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技術記事を書くことで得られる5つの効能

先日、Qiitaの技術記事を書いているときに、ふと「そういえば、技術記事を書いてると、こういういいことがあるよなー」と思ったので、それをつらつらと書いてみます。

題して「技術記事を書くことで得られる5つの効能」です。

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効能1:自分の理解が深まり、知識が定着する

「いいかげんな内容やウソは書きたくない」、「できるだけわかりやすく書きたい」と考えると、中途半端な理解や知識を必死に埋めようといろんなことを詳細に調べます。
その結果、記事を書く前よりもさらに自分の理解が深まって、知識が定着します。

効能2:「これ読んどいて」で説明が終わる

コードレビューとかをしていて何か指摘を入れたくなったとき、そのトピックに関して過去に自分で書いた記事があると、「この記事を読んで修正してください」の一言で済むことがあります。

コードレビュー以外でも、「先日こんな問題に遭遇しました。みんなも気を付けて!」と、社内に周知するときに役立ちます。

効能3:自分が思い出すのに便利

記事の読者が「未来の自分」になることもよくあります。
僕はしょっちゅう"正規表現 qiita"みたいなキーワードで自分の記事を検索して読み返しています。


効能4:有益なコメントが付くかもしれない

記事に間違いがあったり、さらに良い方法があったりすると、詳しい人がコメントをくれることもあります。
「しまったなあ、自分はまだまだ理解不足だった」と少し恥ずかしくなる気持ちはたしかにありますが、それ以上に「いい情報が手に入った!得したぞ!」と、僕はポジティブに考えるようにしています。

効能5:文章力が向上する

これは技術記事を書いたからといって即座に効果が上がるわけではありませんが、長年にわたってたくさん記事を書いているとちょっとずつ文章力が向上してきます。
仕事でメールを書いたり、Slackで同僚と会話したりするときなど、生きていく上では何かと文章を書く機会はたくさんあります。
文章力がなくて困ることはあれど、文章力があって困ることはないはずです。

その他・間接的なメリットやご利益

打算的な気持ちや下心をもって技術記事を書くことはどうかなと思いますが、記事を書いていると以下のような「間接的なメリット」や「ご利益」があるかもしれません。

他の人が喜んでくれるかもしれない

自分が困ったことは他の人も同じように困っている可能性が高いです。
自分が困っていたことと、その解決策をわかりやすくまとめておけば、他の人たちから「ありがとう」と感謝されるかもしれません。

バズるかもしれない

すごく役立つ記事や技術的に面白い記事だと爆発的な人気が出てバズるかもしれません。
その一方で、とんでもなくおかしな内容やモラルに欠ける内容を書くと炎上する恐れもあります。
「バズ」と「炎上」は表裏一体な点に留意しましょう。

「あの人はすごい人」と評価されるかもしれない

有益な技術記事をたくさん書いていると技術力を第三者に評価され、それが転職や昇給に役立つかもしれません。
さらに、商業誌からの執筆依頼や、IT系イベントでの登壇依頼が来ることだってあるかもしれません。

ただし、「転職したいから」「有名になりたいから」といった動機で技術記事を書いても、大した見返りは得られないでしょう。
むしろ、見返りを考えずに記事を書く方が、めぐりめぐって自分の評価に役立つはずです。
少なくとも、僕自身はそんなふうに考えています。

まとめ:より高い効能を得るために、「楽に書けない記事」を書こう

というわけで、このエントリでは僕が考える「技術記事を書くことで得られる効能」をあれこれ書いてみました。

ただ、効能を得るためには、ある程度の書き手(つまり自分自身)の努力が必要です。
楽に書ける記事には大した効能はありません。

楽に書ける記事というのは、たとえば以下のような記事です。

  • 「自分用メモ」と称して、第三者に分かりやすく説明する努力を放棄した記事
  • 技術記事というよりも、ただの日記になっている記事(今日は〜を勉強しました。明日は〜をやります、みたいな記事)
  • APIドキュメントや技術書の内容を切り貼りしただけの記事(悪い言葉でいうと劣化コピー)

逆に言うと、めちゃくちゃ調べて、めちゃくちゃ時間をかけて書いた記事ほど、高い効能が得られます。

ただし、ここでいう効能とは、あくまで前半に書いた「5つの効能」を指します。
時間をかけて書いた記事ほどバズりやすいとか、そういう話ではありません。
(そもそも、他人からの評価は基本的に自分では操作できないパラメータです)

もちろん、何を書くのかは個人の自由ですが、「何でもいいから書けばいいことがある」というわけではないので注意してくださいね😉

参考:最近Qiitaに書いた記事あれこれ

「実際僕がどんな技術記事を書いていたのか」という具体例を示すために、ここ最近書いていたQiita記事をいくつか紹介しておきます。


タイトルのとおり、13桁のISBNコードを10桁に変換するプログラムをRubyで書いてみました。


仕事でめちゃくちゃハマった不具合があったので、その内容を3つの記事に分けて書きました。


よく見かける「おまじない」について、「それってほんとうに必要なの?」と問いかけて見た記事です。


たとえコンソールプログラムであっても、MVCを意識して作った方がいいよ、という話を書きました。


「Rubyの関数とメソッドの違いって何?」という疑問をTwitterで見かけたので、僕なりの回答を書いてみることにしました。


その他、これまでに書いたQiita記事は以下のページに載っているので、興味がある人は覗いてみてください。