give IT a try

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僕の自己啓発フレームワーク

はじめに

ここ最近、僕は何本かHow toっぽい自分の体験記を書きました。


中国語検定合格体験記 - give IT a try
僕がサクラエディタからVimに乗り換えるまで - give IT a try
「Coupe Baguette」のWebサイトができあがるまで - give IT a try


その中でもVimのエントリは思ってた以上に結構反響が大きく、自分でも少し驚いています。
たまたま自分が困っていたことと、それを解決するために自分が取った行動が、世間のプログラマの欲していた情報と近かったのが原因なのかな〜と自分で勝手に分析しています。


じゃあ、あのエントリの通りにVimの練習をして、みんなが僕と同じようにVimに移行できるか?って想像すると、必ずしもそうじゃない気がします。
結局、Vimに移行できない理由、Vimが苦手な理由は人それぞれだし、それを克服するためにその人ができること、できないことも人それぞれだからです。

「自分のアタマで考えよう」

有名ブロガーのちきりんさん*1はよく「自分のアタマで考えよう」と言っています。*2


確かに自分のアタマで考えることは重要です。
なので僕のエントリはあくまで参考情報にとどめておき、自分にとって最適なシナリオは「自分のアタマで考える」必要があります。


じゃあ、僕の場合はどういうことを考えているのか?
Vimの話に限らず、僕が何か新しいスキルを身につけたいと思う時は大体決まったフレームワークがある気がします。
今回はそれをちょっとまとめてみることにします。

自己啓発のフレームワーク

アウトラインだけまとめると大体こんな感じです。

  1. 理想状態の自分を想像する
  2. ギャップを分析する
  3. ギャップを克服する方法を考える
  4. ゴールに至るまでのシナリオを考える
  5. マイルストーンを設定する
  6. 実践する


以下に詳細をまとめます。

1. 理想状態の自分を想像する

まず、理想状態の自分を想像します。
たとえば、

  • 履歴書に書いても恥ずかしくないぐらいの中国語のスキルを身につけたいなあ。
  • Unix/Linux環境でもさくさくコーディングできるようになりたいなあ。
  • 誰かに見られても恥ずかしくないWebサイトを作りたいなあ。


といった感じです。

2. ギャップを分析する

次に現在の自分とのギャップを分析します。
理想状態を考えるぐらいだから、理想状態と現在の自分には絶対ギャップがあるはずです。

  • 中国語検定の場合だと、過去問を解いて自分の苦手分野を客観的に把握するようにしました。その結果、リスニングよりも筆記の方が苦手だということがわかりました。
  • Vimの場合だと、慣れる慣れないの話よりも前にVimに対する苦手意識が強いと感じていました。
  • Webサイトの場合だと、デザインのスキルと、そのデザインをブラウザ上で自由自在に実現するHTML/CSSのスキルが全く足りていないと感じていました。


漠然と「自分は理想状態とかけ離れている」と考えるのではなく、とりわけどこが弱いのかを具体的に把握する必要があります。

3. ギャップを克服する方法を考える

それからどうやれば自分はそのギャップを克服できるかを考えます。
知識的なギャップであれば、僕はよくを利用します。
Amazonで自分の苦手分野を埋めてくれそうな本を見つけて、それを読むことが多いです。

  • 中国語検定の場合だと、まず苦手分野だけを自分でノートに書き出して、オリジナルの参考書(?)を作りました。それから間違えた問題は正解するまで何度もやり直しました。
  • Vimの場合だと、途中で挫折しないよう、やさしいチュートリアルサイトを探しました。チュートリアルなら最初から最後までそのレールに沿って手を動かせば良いので、挫折する可能性がありません。
  • Webサイトの場合はAmazonで本を探して読みました。ただし、デザインの本はWebのまとめサイトで推薦されていた本を選びました。HTML/CSSの方はたまたまtwitter上でオススメ本を紹介してくれた人がいました。
4. ゴールに至るまでのシナリオを考える

