はじめに
みなさんはTokyoGirls.rbを覚えていらっしゃるでしょうか?
2019年に僕と有志のRubyistで主催した、「女性も参加しやすい(でも女性限定ではない)Ruby勉強会」です。
techplay.jp
Vol.1の開催レポートはこちらにあります。
blog.jnito.com
こちらはVol.2の開催レポートです。
blog.jnito.com
できればVol.3、Vol.4と、その後も活動を続けたかったのですが、そのあと新型コロナがやってきてしまい、しばらく活動が停止していました。
ですが、このたびいよいよTokyoGirls.rbが復活します。
しかも TokyoWomen.rb と名前を変えて!!
このエントリでは再始動するTokyoWomen.rbについて、現時点で決まっている内容をお伝えしようと思います。
Q. いつどこで開催するの?
現在確定しているのは以下のような内容です。
- 会場:SmartHRイベントスペース(最寄り駅:六本木一丁目駅)
- 参加人数:約100人
- 日時:2025年3月1日(土)13時〜18時予定
- 臨時託児室も用意する予定
参加申込みページはまだ作成してないのでもうしばらくお待ちください。
ですが、イベントに先立って登壇申込みフォームは用意しています。
登壇申込みフォームはこちら
TokyoWomen.rbに登壇してみたい、という方はこちらのフォームから発表のプロポーザルを提出してください。
docs.google.com
以下は登壇者向けの募集要項です。
- 応募締め切り:2025年1月26日(日)
- 応募条件:性自認が女性であること
- テーマ:Rubyっておもしろい!
- 採択の方向性:今回は技術的なトーク・Rubyのコードが出てくるトークを優先して採択します
- 持ち時間:1人15分
- 質疑応答:なし(ご自身で設けていただくことは可能です)
- 採択結果の発表:2025年2月初旬
Q. そもそもTokyoWomen.rbって何なの?女性しか参加できないの?
TokyoWomen.rbは「女性も参加しやすい(でも女性限定ではない)Ruby勉強会」です。
端的に言うと、以下のような立て付けになっています。
- 登壇者 = 女性限定
- 参加者 = 性別不問。男性も参加OK
なぜ登壇者を女性限定にしているのかというと、IT勉強会やITカンファレンスの登壇者は得てして男性に偏りがちになってしまうためです。
登壇してみたいけど、周りが男性エンジニアばかりだとちょっと不安・・・と考えている女性エンジニアの心理的ハードルを下げるために、登壇者はあえて女性限定としています。
Q. TokyoGirls.rbとTokyoWomen.rbは同じなの?
「女性も参加しやすい(でも女性限定ではない)Ruby勉強会」という基本コンセプトはどちらも同じです。
ただし、ちょっとだけ違う点が3つあります。
違う点1: イベント名が変わった
TokyoGirls.rbはRails Girlsを意識して"Girls"という名前を付けました。
"Girls"はあくまで「女性エンジニアのための勉強会」という意図であり、年齢制限はまったく意図していなかったのですが、「Girls = 少女たち」というキーワードに引きずられ、当時から「私はGirlsに含まれますか?参加しても大丈夫ですか?」という問い合わせがときどき発生していました。
そこで今回の再始動を機に、イベント名をTokyoGirls.rbからTokyoWomen.rbにリネームしました。
これでどなたも年齢制限の有無を気にしなくて済むはずです!
ちなみにwomenは「ウィメン」と発音してください。
「TokyoWomen.rb = とーきょーうぃめんあーるびー」です。
違う点2: トーク採択の方針が変わった
TokyoGirls.rb時代のトーク採択の方針はRuby関連であれば何でもOK、というスタンスでした。
RubyプログラマやRailsアプリ開発者に役立ちそうなテーマであれば、何でもOKです
【受付終了】TokyoGirls.rb Meetup vol.2の女性登壇者を募集します #tokyogirlsrb - give IT a try
- 女性向けでも、男女を問わないテーマでも構いません
- 技術的なテーマはもちろん、ご自身のキャリアや生き方に関する話題でも構いません
- 技術的なテーマは初心者向けの内容でも上級者向けの内容でも構いません
一方、今回のTokyoWomen.rbも基本的に「Ruby関連であれば何でもOK」ではあるものの、TokyoGirls.rb時代とは異なり、
「技術的なトーク・Rubyのコードが出てくるトークを優先して採択します」
という方針を打ち出しています。
これはなぜかというと、5〜6年前と状況が変わってきているからです。
我々の問題意識=女性の参加者は増えてきたが、女性の登壇者はまだまだ少ない
5〜6年前は、勉強会に女性が参加しているということ自体が珍しい時代でした(女性率が1割〜2割もあれば多い方、という時代)。
一方、日本のIT系勉強会だと、参加者も登壇者も男性中心の印象が強いです。
女性も参加しやすい(でも女性限定ではない)Ruby勉強会を企画中です #tokyogirlsrb - give IT a try
もちろん勉強会によって差はあると思いますが、登壇者は全員男性で、女性の参加者も1割以下というようなケースは結構あるんじゃないでしょうか。
この問題を解決するためのひとつのアイデアとして、TokyoGirls.rbという女性エンジニア向けのRuby勉強会を開催しました。
しかし当時とは状況が変わり、現在は勉強会に女性が参加していることはそこまで珍しくなくなったように思います。
5〜6年前とは違って、「女性だから肩身が狭い、女性だから勉強会に参加しづらい」と感じている女性エンジニアはかなり減ったのではないでしょうか?
