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リモートワーカーの外耳炎防止!?AirPods ProからAfterShokz OpenComm(骨伝導ヘッドセット)に乗り換えた

はじめに

僕はコロナ禍の影響でリモートワークが流行る前から、長年自宅でリモートワークしていました。
ビデオ会議ではMac本体のマイクとスピーカーを使うより、ヘッドセットを使った方が音質が良いのでヘッドセットは必要不可欠です。

AirPods Proで外耳炎になる!?(注:非専門家の意見です)

ここ数年はApple AirPodsを使っていて、半年前ぐらいからAirPods Proを使っていました。
AirPods Proはノイズキャンセリング機能が付いているので周囲にノイズがシャットアウトされ、快適にビデオ会議ができます。
というわけで、最近までずっと「AirPods Pro最高!」と思いながら使っていました。

が、日によっては4〜5時間ぐらいAirPods Proを付けてビデオ会議をしている日があります。
そうすると、だんだん耳の中が少し痛いような、気持ち悪いような、何とも言えない違和感を覚えるようになってきました。

また、社内にはちょっと前に「外耳炎になっちゃって大変」と言ってる同僚がいました。
彼もAirPods Proユーザーだったのですが、外耳炎になると耳の中に物が入れられないのでAirPods Proが使えなくなります。

AirPods Proはノイズキャンセリング機能を重視しているせいか、イヤーチップが耳の穴に密着して「ずっと耳の穴に指を突っ込んでるような感覚」になります。
どうもこれが耳の不調の原因になっている気がしてなりません。
"AirPods Pro 外耳炎”みたいなキーワードでググると、やっぱりAirPods Proユーザーで外耳炎になってしまった人が少なからずいるようです。

なので、「このままAirPods Proを使い続けると僕も外耳炎になっちゃうかもしれない・・・」と、ちょっと怖くなってきました。

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AirPods Pro、とっても気に入ってたんですが、だんだん耳の調子が・・・。
骨伝導ヘッドセットなら大丈夫かも?

そんなとき、ちょうど僕がメンターをやっているフィヨルドブートキャンプのSlackチャンネルで「骨伝導ヘッドセットがいいよ」という噂を耳にしました。
最初は「骨伝導?何それ、ちょっと胡散臭い😑」とか思ってたのですが(すいません)、骨伝導ヘッドセットは耳の穴には何も入れないので、実は僕のようなビデオ会議が多いリモートワーカーには打ってつけなのかもしれません。

フィヨルドブートキャンプのSlackチャンネルで実際に使っている人に話を聞いてみると、骨伝導ヘッドセットはAfterShokzというメーカーのものが有名だそうです。
(余談ですが、骨伝導ヘッドセットには詳しくないので、Amazonでメーカー名を見ても有名か無名か判断できないんですよね〜)

僕が話を聞いたのはちょうどOpenCommという最新モデルが発売された直後で、実際に使ってる人の話も聞けたので、僕もこの製品を購入してみました。

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OpenCommが届いてから1ヶ月近く経過したので、このエントリでは使用レビューを書いてみようと思います。

OpenCommの良いところ

最初にOpenCommの良いところをまとめます。

怖くない骨伝導

骨伝導ヘッドセットというのはみなさんあまり馴染みがないかもしれません。
僕も名前だけしか聞いたことがありませんでした。

それにしても「骨伝導」っていう名前がおどろおどろしいですよね。「骨」って!「伝導」って!☠️
使うと脳みそがブルブルと揺さぶられるような、そんなイメージを持つ人もいるんじゃないでしょうか。

しかし、大丈夫です!脳みそがブルブルすることはありません(笑)。
僕個人の感想としては、普通のヘッドセットと違和感なく使えると思っています。意外と自然です。

感じ方は個人差があるかもしれませんが、僕の場合は使っていて「あー、骨伝導してる〜(ブルブルブル)」みたいな特殊な感覚はありません。

外耳炎になる心配はなさそう

AirPods ProからOpenCommに乗り換えた一番の理由は外耳炎の予防です。
すでに書いたとおり、OpenCommは耳の中には何も入れないので外耳炎になる心配はありません。
実際、OpenCommに乗り換えたことで耳の違和感はなくなっていきました。
この点はとても良かったです😄

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Image: https://aftershokz.jp/products/bone-conduction-headphone-opencomm
電池の持ちが良い

AirPods Proは3〜4時間連続で使っていると、電池が減って充電が必要になってきます。
OpenCommはAirPods Proに比べるとかなり電池が持ちます。
満充電にしてから数日にわたってビデオ会議で使用してみましたが、合計12時間ぐらい使ってもまだ電池が残っていました。

ビデオ会議が多いときでも2日に1回ぐらいの充電で良いので、会議中に電池切れの心配をしなくて良くなったのはOpenCommのメリットです。

十分軽い、折り曲げにも強い

重量は33gでとても軽いです。製品素材も柔軟なので、折り曲げにも強いです。
ですので、使用頻度が多くても重さでストレスが溜まったり、すぐに壊れたりすることはないように思います。