ギャップは一つだけ、ということは少ないです。
ギャップが複数あれば、それをどのようにこなしていけば良いかというシナリオも思い浮かべる必要があります。

  • 中国語検定の場合だと、「過去問をやる → 苦手分野を集中的に復習する → 全問正解するまで過去問を繰り返す」というシナリオを設定しました。
  • Vimの場合だと、「チュートリアルをやる → すぐにコマンドが探せるようチートシートを作る → 早く慣れるようにVim以外のエディタを封印する」というシナリオを設定しました。
  • Webサイトの場合はデザイン、HTML/CSSRailsの勉強&作成はパラレルで進めて、最後にインターネット公開するというシナリオを設定しました。
5. マイルストーンを設定する

あとはそのシナリオを実践するだけ・・・なのですが、できれば大体のマイルストーンやスケジュールも考えておいた方が良いです。

  • 中国語検定の場合は残り3日ぐらいしかなかったので、一日刻み、いや半日刻みぐらいでやることを決めてました。
  • Vimの場合は締め切りもないので、特にスケジュールは考えていませんでした。早く使いこなせたらいいけど、やってみないとわからないしな〜、という感じです。実際は3日ぐらいで何とかなりそうな感触を得ましたが。
  • Webサイトの場合は店のオープン日にできるだけ合わせたかったので、とりあえず「11月の終わりぐらいまでには形にしておかないと!」という漠然とした締め切りを設定していました。
6. 実践する

で、あとは実践です。
実際やってみると思っていた以上に時間がかかったり、思ったようにスキルが向上しなかったりする場合もあるので、状況を見ながら軌道修正する必要もあると思います。


うまく行かない場合は途中で挫折しそうになる場合もありますが、本当になんとかしたいなら諦めずにコツコツやるしかありません。
特に資格試験の勉強では本番当日に何とかなれば良いので、僕の中国語検定みたいに直前の猛ダッシュで何とかなる場合もあります。
まあ、精神衛生的に良くないのでオススメはしませんが・・・。

まとめ

僕は大体こんな感じで自己啓発をやってます。
百発百中とまではいきませんが、理想状態にほぼ近づけることの方が多いです。
まあ、実際はここまでフレームワーク的なものを意識しているわけではありません。
改めて振り返ってみると大体共通しているな〜、と思ったのでまとめてみただけです。


あと、自己啓発以前の問題として、現状に満足しない姿勢も大事だと思います。
「なんかしっくりこないところもあるけど、まあいいか」で終わってしまうとそれまでです。
「こんなんじゃイヤだ、もっと良くしたい!」という熱意がないと、何も行動に移せないと思います。


たとえば僕はこの先の目標として以下の二つを何とか実現したいと思っています。
また、それを実現させるための手段も色々と思索中です。

  • プライベートの時間で何か作品(プログラム)を作りたい。できればRailsで作ってみたい。
    • 理由: 対外的な自分の商品価値をもっと高めたいので。
  • 中国語で日常会話ができるようになりたい。
    • 理由: コミュニケーションで使えてナンボの外国語なので。


ちなみに自己啓発、すなわち自分を改善させるのはまだ簡単ですね。
他人や組織を変えていくのは至難の業です。
人の心を変えるやり方はよくわかんないです。
それがわかれば、もうちょっと恋愛もうまくいくのになあ・・・おっと、失礼。ちょっと脱線してしまいました。


最初に述べたように自分のアタマで考えることが重要です。
このフレームワークも僕の場合にうまくいくだけであって、あなたの場合にもうまくいくとは限りません。
自分だったらどうするか、どういうことができるか、ということを考えてみてください。


それではこのへんで!

あわせて読みたい

簿記2級に合格した時の体験記です。
今回紹介したフレームワークの考え方が大体ベースになっています。

日商簿記2級に独学で一発合格する方法 - give IT a try

*1:http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/

*2:著書の宣伝も兼ねていると思いますが・・・