメリットもあります。
僕自身も「プロを目指す人のためのRuby入門」という本の著者なので、「自分が書いた本が古本屋に売られる著者の気持ち」を考えると古本屋に売るときは少し後ろめたい気持ちがありますが、まあそれはそれ、これはこれ、という感じで読まなくなった本は古本屋に持っていきます😅

プロを目指す人のためのRuby入門 言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで Software Design plus
- 作者:伊藤 淳一
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: Kindle版
電子書籍のメリット3つ
もちろん、電子書籍にもメリットはあります。
1. すぐ手に入る
まず、電子書籍ならすぐ手に入れることができます。
購入してダウンロードすれば読み始められるので、今すぐ読みたい!というときは便利です。
また紙の本と違って「在庫切れ or 絶版なので買えない」という心配もありません。
特に海外の技術書などは、届くまで時間がかかることも多いので、そういう場合は電子書籍を選びます。
2. お風呂で読んだり、ちょっとした待ち時間に読んだりできる
あと、スマホに入れておけば、お風呂の中で読んだり、外出時のちょっとした待ち時間に読み進めたりすることができます。
(スマホさえ持っていれば)いつでもどこでも読める、という点は電子書籍のメリットです。
3. 何冊買っても場所を取らない
最後に、読み終わったあとに物理的に場所を取らないというのもメリットです。
紙の本は読んでいる最中は良いのですが、読み終わると「場所を取る」というデメリットの方が大きく感じられます。
電子書籍は何冊買っても場所を取らないので、「邪魔だから泣く泣く捨てる」というような問題は発生しません。
2020.8.5追記:「紙の本は読みながらコードを書くのが大変!」という場合
「紙の本は押さえていないとすぐ閉じちゃうから嫌い!」という人は書見台(読書台)を買うといいかもしれません。
最近は100均でも売ってるみたいですね。

Reodoeer ブックスタンド 筆記台 書見台 本立て 6段階調整 竹製
- メディア: オフィス用品
まとめ
このようにどちらにもメリット・デメリットはあるのですが、買って満足して終わりがちな電子書籍よりも、積ん読を防止しやすい紙の本の方がメリットが大きいと判断して、どちらか選択できる場合は紙の本を選ぶようにしています。
ちょっと前までは「これからの時代、紙の本よりも電子書籍でしょう!」と思っていた時期もあったのですが、「電子書籍は買ってもストレージの肥やしになるだけで終わることが多い気がする」ということが経験的にわかってきたので、最近はまた紙の本に戻ってきました。
みなさんは好みはどちらですか?Twitter等でご意見を投稿してもらえると嬉しいです!😄
2020.6.12追記:Twitterでアンケートとりました
紙と電子、どっちが好みか、アンケートを採ってみました!
結果はご覧のとおり、「紙の本」派が半数を超えました。
上のブログの内容に関連して、プログラマ・ITエンジニアのみなさんにアンケート!技術書、どの方法で読みますか?(ビジネス書や小説ではなく、技術書に限定した場合)
— Junichi Ito (伊藤淳一) (@jnchito) June 11, 2020
参考情報
僕が今までに買った本はブクログにまとめています。(積ん読になってる本も多数ありますが・・・w)
booklog.jp