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PRS McCarty SC (Singlecut) 594というギターを買いました

またまた、新しいギターを買ってしまいました……。PRS McCarty SC (Singlecut) 594というギターです。

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最近はめっきり「ギブソン党」になってまして、ギブソン以外のメーカーにはほとんど興味がなかったんですが、YouTubeとかを見てるとよく「PRSはいいぞ」とか「McCarty 594はレスポールに近い」みたいな動画を見かけるので、「じゃあ試しに一回試奏してみるか」と思ったのが運の尽きでした😅

「えっ、何これ?めちゃくちゃ弾きやすいやん!」

「音もめっちゃいい・・・ヤバい、これ欲しい」

と思って、1週間悩んだ末に買ってしまいました 💸

PRSは1年前にも試奏してて、そのときはいまいちピンと来なかったんですけどねえ。あれはアンプが悪かったのか、ダブルカッタウェイだったからなのか、はたまたモデルチェンジ前の初期モデルだったからなのか🤔

今回は楽器屋さんにあった「2016年モデルのDC(ダブルカッタウェイ)」「2020年モデルのDC」「2020年モデルのSC(シングルカッタウェイ)」と、3種類のMcCarty 594を弾き比べました。その中で一番自分の好みの音だったのが、2020年モデルのSCでした(値段も一番高かったんですが💧)。

というわけで、今回のエントリでは僕が買ったPRS McCarty SC594というギターを紹介してみます。

気に入ってるところ

めちゃくちゃ弾きやすい

冒頭にも書いたとおり、めちゃくちゃ弾きやすいです。ネックの握り心地が太すぎず細すぎず、厚すぎず薄すぎず、絶妙なバランス!コードを押さえても良し、ギターソロを弾いても良し、僕にとってジャストフィットでした。McCarty 594はPRSの中でも一番太いネックらしいんですが、僕が持ってる1956 Les Paul Reissueに比べると全然薄いです。

今まで弾いてきたギターは「コードは押さえやすいけど、ソロが弾きにくい(=ネックが太い)」とか「ソロは弾きやすいけど、コードが押さえにくい(=ネックが細い)」みたいな一長一短パターンが多かったんですが、PRSはどっちも完璧です。

あと、シングルカットモデルですが、ボディ裏のヒールが斜めにカットされていて、ハイポジションも楽に指が届くようになってます(僕はそんなにハイポジションで弾きまくる人ではないですが)。

すごく弾きやすいと、練習のモチベーションも爆上がりします。実際、PRSを買ってからギターを手に取る時間がすごく増えました。

チューニングが全然狂わない

レスポールは「ぐいーん」とチョーキングしたりすると、「あれ、ちょっとチューニング狂った?」と思うときがあるのですが、PRSはチョーキングしてもチューニングが全然狂いません。テクニックはないけど、音程の狂いには結構敏感なタイプなので、今までは「チューニングが狂うからチョーキングしたくないなあ」と思うことがあったのですが、PRSだと思い切って「そりゃー!!」とチョーキングできるのがいいですね。

あと、たいていのギターは次の日弾くと微妙にチューニングがズレてることが多い、というかそれが当たり前なのですが、PRSはほとんどズレません。チューニングしようと思ってチューナーで測っても、ほとんどペグを触らずにチューニング終了、ということが多いです。いったいどういうネック構造になってるんでしょうか??

新品で買ったから、という理由もあると思いますが、オクターブ調整とかも完璧です。どのポジションでコードを押さえてもコードがきれいに響くので、非常に気持ちいいです。

音が良い

ギターそのものの音も良いです。ただ、McCarty 594はレスポールを意識したモデルだと思いますが、僕の持ってるレスポールと似ているかというとそこまで似てないかもしれません。

PRSの方が高音の抜けが良いです。低音もしっかり出て、なおかつスッキリしています。それでいて中音域にも厚みがあります。すなわち、上から下まできれいにバランス良く鳴るイメージです。すごくハイファイで「なんかピアノっぽい」と思うこともあります。でもビンテージ寄りの音を目指しているらしいので、冷たい感じではなくウォームさも十分あります。あと、多少雑にストロークしても、ギター側がある程度音量差を整えて前に出してくれるような印象があります。

生音も「シャリーン」と高音がきれいに抜ける感じです。PRSの試奏動画で生音を鳴らしているものがありますが、だいたいどれも「そうそう、僕のPRSもこんな音がするわー」と感じるので、個体差は少ないのかもしれません(このクオリティで大量生産できるのって、いったいどういう技術力なんだ?)。

とはいえ、音だけでいうと、レスポールの図太くて雑味の残った感じの方が僕は好きかもしれません。でもどうなんだろう?PRSのPaul氏は「ビンテージギターの音を目指した」みたいなことを語っているので、ビンテージのレスポールはもしかするとこんな音がするんでしょうか?(そんなわけないか……)