OpenCommのいまいちなところ

次にOpenCommのいまいちなところを書きます。
ただ、いまいちと言っても、どれも深刻な問題ではないので、メリットとデメリットを比べればメリットの方が上回る、と考えています。

音楽を聴くのには向いていない

AirPods Proに比べると音質はちょっと軽くて薄っぺらいです。というか、音楽を高音質で楽しむためのヘッドセットではないと考えた方がいいです。
でも、人間の声を聞くぶんには必要十分な音質です。
音楽鑑賞用としては△、ビデオ会議用ヘッドセットとしては◎、という感じですね。

ちなみに音楽鑑賞については、僕はDynaudio Musicというちょっと高級なBluetoothスピーカーを愛用しているので、OpenCommが音楽向きでなくても特に気にしていません。
blog.jnito.com

電池の残量を細かく把握できない

AirPods ProはMacの画面上で電離の残量をパーセント表示できました。
OpenCommではそのような表示はありません。

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OpenCommではスピーカーやマイクを使っていない状態で音量の+ボタンを押すと、音声で残量が通知されます。
ただし、「充電されています / およそ半分です / 残りわずかです / 充電してください」の4パターンしかないので、AirPods Proの便利さに慣れていると「残量はパーセントでお知らせしてほしい!」と思ってしまいます。

(2021.12.6追記)
macOS MontereyにアップデートしたらOpenCommのバッテリー残量も表示されるようになってました!
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電源のON/OFFが面倒

AirPods Proはイヤホンを耳に取り付けた瞬間にMacとBluetooth接続され、外すと接続が解除されていました。
OpenCommではそういった便利機能はありません。
音量スイッチを数秒間長押しすることで電源ON/OFFになります。

電源がONになると自動的にMacと接続されるものの、毎回自分でON/OFFしなきゃいけないのはAirPods Proの手軽さに比べるとちょっと不便だな〜という印象です。

机の上が少しかさばる

どうしようもない、といえばどうしようもないのですが、ケースにパシッと収まるAirPods Proに比べると、使ってないときの「ちょっとかさばる感」はあります。
机の上はなるべくスッキリさせたいのですが、これはいかんともしがたいですね。

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追記:フックに引っかけてみた
百均で買った小さなフックをモニタの側面に取り付けて、そこにOpenCommを引っかけてみました。
これで机の上がかさばる問題は解消しました😄

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周囲の雑音はそこそこ拾うかも(が、Krispを使えば問題なし)

OpenCommの製品ページには

DSPノイズキャンセリング・ブームマイクを搭載。
使用者に合わせて角度を調整できます。バックグラウンド・ノイズを排除し、
騒がしい環境でのクリアなコミュニケーションを実現します。

とあるのですが、同僚に協力してもらって確認する限り、キーボードの打鍵音を完全に打ち消すほどの能力はないようです。
(カタカタ音は相手に聞こえるらしい)

ただ、僕はAirPods Proを使ってた頃からKrispを使ってノイズキャンセリングしてるので、この点は特に気にしていません。
Krispを使えば、OpenCommでもキーボードの打鍵音は無音にできます。(Krispすごい!)

krisp.ai

あと、こちらの声はクリアに相手に聞こえてるみたいです。

メガネの人は相性を確認した方がいいかも

僕は裸眼なので気になっていませんが、メガネの人はOpenCommの耳に引っかけるフレームがメガネと干渉して邪魔、と感じる場合があるようです。
気になる・気にならないは人それぞれ(メガネそれぞれ?)みたいですが、普段メガネを使っている人はできれば購入前に自分の使っているメガネとの相性を確認した方がいいかもしれません。

ちなみに、OpenCommを持って外出する人はメガネとOpenCommに加えて、マスクも耳に引っかけないといけないみたいです。
耳に3つも引っかけるのはなかなか大変ですね・・・。

ノイズキャンセリング能力は皆無(が、裏技で回避可能?)

当然のことながらOpenCommは耳の中に何も入れないので、ノイズキャンセリング能力はゼロです。
とはいえ、ふだん使っているときはOpenCommから聞こえる音声に意識が集中しているせいか、意外と周囲の音は気になりません。

それでもたまに周りの音がうるさい、と感じることもあります。
そんなときは市販の耳栓を耳の穴に突っ込みましょう。
するとあら不思議、骨伝導ヘッドセットなのになぜかノイズキャンセリング機能が実現します(苦笑)。

Earplugs

ですが、あまり頻繁に耳栓を使うと結局外耳炎のリスクが再び上がってきてしまうので、「どうしても」というときだけ耳栓を使うようにしています。
(というか、そういうときだけAirPods Proを使えばいい気も・・・)

まとめ

というわけで、このエントリでは最近買った骨伝導ヘッドセット、AfterShokz OpenCommの紹介をしてみました。
AirPods Proに限らず、イヤホン、ヘッドホンの使いすぎで耳の調子が悪くなってきた人は骨伝導ヘッドセットに乗り換えてみるといいかもしれません。ぜひ検討してみてください!