これは非常に喜ばしいことです!
ただし、参加者ではなく登壇者にフォーカスを絞ると、男性エンジニアが多い感はまだまだ否めません。
特に、RubyKaigiやKaigi on Railsといったテクニカルな発表が中心のRubyカンファレンスだと、登壇者は男性エンジニアが約9割を占めています。
なので、こうしたRubyカンファレンスにももっと女性の登壇者が増えてほしい!
テクニカルな発表に挑戦しようとしている女性エンジニアを応援したい!
・・・という思いを込めて、今回は「技術的なトーク・Rubyのコードが出てくるトークを優先して採択します」という方針を打ち出しています。
違う点3: 主催者および運営チームが変わった
TokyoWomen.rbの運営メンバーは以下の通りです。
- 大倉雅史(@okuramasafumi、主催者)
- えりりん(@suuuuengch)
- かわかみ(@kota_syan)
- ゆりこ(@yuriko12111)
- ちーすけ(@16bit_idol)
- 南谷祐貴(@yuki3738)
- 伊藤淳一(@jnchito)
主催者は僕(と、りほやん)から大倉さんにチェンジしました。
というのも、今回は大倉さんから「TokyoGirls.rb再開の予定はありますか?なければ私が引き継いでもいいですか?」という打診を受けたからです。
僕は残念ながらイベント運営を主導するほどの時間的余裕がなかったため、TokyoGirls.rb(TokyoWomen.rb)の活動を大倉さんに引き継いでもらうことにしました。
また、僕は運営メンバーとしてもフルに動けそうにないため、今回は相談役的なポジションで参加しています。
そして、他の運営メンバーも新しいメンバーに変わっています(南谷さんのみ、TokyoGirls.rb時代から継続)。
ですが、どなたもTokyoGirls.rbに参加もしくは登壇されたことがある方ばかりなので、Vol.1とVol.2の精神はTokyoWomen.rbにもちゃんと引き継がれているはずです!
Q. 「技術的なトーク」ってどのレベルを指してますか?
イベントのテーマが「Rubyっておもしろい!」なので、RubyやRailsのコードが出てくるような発表であれば何でもOKです。
例を挙げるならこんな感じでしょうか?(以下の例はChatGPTに作ってもらったサンプルを僕が手直ししたものです)
- 「めちゃくちゃ便利なIRBの新機能」
- 「ActiveRecordを使うなら知っておきたい遅いクエリ・速いクエリの違い」
- 「私がRSpecを書くときの手順とルール」
- 「Railsアップグレード奮闘記」
- 「メタプログラミングって何だろう」
- 「RailsとHotwireでシンプルなTODOアプリを作ってみた」
- 「Concern、使ってますか?」
もちろん、ハイレベルなテックトークも大歓迎です!
ハイレベルなトークの事例としては、過去のKaigi on Railsの登壇タイトルなどが参考になると思います。
ただし、あくまで技術的なトークを優先するだけであって、非技術的なトークをすべて不採択にするわけではありません。
プロポーザルの内容によっては非技術的なトーク(キャリアの話など)が採択される可能性もあります。
ですので、「女性エンジニアとして、みんなに伝えたいことがある」という方は、遠慮なくプロポーザルを提出してください!
公式Xアカウントがあるのでフォローをお願いします!
TokyoWomen.rbの公式Xアカウントを用意しています。
最新情報はこちらにポストしていきますので、気になる方はフォローをお願いします!
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参加申込みページはConnpassで公開予定です
TokyoGirls.rb時代は参加申込みページをTECHPLAYで公開していましたが、TokyoWomen.rbではConnpassを利用します。
現時点ではまだ絶賛工事中ですが、いちおうトップページだけは用意しているので、イベント情報をいち早くキャッチしたい方は「メンバーになる」ボタンのクリックをお願いします!
まとめ
というわけで、今回はTokyoGirls.rbあらためTokyoWomen.rbが再始動しますよ、というお話を書いてみました。
何はともあれ登壇者が集まらないとイベントが始まらないため、女性エンジニアのみなさんはぜひプロポーザルを提出してほしいです!
また、このエントリを読んでいる男性エンジニアのみなさんも、同僚の女性エンジニアや知り合いの女性エンジニアに「こんなイベントがあるよ。登壇してみない?」と声をかけてあげてほしいです。
みんなで一緒にTokyoWomen.rbを作り上げていきましょう。
みなさんよろしくお願いします!