座って弾いたときのバランスが良い

あと、座って弾いたときのバランスがいいのもPRSの良いところです。僕の持ってるギターは重心がややボディ寄りというか、気を抜くとじわ〜っとギターのお尻が下がっていくものが多いのですが、PRSは両手を離しても膝の上でバランスを取ってくれます。これがすごく楽!!バランスが良いと宙に浮いてるギターを弾いてるような感覚になって、弾くときのストレスがひとつ減りますね。

見た目がきれい

PRSといえば見た目が美しいと言う人も多いですね。妻は「すごく高級感がある」と言って結構気に入ってるみたいです。ちなみに僕が持っているのは「10 top」という少し木目が綺麗なモデルです。

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ただ、見た目だけでいうと僕はレスポールの方が好きかもしれません。PRSのシングルカットモデルはどうしても「レスポールっぽいレスポールもどき」になってしまうのが、「うーん」という感じですね。それなら本家本元のレスポールの方が貫禄があってカッコいいなあと思ってしまいます。あとボディに傷が付くのが嫌なのでピックガードも付けてほしかったな〜と思います(このデザインに似合うかどうかはわかりませんが)。

イマイチなところ(?)

どれも致命的な問題ではないのですが、あえてイマイチな点を挙げるならこんな感じでしょうか。

  • ボリュームやトーンのノブが軽すぎる
    • ノブが軽いのは一気に0や10に持って行けるようにするためかもしれませんが、僕はそういう使い方をせず、微調整したいときに使うことが多いので、少し重いぐらいの方が調整しやすいです。
  • ボリュームやトーンの目盛り位置を示す「ぽっち」が欲しい
    • 名前がよくわからないのですが、ギブソン系のボリュームやトーンには現在の目盛りを指し示す「ぽっち」が付いてます。僕はこの「ぽっち」を頼りに「ボリュームが8で、トーンが6」みたいな確認をしていました。PRSにはこれが付いてないので、ちょっと不便です。

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  • 普通に弾いてるだけでドーピング状態になってしまう
    • PRSは「めちゃくちゃ弾きやすい」&「音のバランスが異様に良い」ギターなので、「自分の実力以上に弾けてしまってるのでは?」と心配になるときが時々あります。いや、全然悪いことではないんですが、他のギターに持ち替えたときに「全然弾けない&出音がバラバラ」みたいなことが起きてしまうかもしれない、と少し心配してます😅

まとめ

というわけで、このエントリでは最近僕が購入したPRS McCarty SC (Singlecut) 594を紹介してみました。

かなり高価なギターですが、「これはさすがに高いだけあるわ」と納得させるだけのクオリティですね。本文にも書きましたが、このクオリティで大量生産できるのがすごいと思います。

「レスポールに近いフィーリングを持ったモダンなギター」を探している人は、ぜひ楽器屋さんでPRS McCarty 594を弾いてみてください〜。

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おまけ:594という名前の本当の由来!?

この594というモデル名はギターのスケール(弦長)が24.594インチ(約62.5㎝)であることに由来しているそうです。

24.5インチ・スケールよりもわずかに長い24.594インチ・スケールのネック。これが名前の由来に。

McCarty Singlecut 594

でも、0.001インチって、約0.025㎜なんですよね。

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0.01インチ単位なら約0.25㎜なので、まだ「ありえるかな」と思うんですが、0.001インチ=0.025㎜単位で弦長を測っているというのは「さすがにそれはないんじゃないの!?」と思ってしまいます。「日本人女性の髪の太さは、平均約0.08ミリ」という情報があるので*1、PRS社は髪の毛の太さ以下の単位で弦長を測っていることになります(ええ〜っ!?)。

そこでネットを検索してみたらちょっと面白い情報を見つけました。

It takes its name, primarily, from its scale length of 24.594 inches or, as Paul Reed Smith told us earlier this year, "It's a '59 spec guitar with four knobs."

(DeepL翻訳)
このギターの名前の由来は、スケール長が24.594インチであること、そしてポール・リード・スミスが今年の初めに語ったように、「4つのノブを持つ59年仕様のギター」であることです。

PRS McCarty 594 review | MusicRadar

ここでいう「59年仕様のギター」というのは、Gibson レスポールの1959年モデルのことを指しているんだと思います。「59年のレスポールをイメージした4つのノブ(ボリュームx2、トーンx2)を持つギター」だから、594。公式の情報ではないので真偽のほどは不明ですが、僕はこっちの由来の方がしっくり来るなと思いました(苦笑)。

ちなみに僕の持ってる594の弦長を測ったところ、62.2㎝=約24.49インチでした*2。公式のスペックより0.1インチ=約2.5㎜ほど短いですが、これは誤差の範囲でしょう。なので、「McCarty 594のスケールは24.594インチ」というのはまったくのデタラメではないと思いますが、僕が想像するに、最初は「4つのノブを持つ59年仕様のギター」だから「594」という名前を付けて、後付けで「24.594インチだから594です」という由来を考えたんじゃないかな〜と思っています(あくまで個人の推測です)。

*1:人種による違い|髪の知識|花王株式会社 ヘアケアサイト

*2:計測方法はナットから12フレットまでの長さを測って2倍したものです。