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プログラミング、リモートワーク、田舎暮らし、音楽、etc.

在宅勤務でもなくテレワークでもなく、「リモート勤務」

よもやま話 リモート勤務

はじめに

僕が今やっているような仕事のスタイル、すなわちオフィスは別の場所にあるのに社員はオフィス以外の場所で働くスタイルは、一般的に「在宅勤務」や「テレワーク」と呼ばれます。


しかし、僕は個人的に「リモート勤務」と呼んでいます。
在宅勤務でもなくテレワークでもなく、「リモート勤務」と呼ぶ理由にはちょっとしたこだわりがあるので、今回はその理由を書いてみようと思います。

「テレワーク」と呼ばない理由

まず始めに「テレワーク」と呼ばない理由から。
これはズバリ、


「言葉として全く馴染めないから」


この一言に尽きます。


「テレ」という接頭語が付いたときにまず思い出されるのが「テレフォン」、すなわち「電話」です。


90年代からインターネットをやっている方は、かつて存在していた「テレホーダイ」を懐かしいと思うのではないでしょうか。
(テレホーダイを知らない方はWikipediaを参照)
ああいう感じで、「テレ = 電話」という印象がどうも染みついちゃってるんです。


なので、「僕、テレワークやってます」っていうと、「コールセンターで電話の応対業務をやってます」というような印象を受けます。


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https://www.flickr.com/photos/iloasiapacific/8046625427/player/a06d4da83b


もしくは「電話であなたの仕事をもっと便利に!NTT西日本のテレワーク」みたいなサービスが登場しそうなイメージです。


英語の接頭辞「tele-」は「遠隔の」という意味なので、もちろん「電話」に限定されるものではありませんし、英語版のWikipediaにも「telework」という言葉は載っているので、決して間違った使い方ではありません。
しかし、それでも言葉の先入観をなくすのはなかなか難しいです。


他にも「テレビジョン」「テレポーテーション」「テレキャスター(これはみんな知らないか)」など、「テレ」が付く言葉はいくつかありますが、どれも「遠隔での仕事」には結びつきません。
よって、「テレワーク」という単語では何を表しているのかいまいちピンと来ないのです。

「在宅勤務」と呼ばない理由

厳密にいうと「在宅勤務と呼びたくない理由」という見出しにした方が正しいかもしれません。


「在宅勤務」は言葉としてはそれなりに定着している感があるので、「僕、在宅勤務やってます」っていうと近所のおっちゃんやおばちゃんでもある程度理解してくれそうです。
実際、僕自身も説明が面倒なときは「簡単に言うと在宅勤務ですね」と発言することもあります。


ただ、できれば僕は自分のワークスタイルを「在宅勤務」とは呼びたくありません。
なぜなら「在宅勤務」というと、とても「孤独な感じ」がするからです。


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https://www.flickr.com/photos/stukjefotogebeuren/318829481/player/26c42d8fdf


「在宅勤務」は家の中で一人でもくもくと仕事としているようなイメージで、「チーム感」がとても薄いです。
「在宅勤務 = 自宅で仕事 = もしかして内職?」みたいな印象すら受けます。


少なくとも「家で仕事している」ことはわかるものの、「その人が家の外とどうつながっているか」は想像しにくいです。

「リモート勤務」と呼ぶ理由

というわけで、最後に「リモート勤務」と呼ぶ理由です。
僕が「リモート勤務」と呼んでいる理由は「在宅勤務」で挙げたデメリットと反対で、「どこかにセントラルオフィスが存在している」イメージがあるからです。


すなわち、「リモートで仕事をしている」というと、コンテキストとして最低でも二つの場所があり、そこが遠隔でつながっている様子が目に浮かびます。


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https://www.flickr.com/photos/derletzteschrei/193506552/player/185317156b


よって「在宅勤務」のデメリットで挙げた「孤独な感じ」がせず、「遠隔で働いているけど、仕事としてはチームでやっている」印象になります。(僕の感覚では)


あと、言葉の意味として「在宅 = 自宅」ですが、リモートなら「リモート = 自宅」とは限りません。
実際、下の写真のように僕もときどき外に出かけて仕事するときがあります。


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また、ソニックガーデンの前田さん(@maedana)は一時期アイルランドに滞在しながら仕事をしていました。
こういうケースだと「在宅勤務」と呼ぶ方が変になります。


というわけで、「リモート」という言葉を使えば、「別に家の中にいなくてもいいんだぜい!」という「ノマドっぽさ」も含めることができます。
(「ノマド」はやや死語っぽい感もありますが。。。)


一方、「リモート勤務」と呼ぶデメリットとして挙げられるのは、まだ用語としてほとんど定着していないことです。
というか、「リモート勤務」っていう用語を使い始めたのは、もしかして僕が日本初なんじゃない?と思っているぐらいです。(要検証)


「リモートで働いてます」という説明を聞いてワークスタイルをある程度想像できる人ならいいですが、そもそも「リモートって何?」と聞き返されそうな近所のおじちゃんやおばちゃんには「在宅勤務」と伝えてあげた方が話が早いでしょう。


そういう問題もあって昨年、37 Signals、もといBasecampから「REMOTE」という本が出たときは「これで”リモート”という言葉がもう少し普及するかも!?」と期待したのですが、日本語版のタイトルが「強いチームはオフィスを捨てる」になってしまったのはちょっと残念でした。


Remote: Office Not Required

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強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

  • 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,高橋璃子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/01/24
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あ、今気付いたんですが、「REMOTE」の表紙をよく見ると「O」が真ん中にあって、「R」「E」「M」「T」「E」がその周りを囲みながら線で繋がっているデザインになっていますね。
そうなんです、「リモート」という言葉のイメージはこういう感じなんです!
あくまで「セントラルオフィス」と「離れた場所にいる個人」というチーム構成であって、決して一人一人が孤立して働いているわけではない、というイメージです。

まとめ

というわけで、今回は僕が今のワークスタイルを「リモート勤務」と呼んでいる理由をあれこれ話してみました。


まあ、僕があれこれ言ったって、在宅勤務と呼びたがる人は在宅勤務と呼びますし、テレワークと呼びたい人はテレワークと呼ぶと思います。
ただ、僕としては「一人じゃないんだよ、チームでやってるんだよ!」という面を強調したいので、あえて「リモート勤務」と呼んでいこうと思います。
もちろん、「リモート」という言葉の響きから「チーム感」を感じられるかどうかも人それぞれですけどね。


さらに付け加えるなら、今はソニックガーデンで開発中の新しいwebサービス「Remotty」を使っているので、リモートのメンバーも同じオフィスで働いているかのように自然とコミュニケーションを取り合うことができています。
なので、なおさら「孤独じゃないんだ-!」という点を強調したくなるんです。

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何はともあれ、「好きな場所に住みながら、好きな仕事ができる時代」が早く来てほしいなと思います。
そしてあなたもオフィスを離れて仕事ができるようになったときは、ぜひ「リモート勤務」と呼んでやってくださいねw

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