昨日、僕はこんなエントリを書きました。
こうして僕は一歩先を見据えて発言できるようになった - give IT a try
なんかつらつらと大仰なことを書いてしまった挙げ句、うまく着地できなかった消化不良気味のエントリでしたが、改めて考えてみるとちょっと回答らしきものが見えてきました。
結局のところ、「一歩先、二歩先を考える」っていうことは「潜在的なリスクを想定する」ことと同じなんだと思います。
つまり、「自分がこれをやるとその結果、何が起こりうるか?ということをたくさん洗い出せる人が、一歩先、二歩先を考えられる人だ」ということですね。
単純に同じことを言い換えてるだけかもしれませんが、「一歩先を考えろ」って言われると的が広すぎてすごく難しい命令に聞こえませんか?
一方、「リスクを洗い出せ」って言われた場合は、思慮すべき範囲が狭まって、普通の人でも何とか対応できそうな気がします。
では次の問題は「どうやってその能力を身につけるのか?」ということです。
もちろん個人個人の性格の違いは大きいと思います。
用心深い性格の人ならリスクを考えるのは得意でしょうし、反対に短絡的で能天気な人は苦手なんじゃないかと思います。
もしチーム内にリスクの洗い出しが苦手な人がいるのであれば、仕事上の問題や何らかの事象を題材にして、みんなで様々なリスクを検討してみるとよいのではないでしょうか?
それを繰り返すうちに、能天気な人も次第に「リスク想定脳」が身に付いてくるんじゃないかな〜・・・と考えたりしますが、実践したことはないのでうまくいくかどうかはわかりません(- -;
ただし、リスクを考え過ぎて一歩も先に進めなくなってしまうのはNGです。
リスクゼロ指向では何の成長も見込めません。
リスクの大きさとリターンの大きさは比例することが多いですから。
リスクと上手に付き合う方法を学びたい人には、この本がオススメです。
- 作者: トム・デマルコ,ティモシー・リスター,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2003/12/23
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 110回
- この商品を含むブログ (149件) を見る
タイトルにある「熊」は「リスク」のことです。
つまり、大きな熊と踊るようにリスク管理を楽しみましょう、というメタファになっています。
潜在的なリスクを洗い出す力と、リスクをうまく管理する力。
どちらも立派な社会人として認められるために、ぜひ身につけておきたいスキルですね。
P.S.
ちなみに、今回のエントリはMessageLeafで読者の方とやりとりした内容から発想を得たエントリです。