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購入して1ヶ月も経たないうちにGoogle Homeを手放した

はじめに

妻に誕生日のプレゼントとしてGoogle Homeを買ってもらったんですが、1ヶ月も経たないうちに僕を含めて家族全員が飽きてしまい、全然使わなくなったので、手放すことにしました。

この記事ではGoogle Homeに期待していたことと、そのギャップについてあれこれ書いてみます。

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Google Homeに期待していたこと

僕が「へー、Google Homeって面白そう」と興味を持ったのは、この記事を読んだのがきっかけです。

この記事にはまるでSF映画のような、おばあさんとGoogle Homeの交流が描かれています。
この記事を読んで、僕は「Google Homeってこんなにハートフルな会話ができるの!?」と思ってしまいました。

また、僕も妻も音楽好きで普段からよく音楽を聴くので、Google HomeがSpotifyや手持ちのBluetoothスピーカーと連携できる「賢いミュージックプレイヤー」として活躍してくれることも期待していました。

実際に使ってみてどうだったか

雑にまとめると「結局Siriと同じやん」という感じです。
Siriを頻繁に使う人なら、Google Homeも便利なんじゃないかと思います。
僕はSiri、すなわち音声アシスタントをあまり使わないので、結局Google Homeもすぐに使わなくなりました。

いうほど賢くない(Siriと同じレベル)

まず、前述の記事のようなハートフルな会話ができるのかというと、全然そんなことはありませんでした。
何か尋ねたり話しかけたりしても、半分以上の確率で「すみません、よくわかりません」「お役に立てそうにありません」という返事が返ってきます。
会話のキャッチボールどころか、スタートラインにも立てません。

「ねえGoogle、何か面白い話をして」みたいなことを話しかけると、小咄(こばなし)的なギャグを言ってきたりしますが、こんな機能は1日で飽きます。

子どもたちも買ったその日は「ねえ、Google!」と何度も話しかけて反応を楽しんでいましたが、翌日にはすっかり飽きていました。

また、質問に返答したとしても、かなりの確率でとんちんかんな返事を返すところもSiriと同じです。
「おいおい、そんなことは聞いてないって!」と家族全員でツッコむのも面白いと言えば面白いのですが、実用性はゼロなので、結局「もうええわ、スマホで調べよ!」となります。

ディスプレイ=視覚情報がない辛さ

確かに天気予報やニュースを尋ねたりすると情報を返してくるのですが、耳でしか情報をキャッチできない、というのは結構しんどいです。
Google Homeが話し始めたら最初から最後まで注意深く耳を傾ける必要があります。
回答が長くなると前半の内容を忘れかけることもありますし、途中で聞き取りづらいところがあったりすると、「もう一回言って」となることもあります。
ディスプレイがあれば目で見て回答が確認できるので、何度でも情報を行き来できますが、スマートスピーカーではそれができません。

ブラウジングしながら今の気分に合う音楽を選択できない辛さ

また、ミュージックプレイヤーとしても同じようなことが言えます。
Google Homeを使って初めて意識したのですが、音楽を聴くときって結構「ブラウジング」が重要になるんですよね。
つまり、音楽を聴くときのフローって、

何か音楽でも聴こうかな
 ↓
iTunesやSpotifyを開く
 ↓
アーティスト一覧やアルバム一覧を眺める(←これがブラウジング)
 ↓
よし、Steely Danを聴こう

となることが多いわけです。

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僕がSpotifyに登録しているお気に入りアーティストの一覧

ブラウジングなしで音楽を聴こうとすると、どのアーティストのどの曲を聴きたいか、頭の中でブラウジングしなければなりません。
これは想像以上に辛い、というか、画面を見ながらやる方が100倍ラクです。

「ねえGoogle、何か音楽かけて」とか「ねえGoogle、Steely Danかけて」みたいなざっくりしたリクエストをすることもできますが、微妙に今の気分にマッチしない曲を掛けてきたりするので、「うーん、なんか違う」となってしまいます。

あと、Spotify連携やBluetoothスピーカー連携がときどきうまくいかなかったりする点もストレスが溜まりました(BGMとしてかける音楽はすぐにスタートさせたいので)。

2番目以降の検索結果を確認できない辛さ

音楽以外の用途についても同じことが言えます。
「ねえGoogle、xxxについて教えて」みたいに質問しても、Google Homeは検索のトップに上がってくる情報しか話してくれません。
スマホやPCで検索すればチェックできたであろう、2番目以降の検索結果が確認できなくて少しもどかしい気持ちになるところも、やはりディスプレイが存在しないことのデメリットだと思います。

家電連携するには家電の買い換えや買い足しが必要

Google Homeをはじめ、各種スマートスピーカーでは「音声で部屋の電気を付けたり、テレビの操作をしたりできる」と宣伝されることがありますが、これには当然、それに対応した家電やアイテムを取りそろえる必要があります。
買い換えや買い足しにかかる手間や出費は馬鹿にならないですし、もし仮に音声で操作できるようになったとしても結局「最初から手でスイッチやリモコンを操作すればええやん」というオチが待っている可能性が高いです。

「音声で家電を操作できる」というのは、別にゼロからイチが生まれるような画期的な価値ではありません。
スイッチやリモコンによる操作に特別大きな不満を持っていないのであれば、「選択肢がちょっと増えた」ぐらいの価値しかないと思います。

というわけで、僕は実際に音声で電気やテレビを操作したわけではありませんが、これもまた人生を劇的に変えるほどのインパクトはないだろうなあ、と予想しています。

まとめ:なんだかんだで現時点ではスマホが一番便利

というわけで、今回はGoogle Homeが期待したほどの働きをしてくれなくてすぐに手放した、という話を書きました。

自分の意図を確実にコンピュータに伝えるには、文字入力や指を使った物理的な操作が一番安定していますし、コンピュータとのやりとり(インタラクション)についてもまだまだディスプレイ、すなわち視覚情報が必要なんだなあ、というのがGoogle Homeを使ってみて僕が学んだことです。

結局、この両方を兼ね備えているのは、現時点ではスマホかパソコンということになります。
そして、日常生活において、ふと思ったときに、いつでもどこでもさっと使えるという点ではスマホが一番便利だと思います。

もっと画期的なデバイスが登場するまで、僕はしばらくスマホとパソコンでいいや、と思いました。
ごめんね、Google Homeちゃん。

最後に娘が「ねえGoogle、さようなら」と声を掛けたら、「残念です。またどこかでお会いしましょう」と返事を返してきました。
そして僕はGoogle Homeの電源ボタンを長押しして、本体の初期化をしましたとさ。

おしまい。

余談

最近は液晶画面付きのスマートスピーカーも出てきましたね。
ディスプレイがなくて困る問題は多少解消されるとは思いますが、Google Homeを使った感想から言うと、これもなんだかんだで「スマホでええやん」という結論になりそうな気がします。。。